柏洋通信

Vol.41-50

2017.07.07

柏洋通信Vol.50

 【グッドデザインストアに行ってきました。】(7/7)

◆「グッドデザイン賞」の受賞に当たり、微力ながらもお役に立てたことはうれしい限りです。

◆店舗は白を基調にした斬新なレイアウト。Front Gardenのディスプレーに思わず引き込まれました。

 「グッドデザイン賞」と聞くと、皆さんはどのようことを思い浮かべるでしょうか。
流行の最先端を行くクールなデザイン。
とにかくとんがったデザインでかっこいい。
いやいや、かっこばかりでなく、使い勝手も良くて、長く愛用できるもの。
でも、自宅のリビングに置くとちょっと浮いちゃうかも。
人によって様々なイメージがあるのでは。
一方で、「今年のグッドデザイン賞に選ばれました」と、テレビや雑誌で目にすることは多いのですが、 我々の目や手に直接触れる機会は、意外と少ないと思いませんか。
少なくとも、私にとっての「グッドデザイン賞」は、そんなちょっと非日常な存在でした。
安心してください。そんな非日常に毎日出会える場所があったのです。

たまたまある業務支援ソフトのセミナーを受けるため、東京駅の丸の内南口前のKitte(切手)を訪れた時のことです。
Kitteと言えば、日本郵政が初めて手掛けた商業施設として有名ですね。
最先端のショップやレストラン街と、オフィスを擁する高層ビルであることは、皆さんもよくご存じのことだと思います。
私たち世代は旧東京中央郵便局の特徴のある局舎の印象が強かっただけに、それら一部を残しつつ、 超近代的な姿に生まれ変わったのには度肝を抜かれました。
丸の内の新しいランドマークとして、Kitteそのものが「グッドデザイン」と言っても良いのではないでしょうか。

さて、Kitteの商業施設は6階まで巨大な吹き抜けになっています。
つい最近オープンしたGINZA6も同様の造りで、非常にぜいたくな空間の使い方ですね。
階下を見下ろしながらエスカレータで3階まで上がったところ、目に飛び込んできたのがそのスペースでした。
その名も「グッドデザインストア」です。
出会いは全くの偶然でした。白を基調とした洗練されたディスプレーから目が離せません。聞けば今年の4月28日にオープンしたばかりとのこと。

ショップのコンセプトはずばり「グッドデザイン賞が考える『よいデザイン』に囲まれた暮らしを提案するお店」です(http://gdst.nohara-inc.co.jp/より)。
過去に遡って受賞作品が展示されており、見て、触れて、体験して、しかも購入できるとあれば、「グッドデザイン賞」が一気に身近なものになります。
商品は4つのコンセプトに分けてディスプレーされています。
入口正面のFront Gardenには、最新の受賞作品やデザイナーによる企画ものが置かれ、アイキャッチの役割を果たしています。
その他Living Room、Dining Room、Hobby Roomと、生活のシチュエーションに応じて商品が展示されています。
単に商品を並べるのではなく、受賞作品を日常生活の中で疑似体験できる展示方法が新鮮でした。

何より驚いたのは、Dining Roomのコーナーで、当社のガラスびんを使った商品を目にしたことです。
受賞にはもちろん中身の素晴らしさが前提であることは言うまでもありません。とはいえ、ラベルとガラスびんのデザインが、中身と三位一体で評価されることも事実です。
思わぬところで当社の製品に出会うことができ、喜びもひとしおでした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.06.20

柏洋通信Vol.49

 【6回目の色替えが完了しました。】(6/20)

◆今回の色替えも、ほぼ計画通りに進みました。

◆大いに盛り上がった大会も今年限り? 残念なことに、二本松市唯一のボーリング場が6月いっぱいで閉店に!

