柏洋通信

柏洋通信

2018.06.18

柏洋通信Vol.73

 【画像センシング展2018に行ってきました。】(6/18)

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◆特定の分野に特化した展示会ですが、3日間で16,000名以上が訪れました。

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◆ディープラーニングはAIに欠かせない、今最も関心を集める技術です。セミナーは大勢の立ち見が出るほど大盛況でした。

 パシフィコ横浜を会場に、6月13日から6月15日の日程で開催された「画像センシング展2018」に行ってきました。
このイベント年に2回開催されており、今回で33日目を迎えます。
私もここ4,5年は欠かさず訪れるようにしているのですが、技術の進歩のスピードには目を見張るものがあります。
今回のキーワードは、ずばり「ディープラーニング」「AI」そして「IoT」。
生産現場にしても、医療現場にしても、はたまた公道にしても、あらゆる環境の下で自動化を達成するためには、高度な画像認識が欠かせないことは言うまでもありません。
そしてそうした能力を飛躍的に高めるのが、AIでありディープラーニングです。
また、あらゆるものがインターネットに繋がる「IoT」技術と、カメラやセンサーが連動することで、生産性を大きく向上させることができるのです。

さて、今回私が注目したのがマシンビジョン(画像認識による製品検査)に特化したディープラーニングソフトウエアです。
以前別の展示会でも見かけて気になっていたのです。
今回展示会に合わせてセミナーが開催されたことから覗いてきました。
従来であればあらかじめ膨大な量の画像を用意し、それらを専門家が「AI」に覚え込ませる作業が必要でした。
一方このソフトウエアはあらかじめディープラーニングのアルゴリズムが組み込まれていて、高度な専門知識のない人間でも操作できるのだそうです。
自社で固有の画像を読み込ませることで、どんどん検査の精度を上げることができるというのが売り文句です。
AI導入のハードルが、より低くなったと言えるでしょう。
まだ発売されて日が浅いのですが、既に大手企業を中心に、納入実績が幾つもあるとのこと。
この他にも同じくディープラーニングを活用し、AIにベテラン検査員の技能を学習させるというソフトウエアも目を引きました。
中小企業が無理なく導入できるほど、使い勝手やコストがこなれているかは別にしても、 こうした技術が慢性的な人手不足や技能の継承問題を解決する、一つの回答になるのではないでしょうか。
これからも引き続き注視していきたいと思います。

代表取締役社長
七島 徹

2018.06.04

柏洋通信Vol.72

 【インテリアライフスタイル東京2018に行ってきました。】(6/4)

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◆フーディストの主役はやっぱりガラスびんです。

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◆能登・輪島の谷川醸造様。糀をベースに様々な調味料を商品化。調味料を使ったレシピも積極的に提案しています。

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◆地元福島県須賀川のF2R様。ふくしまの豊かな恵みをドライフルーツに。はちみつとのコラボ商品をガラスびんで展開しています。

   今年も東京ビッグサイトを会場に、5月30日から6月1日の日程で開催された「インテリアライフスタイル東京2018」に行ってきました。
「インテリア」と銘打ってはいるものの、むしろその後に続く「ライフスタイル」の比重が高いのがこのイベントの特徴でしょう。
洗練されたファッションから様々な生活シーンを彩る雑貨類、さらにはオーガニックな食品に至るまで、カバーする領域は実に広範囲です。
会場は正に、健康で快適な「ライフスタイル」の提案で満ち溢れていました。尚、展示会の詳細については以下のURLを参照願います。
https://interiorlifestyle-tokyo.jp.messefrankfurt.com/

作り手や売り手が素材や機能、使い勝手に徹底的にこだわることは、今の時代「当り前」と言えるものです。
今やお客様がネットを介して自ら商品の情報を収集し、比較検討するのは日常的な購買活動の一環として、すっかり定着しました。
こうしたお客様優位な状況の中で、お客様に選んでいただくことの難しさを、我々も肌身に染みて感じているところです。
そこでお客様が手に取るか取らないかの分かれ目が、デザインの力であることは言うまでもありません。
そのデザインに「驚き」や「感動」はあるのか! 広大な会場を歩き回りながら、自問する自分がいました。

食品の展示ブースはフーディスト(FOODIST:食にこだわる人の意)のネーミングの下、「ライフスタイルに溶け込む多様な『食』の提案の場」がテーマです。
出展者の数はそれほど多くはありませんが、展示されている商品は、いずれも中身の味わいや品質とともに、パッケージにもこだわり抜いたものばかりです。
しかもその大部分がガラスびんを使用していることを、改めてこの場で強調したいと思います。
こだわればガラスびん! マイクロプラスチックによる海洋汚染、環境破壊を危惧する報道が、このところ目に付くようになりました。
デザイン面ばかりでなく、環境面での「こだわり」にも応えることのできるパッケージとして、これからガラスびんにまた光が当たることが期待できそうです。
もちろん会場では、当社の製品をお使いの、新たなお客様との出会いもありました。