 6月9日から13日にかけて、6回目の色替えを行いました。
今回は茶から白への変更になります。
今回も大きな変更は行わず、前回の状況を踏まえての取り組みとなりました。
但し、吹製停止直前の引揚量が前回に比べてかなり少なくなったことから、色替えバッチの投入時間を調整し、投入量を前回と合わせる補正を行っています。


6月13日午前、社内の分析結果が基準値内を示したため、品質保証部より生産再開のゴーが出されました。
また同時並行で進めていた福島県ハイテクプラザでの分析結果も同様の値を示したことから、予定通り1号機から順次生産を再開しました。
スタート当初こそ泡の発生が多かったものの、時間の経過とともに徐々減少傾向に向かっています。
引き続き経過を観察し、安定した生産を目指します。


色替えに合わせ、6月9日に労働組合が主催する「新入社員歓迎ボーリング大会」が開催されました。
今年は新卒採用が2名、中途採用が3名の計5名です。
生産休止期間とあって、昨年より7名多い43名が参加。
今年も各レーンで、珍プレー、好プレーが展開されました。
昨年、私は首と腰に痛みがあって、泣く泣く見学に回りましたが、今年は何とか2ゲームを投げ切ることができました。
日頃異なる職場で仕事をしている同士でも、同じレーンで投げ合えば自然と会話も弾みます。
老若男女、うまいへたの区別なく、皆で楽しむにはボーリングほど良いものはないでしょう。
毎年このようなイベントを企画していただく組合さんに、感謝、感謝です。

代表取締役社長
七島 徹

2017.06.05

柏洋通信Vol.48

 【第28回チャイナグラスに行ってきました。】(6/5)


会議室で概要の説明を受けた後、完成品の仮組み・チェック工程を見学しました。

 第28届中国国际玻璃工业技术展览会(第28回中国国際ガラス工業技術的展覧会:以下チャイナグラス)に行ってきました。
チャイナグラスは中国最大のガラス産業の見本市で、2年おきにデュッセルドルフで開催されるグラステックに次ぐ世界で2番目の規模を誇ります。
毎年北京と上海で交互に開催されており、2017年は5月23日から27日までの日程で、北京の中国国際展覧センター(新館)で行われました。
当社からは私と製造部長、熔解課長の3名が参加しました。

我々の今回のミッションは、チャイナグラス以外にも鄭州にある電鋳煉瓦メーカー、SGS社を見学することが含まれています。
5月23日に羽田を立ち、北京空港経由で空路鄭州に入りました。
電鋳煉瓦とは精製された耐火原料を電気炉で2,000度以上の高温で熔解し、その後固化したものを所定の形状に加工したものです。
通常の焼成煉瓦を遥かに凌駕する緻密な組成を有し、非常に高い強度と耐熱性を持っています。
そのため、溶解炉では1,500度以上にもなる、溶けたガラスの素地が直接触れる部分に使用されます。
溶解炉の最も重要な個所に使われるだけに、電鋳煉瓦は経済性よりも品質が重視される傾向が強いのですが、
中国メーカーの実力向上に伴い、国内のガラス産業でも徐々に使われ始めています。
当社は一昨年に窯修を行ったばかりなので、大規模な電鋳煉瓦のニーズはしばらくないものの、 今から研究しておく必要を感じての、今回の見学になりました。
SGS社は2003年創業と比較的若い会社ですが、アメリカの世界的板ガラスメーカーの品質基準に合格するなど、 海外マーケットも広がりつつあるとか。
工場内の整理・整頓も行き届いており、今後に可能性を感じました。


◆スローガン好きな中国だけに、工場内のあちこちに掲げられています。正にその通りと納得です。

鄭州駅の広大なコンコース。入口では空港並みの荷物チェックがありました。

平日にも関わらず大勢の乗客で混んでいます。その分競合する鄭州⇔北京便は割を食っているようです。

チャイナグラスの会場入口でもセキュリティチェック。様々な事情が推察されますが、日本と中国では安全に対する意識はかなり違うと感じました。

中国の景気減速が取りざたされていますが、欧米から多くの企業が出展しました。

25日の早朝に鄭州を立ち、噂の新幹線で一路北京を目指しました。
最高時速は「のぞみ」を上回る300㎞以上。
その割には揺れも少なく安定しており、技術の高さを感じます。
もっとも土地が広いこともあって、カーブが少ないことも影響しているのかもしれません。
2時間半ほどで無事北京西駅に到着しました。


チャイナグラスの会場となった中国国際展覧センターは、北京空港からほど近く、海外からの見学者にも大変便利の良いローケーションです。
会場は昨年の上海よりもさらに広い80,000㎡に及び、中国内外から886の企業が出展しました。
会期中の見学者は延べで10万人以上に上ったとか。
グラステックでもそうですが、ガラス産業と言えばメインはやはり板ガラス産業ですから、 中国の国営企業や欧米の企業の大規模な展示は板ガラスの独壇場です。
そこから派生する裾野も広く、加工など関連する分野も多数展示されています。
一方ガラスびんに関する展示は、日本より遥かに多い生産量を誇る中国を持ってしても、客観的に見て多くはありません。
それでも、中国内外の企業がそれぞれの得意な技術やノウハウを駆使し、ニッチな分野を徹底的に掘り下げていることを理解するにつけ、
我々グラスマンは大いに勇気づけられます。
もっとも欧米のコピー商品では、と思わせるものを目にすることも事実なのですが。
それでも幾つかの興味のある企業で現物に触れ、デモンストレーションを体験できたことは、知見を広げる上で貴重な経験になりました。


さて、中国と言えば景気の動向も気になるところです。
チャイナグラスの会場でも耳にしたことですが、中国国内のガラス市場は、不動産バブルの崩壊を警戒する政府の動きもあって、需要自体は弱まっているとか。
日本国内で報じられる中国経済に関する論調も、必ずしも良いものばかりではありません。
とはいえ、会場内ばかりでなく、北京や鄭州市内を歩いてみても、中国名物の交通渋滞(?)や繁華街の賑わいを見る限り、景気の減速を窺い知ることはできませんでした。


最後になりましたが、当社のような資金力の限られた企業では、最先端の設備や技術を導入することに限界があることは事実です。
それでも今回同行した二人が、それらの存在に触れ、認識し、理解することに意義を感じてくれたのなら、これこそが今回の海外視察の大いなる成果だと感じています。


代表取締役社長
七島 徹

2017.05.31

柏洋通信Vol.47

【あのユニクロの強さの一端に触れてきました。】(5/31)

田中さんから鋭い質問が矢継ぎ早に繰り出されます。単なる「聞く」勉強会ではありません。我々も真剣に考える場なのです。

 気が付いたら一月以上もご無沙汰していました。
決して社内に閉じこもっていたわけではないのですが、体力、気力の衰えが、好奇心や発信力まで鈍らせているのではと、反省至極です。
ここらで気分を一新して再開です。

さて、私がある異業種の勉強会に出席していることは、以前このコラムでも紹介した通りです。
全く異なる業界のトップの皆さんと交流することで、多くの気づきや刺激を受けてきました。
毎回講師の方々やメンバーとのやり取りの中で、「こんな考え方もあったのか」と驚くことばかり。
凝り固まった頭の筋肉をほぐすには、うってつけの場です。
勉強会終了後の懇親会も有意義な場です。
仕事の悩みや相談事を持ちかけることもあり、そこから新たな仕事のヒントや繋がりを得ることも多々ありました。

今回の講師は田中雅子さん。
ファーストリテイリング(以下ユニクロ)で柳井さんの片腕として数々の新規事業を立ち上げ、  スピンアウト後はコンサルタントとして、著書や講演を通じてユニクロの経営エッセンスを紹介しています。
マスコミにも度々登場していますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
田中さんはイギリス留学後に大学院に進みますが、バブル崩壊によって苦境に立たされた実家の家業を継がざるを得なくなります。
その後紆余曲折を経て外資系企業の部長職を経て、30台でユニクロに入社されます。

ユニクロの強さの根底には、徹底したスピード経営があると言います。
田中さんの実体験に基づく数々のエピソードに、正に圧倒的された2時間でした。
まず驚いたのは、田中さん自身が受けた採用面接が、なんと朝の7時からだったということです。
さらに面接会場で田中さんを待っていたのは、トップを含む役員が勢ぞろい。
しかも面接時間はわずか10分程度です。
そして面接後の開口一番が「いつから来られますか?」
これには田中さんもびっくりです。何せまだ現在の職場を辞めてもいなかったのですから。
ちなみに「柳井さんはいつもそんなに話が短いのですか」と質問すると、「そうです。会議での発言も、決裁をもらう際にも5分程度です」とのこと。
これには深いわけがあったのです。
ユニクロのような業態は、ファストファッションと呼ばれます。
最新の流行を採り入れながら価格を押さえた商品を、短いサイクルで大量に生産し、売り切らなければなりません。
何より重要なのがスピードだということが社内で意思統一されており、  それはファーストリテイリングという社名にも表れています。
トップ自ら社内にスピード感を示すだけではなく、ユニクロでは経営のスピードをF1級に高める様々な仕掛けが縦横に張り巡らせています。
中でも極めつけは「意思決定をしないで決めるシステム」です。
一見すると矛盾しているように聞こえますが、現場で判断が迅速に下せるよう、徹底してマニュアル化を進めているのです。
例えば出店条件。
ロードサイド、ショッピングモール内、駅中では大きく異なりますが、それぞれに条件が事細かに決められており、一つでも条件に合わなければ出店できない仕組みです。
出店先の形態ごとに在庫量や粗利の目標数字まで決められているので、現場の意思決定に迷いはなく、スピードは格段に上がります。
こうしたことを可能にしているのは、商品の動きや売上、在庫などの膨大な数字を、徹底的に管理しているからなのです。
そしてトップから店舗の販売員に至るまで、全員が数字に基づく明確な視点でコミュニケーションをとることが、ユニクロのDNAとして深く根付いているからだと感じました。
私を含め「経営にはスピードが大事。もっとスピードを上げよう」と叫ぶ経営者は多いものですが、スピードアップの仕組み造りに、  ここまで徹底してこだわっている経営者は意外に少ないでしょう。
まだまだわくわくするようなエピソードが披露されましたが、スペースの関係上この辺りにしましょう。
ユニクロの強さの神髄をもっと詳しく知りたい方は、田中さんの著書にぜひ目を通していただきたいと思います。
最後に田中さんの言葉が胸に刺さりました。
「ユニクロもスタートは山口県の一洋品店。皆さんにもできないはずはない」と。

代表取締役社長
七島 徹

2017.04.19

柏洋通信Vol.46

 【BS-TBS「夢の鍵」の中で、当社が取り上げられました。】(4/19)

わずか数分の放送にもかかわらず、取材と撮影に3時間以上も!ディレクターの妥協のないこだわりが、取材を受ける側にもひしひし伝わってきました。

平行四辺形の形状は、高齢者や女性の手にもやさしく馴染んで、無理なく力が入ります。

芝浦工業大学からプレリリースとして正式に発表されました。産学連携の大きな成果を、一日も早く形にしなければと感じています。

 BS-TBSの番組「夢の鍵」(4月15日(土)17:30~18:00)の中で当社の製品が取り上げられ、 二本松工場の製造現場も放映されました。
番組のタイトルは「見て気持ちいい、使って気持ちいいデザインとは」です。
番組の概要は以下の通り。

21世紀の世界で通用する日本のモノづくりとは何か、熱い志をもってそれぞれの道を切り開く人たちに焦点を当てることで、 戦後日本のお家芸と言われた「モノづくり」を未来へ引き継ぐ人たちを応援します。
見ているみなさんに元気を与える番組を目指していきます。
ナレーターは、小出恵介さん、賀来賢人さんというフレッシュな顔ぶれで現場の思いを熱く伝えていきます(BS-TBS「夢の鍵」HPより)
番組の詳細はこちらをご覧ください⇒ttp://www.bs-tbs.co.jp/news/yumenokagi/

白状すると、当社がメインの番組ではなく、当社が映ったのは30分番組の中のわずか数分でした。
当日の主役は芝浦工業大学の橋田規子教授です。
橋田さんは当社が産学連携でお世話になっている方で、柏洋通信でも過去に何回かご紹介しているので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
デザイン工学部の教授であり、かつ現役のデザイナーとして第一線で活躍されていて、  グッドデザイン賞受賞歴が何と23回!審査委員も務めるなど、デザイン界では知らない人などいないビッグな存在です。

番組では橋田さんの過去から現在に至る数々の作品を辿るとともに、  橋田さんが追い求めるエモーショナルデザイン ―人の感情に直接訴えかえる魅力的なデザイン― にフォーカスしていきます。
その中で、橋田さんと当社が共同で開発した「開けやすいガラスびん」も紹介されました。
市場に出ている様々なガラスびんを分析し、最も力が入りやすい形状を追求した結果、  辿り着いたのが今までにないレモン型の平行四辺形でした。
機能性ばかりでなく、フォルムのかわいらしさも好評です。
とはいえ、グッドデザイン賞を受賞したわけでもなく、未だ試作品の段階のガラスびんです。
そんな中途半端な製品にもかかわらず、わざわざ取り上げていただいたことに、  橋田さんの並々ならぬ思い入れを感じます。
うれしいやら、申し訳ないやら、改めて当社の力のなさを痛感した次第。
何としてでも市場に出していかなければならないと、思いを強くした瞬間でした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.27

柏洋通信Vol.45

 【入社式を執り行いました。】(3/27)

 3月21日、入社式を執り行い、今年も2名の新入社員を迎えました。
例年入社式は、社長として若い力を迎えることができた喜びを噛みしめる場ではありますが、 同時に彼らの将来を託された責任の重さを痛感する場でもあります。
あらゆる面で変化の激しいこの時代、確実な道しるべなどないも同然ですが、 少しでもその歩みを確かなものにするため、全方位にアンテナを巡らせながら、一歩一歩進んでいく決意を新たにしたところです。

さて、新入社員を前にして話す内容は、毎年ほぼ次の二つです。
一つ目は当社の生産しているガラスびんの魅力と優れている点を理解し、ガラスびんを好きになると共に、 社会的にも意義のあるガラスびんを供給する仕事に誇りを持ってもらいたいということ。
二つ目は、当社は全員参加のサッカー型経営を目指しているということ。
私は常々従業員一人ひとりが仲間と密接にコミュニケーションを取りながら、 変化に即応しつつ目標に向かっていく体制にしていきたいと考えています。
今年も新入社員に理解してもらうことが第一ですが、改めて同席している幹部社員や、私自身に言い聞かせるつもりで話しました。

今年はスポーツマンの二人が集まりました。
根本耕平君はクラブチームに所属してサッカーに打ち込み、センターバックとして活躍してきました。 練習場が遠かったこともあって、放課後にお母様が毎日車で送迎してくれたことに感謝していました。
青木将之君はウエイトリフティング部に3年間所属し、インターハイや東北大会で活躍。
小柄ながらがっちりとした体形に、厳しい練習に打ち込んだ様子がうかがえます。
いずれもスポーツで培った体力や忍耐を、当社で活かしてもらえるものと期待しています。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.23

柏洋通信Vol.44

 【芝浦工業大学に行ってきました。】(3/23)

◆記念講演は「今の時代」にマッチしたタイムリーなテーマ。難解な内容ながら思わず引き込まれました。

◆懇親会に先立ち、古屋デザイン工学部長からご挨拶がありました。

◆懇親会にはOG、OB、歴代の学部長も駆けつけ、にぎやかに盛り上がりました。

◆芝浦キャンパスでは「卒業・修士研究展」が同時開催。「若者が好むお酒の包装容器の関する研究」では、ガラスびんが取り上げられていました。

 当社が産学連携でお世話になっている芝浦工業大学のデザイン工学部が、この4月から新たなスタートを切る運びとなりました。
2009年に開設されたデザイン工学部ですが、刻々と変化する時代の要請に応えるため、この程その形を大きく変えることになったのです。
当社とデザイン工学部・エモーショナルデザイン研究室の橋田教授とのお付き合いも、早4年目を迎えました。
その間大学生の瑞々しい感性と、橋田教授の的確なご指導もあって、幾つかのデザインが製品化され、市場へと出ています。
さて、今回大きく変わったところは、製品などの形ある「モノ」をデザインする生産・プロダクトデザイン系と、 操作感やユーザ体験など「コト」をデザインするロボティクス・情報デザイン系を開設(芝浦工業大学HPより)したことです。
そこで3月19日に各方面で活躍する卒業生や、当社のような社外の関係者に向け、 その趣旨を説明する機会が設けられたことから(同時に記念講演会も開催)、私もJR田町駅からほど近い芝浦キャンパスに行ってきました。
冒頭でデザイン工学部長の古屋氏より、「これまでの歩みを継承しつつ、さらに『デザイン工学』のあるべき姿を示すための改編です」という、力強い発言もありました。

古屋学部長のお話に続いて、新井民夫特任教授よる記念講演が行われました。
新井教授は生産技術やロボットの分野で著名な研究者である一方、畑の違うサービス工学の提唱者としても知られるなど、 多彩な研究分野で数多くの成果を上げられてきました。
東大を退官後に芝浦工業大学のグローバル化に尽力されましたが、この3月末を持って惜しまれつつ退職されることとなりました。
講演のタイトルは正に時宜を得た「グローバル化、人工知能、そしてロボットの時代に、なぜ我々はデザインを学ぶのか」です。
「2045年には人工知能が人間を超える」「今後30年で現在の仕事の半分はなくなる」など、初っ端からショッキングな話が続きます。
人工知能やロボット万能時代になっても、人間が人間としての尊厳を持って生き残るには何が必要なのか。
重要とされる10のスキルがあるそうですが、中でも「異文化対応力」「論理的思考と適応力」そして「デザイン思考」の3つが欠かせないとか。
講演はさらに新井教授の深い知見に基づき、人工知能やロボット研究の歴史から、デザインする上での具体的な方法論に至るまで、縦横無尽に続きました。

その後の懇親会にも参加させていただき、新井教授にご挨拶する機会を得ました。
氏は芝浦工業大学を退職後も幾つかの要職に就かれていますが、その一つが国際廃炉研究開発機構の副理事長の職です。
現在福島第一原発の廃炉に向けた体制作りに関わっておられ、残りの人生を賭して取り組んでいきたいとおっしゃっていました。
この問題は福島県に生産拠点を持つ当社にとっても関係の深い事項です。
思いがけず新井教授とご面識を持つことができたことに驚くと共に、このような機会を設けていただきました橋田教授や芝浦工業大学の関係者の方々に、 改めて感謝したいと思います。
尚、国際廃炉研究開発機構のオフィスは、偶然にも当社の本社とほんの目と鼻の先の所でした。
これからも時間が許せば、新井教授にお話を伺えればと思っています。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.22

柏洋通信Vol.43

 


【5回目の色替えを実施しました。】(3/22)

◆白から茶へと、今回も順調に色調は変化しました。

◆生産再開に当り、新たな課題も見えてきました。


3月11日から15日にかけて、5回目の色替えを実施しました。
今回は白から茶への3回目のトライになります。
今回も前回の実績を踏襲し、基本的にはオーバーアクションは取りませんが、僅かながら時間の短縮を図りました。
3月10日の夕刻から原料を計画に則り入れ替えはじめ、翌11日のお昼前に生産を停止。
その後ほぼ計画通りに色調は変化し、3月14日の夕方には概ね茶へと変わりました。
3月15日の8時過ぎから3号ラインを皮切りに順次生産を再開、16日の午後に最後の2号ラインがスタートし、色替えは完了しました。
今回の色替えでも生産再開に当り予期せぬ事態が発生し、また新たな課題も見えてきましたが、大きな問題もなく終えることができたと考えています。

当社の色替えも5回を数えるまでになり、従業員の間に当初の緊張感が薄れていることが窺がわれます。
3回目ぐらいまでは、溶解に関わる人間以外も素地の色調を確認するために、頻繁に現場に集まって来ていましたが、 回を重ねるごとにその数が減ってきているという現実があります。
色が変わるのはもはや当り前の感覚になっているのでしょう。
当社としてこれまで大きな失敗はなく、色替えのノウハウを着実に蓄積してきたことは事実だとしても、 安易な気持ちで取り組むことのできる作業ではないことを、全従業員が再度肝に銘じなければならないと思います。
これからも過信することなく、より安定的かつスピーディーな色替えを目指し、「分析と研究を怠るべからず」の思いを強くしています。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.20

柏洋通信Vol.42

 


【第13回ガラスびんアワード授賞式に出席しました。】(3/20)


3月16日に開催された第13回ガラスびんアワードの授賞式に行ってきました。
今回も審査委員長にはイラストレーター、作家、映画俳優と多彩な分野で活躍されているリリー・フランキーさん、 審査委員にはフリーアナウンサーの富永美樹さんが当たられました。
授賞式に先立ち、日本ガラスびん協会山村会長からご挨拶がありました。
その中で今回エントリーされた245アイテム(335本)は、昨年を上回る本アワードの新記録とのこと。
また、今までエントリーはガラスびんメーカーの推薦が中心だったものが、まだ数は少ないものの、 ボトラーからの自主的な応募が増えてきているという、うれしい報告もありました。
本アワードの認知度も、回数を重ねるごとに確実に上がっていることがうかがわれます。
今回は審査基準が大幅に刷新されたことにも注目です。
ガラスびんに求められるものも、時代とともに微妙に変化することから、 機能、環境、デザイン面に加え、トレンドやライフスタイルなども考慮した、より多彩な観点から評価することになりました。
アワード並びに受賞作品の詳細については、以下の日本ガラスびん協会のHPをご覧ください。(http://glassbottle.org/glassbottlenews/1049)

私見ではありますが、今回のアワードでは、洗練されたオシャレな感覚やプレミアム感を訴求すると言う面で、 ガラスびんの持つ魅力が良く出た作品が多かったと感じています。
全体的にシンプルな機能美が評価されたことも、「今の時代」を表しているのでしょう。
受賞作品を眺めると、ガラスびんの「今」と「これから」の方向性が垣間見えたアワードだったと思います。
が、一方でそれらが業界全体のセールスに結びついていかないところに、ジレンマを感じている自分がいます。
我々ガラスびん業界とボトラーの意識、商品を扱うスーパーマーケットやコンビニエントストアなどの流通サイドの思惑、 はたまた消費者のニーズや嗜好との間に、齟齬をきたしているのではないかとも感じています。
今回の受賞が全て大手製びんメーカーに集中したことにも、中小びんメーカーの経営者として危機感を持っています。
様々な意味でガラスびん業界の現状や、柏洋硝子のアイデンティティとは何かを、改めて考えさせられたアワードでした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.15

柏洋通信Vol.41

 【フーデックスに行ってきました。】(3/15)

◆今年も多くの食と飲料のプロたちでにぎわいました。

◆アメリカ在住が長いだけに、体験に基づく語りに説得力があります。

◆新たなお客様との出会いもありました。

◆「美食女子グランプリ ママの愛」金賞受賞おめでとうございます。

◆いつもご愛顧ありがとうございます。


今年も3月7日から10日までの日程で、幕張メッセを会場にフーデックスが開催されました。
私は3日目の9日に訪れましたが、昨年に比べてさらにスケールアップし、 会場が10ホールにまで拡大していることにまず驚かされました(アジア水産・冷食展まで含めるとなんと11ホール!)。
フーデックスは日本、世界の食品・飲料の最先端のトレンドを発信するアジア最大級の展示会で、 内外の食や飲料に関わるプロたちが集う一大イベントであることは、皆さんもご存知の通りです。
42回目を迎えた今回は、国内はもとより約80か国から出展があり、4日間通じて昨年を上回る8万人以上が詰め掛けました。

フーデックスは出展企業のブースを見て回る楽しみだけではなく、トレンドを先取りした企画も要注目です。
今回は今や世界が認知した「和食」がキーワードです。
海外マーケットをターゲットに、「日本茶」や「ラーメン」など、日本の伝統食を大胆にアレンジした製品、 SUSHI、TEMPURAに次ぐ日本の「おつまみ文化」を提案する「OTSUMAMI JAPAN」、さらに日本酒だけでは語れない、 ジャパンメイドの地ビール、ワイン、ウイスキーをも含む「日本のお酒」を紹介する「KANPAI JAPAN」などなど、興味深い展示が目白押し。

その他にも、プロも唸らせる専門的なセミナーや講演も見逃せません。
今回私が特に注目したのが「アメリカに見る最新のお酒のトレンド」です。
長らくニューヨークに在住し、米国の流通業界に詳しいコーディネーターの丹野朱美さんが講演されました。
アメリカのトレンドが、時間をおかず日本に波及することは何かと多いものです。
次のビジネスヒントを掴もうと、客席はほぼ満席状態。
丹野さんのテンポの良い語りも楽しく、あっと言う間の1時間でした。

アメリカでは今、ホームテイメント(ホームとエンターテイメントの造語)が流行しているとか。言うなれば「家飲み」「宅飲み」のことです。
家族や友人など気の置けない人たちと、自宅でくつろぎながらアルコール類を楽しむことがトレンドなのだそうです。
2016年は世界のアルコール飲料の消費量が前年比で0.7%ダウン。 特に中国、ブラジルなどの新興国の落ち込みが大きかったことが影響していますが、 アメリカではミレニアム世代(20~36歳、ベビーブーマーの子供たちの世代)が牽引し、2.3%伸びました。
ミレニアム世代はこだわり派世代でもあります。
元々自宅に人を招くパーティー文化が根付いているアメリカですが、彼らと親の世代では好みのアルコール飲料も異なります。
ビールと言えばバドワイザーなどのマスプロ製品を指すのが、彼らの親の世代であるベビーブーマー世代。
一方ミレニアム世代では原料、製法、味にこだわったクラフトビールや輸入ビールになります。
ワイン志向も高く、ジンやウオッカなど、旧来型のハードリカーは敬遠されます。
今やアメリカでは、ビール飲料に占めるクラフトビールの割合が20%を超えていることからも、 こうしたトレンドが一時的ではないことを示しているのだと思います。

若者の「家飲み」「宅飲み」志向は日本でも見られることですが、これは決して経済的な面だけで語られるべきではないでしょう。 日本でもアメリカほどではないにせよ、地ビールが伸びていることは事実です。
日本でもこだわり派の増加と、それに伴うアメリカントレンドの後追いはあると実感しました。
今年のフーデックスに出展していた大手ビールメーカ2社が、奇しくも揃ってクラフトビールに関連する展示であったことは、 ある意味必然だったのではと思います。
日本でもこだわり派の増加に比例して、ガラスびんの需要が高まるはずだと言うと、我田引水でしょうか。
日本でホームテイメントがどのような形で定着していくのか、アメリカとはバックボーンが異なるものの、興味がつきません。

代表取締役社長
七島 徹