代表取締役社長
七島 徹

2018.05.22

柏洋通信Vol.71

 【10回目の色替えを実施しました。】(5/22)

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 5月10日から13日の日程で、10回目の色替えを実施しました。
今回は茶から白への転換になります。
今回は色替え直前に生産計画が変更になり、引揚量が大幅に下がるというイレギュラーな状況が発生しました。
既に引揚量に合わせて茶びんの原料をサイロに投入していたため、色替えの進捗に合わせて調合した原料の最初の投入が、  計画した9日の19時から遅れること約4時間、23時にずれ込むアクシデントに見舞われました。
このままでは計画している生産再開の時点で、茶から白へと色が完全に替りきっていないことが危惧されることから、  翌10日より色替え原料の投入を、順次早めることにしました。
色替え期間中は特に大きな問題もなく推移しましたが、前回と比較すると、熔解炉内での気泡の発生が多く見られたとの報告がありました。

計画通り14日の9時より、3号ラインでの生産を再開しました。
色調や比重などのスペック類は、その時点で既に基準値内に収まっています。
ガラスの組成も、第三者機関での測定で合格しています。
それでも前回と比べると気泡の発生が多く見られ、実際に製品が取れるまでにはしばらく時間を要しました。
翌15日には1号、2号ラインも計画通り生産を再開しました。
それぞれ気泡の発生は見られたものの、徐々に収束に向かっています。

5月22日には外部から溶解の専門家を招いて「熔解技術向上プロジェクト」を開催し、今回の色替えについての徹底検証を行いました。  今回は直前に発生したイレギュラーな事態によって、当初の計画通りには進みませんでしたが、 前回と比較してどこがどのように異なっていたのか、さらに精緻な分析を行い、気泡発生の原因を特定していきます。
専門家の見解では、当初の色替え計画自体には問題はないとのことです。
次回も今回の計画をベースに進めていくことになります。

代表取締役社長
七島 徹

2018.05.01

柏洋通信Vol.70

 【「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」お披露目会に行ってきました。】(5/1)

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◆ミス日本酒の乾杯で、華やかにお披露目会はスタートしました。

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◆今や日本酒ブームの牽引役は女性だと断言できます。

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◆「もうちょっと入れて」何れ劣らず素晴らしい日本酒ばかり。日本酒好きにはたまらない瞬間です。

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◆お披露目会の参加者には銘々にこんなおつまみが。照り焼きチキンのトルティーヤロール、生ハム、チーズ、バーニャカウダーなどなど。洗練された日本酒に実に会うんだな~。

 当アワードは今年で8回目を迎えました。
昨年のお披露目会はどうしてもスケジュールの都合がつかず断念しましたが、4回目の2014年から参加しています。
私は日本酒を巡る様々なムーブメントの中で、正に「今」を体現しているのが当アワードだと考えています。
そこで年ごとにどのような変化が見られるのか、定点観測の意味もあって、お披露目会にはできるだけ参加するようにしてきました。
数ある日本酒のイベントの中でも特に当アワードに注目するのは、 日本酒のさらなる普及に向け3つのボーダーを掲げ、それらを克服するためにチャレンジングな試みを次々と仕掛けているところです。
3つのボーダーとは、まず日本酒の魅力を若年層へ啓蒙し、「年齢の壁」を乗り越えること。
次に和の食材や調理法に固執せず、日本酒と食の新たな出会いを広めることで「業態の壁」を乗り越えること、 そして最後の3つ目はワールドワイドな視点で世界のマーケットに打って出る、文字通り「国境」という壁を乗り越えることです。
そしてこれらのボーダーを、ワイングラスという日本酒とは相容れないと思われていた酒器を使って、軽やかに飛び越えようする斬新な発想に大きな魅力を感じています。
口の広いワイングラスだから、日本酒の繊細な香りを余すところなく感じ取ることができます。
透き通ったワイングラスだから、美しい色味も存分に堪能できます。
ワイングラスで日本酒を嗜むことで、従来の酒器では味わい尽くすことのできなかった新たな魅力が醸し出されてきました。
こうした工夫が年を経るごとに認知され、今回は過去最高の263もの蔵元から合計901点が出品され、 その中から「ワイングラスでおいしい日本酒アワードメイン部門」「スパークリング酒」「大吟醸」「プレミアム純米」の」各部門で、最高金賞40点、金賞236点が選ばれました(http://www.finesakeawards.jp/#aResluts)。
さて、お披露目会は4月27日に虎の門ヒルズを会場に、82の蔵元が一堂に会して開かれました。
昨年までは六本木ヒルズで行われていたのですが、今年は出展する蔵元の数が増えたことから手狭となり、場所を移さざるを得なかったそう。
「費用がかかって、かかって・・・」という主催者側の声も聞こえてきましたが、これも盛況なアワードだからこそのうれしい悲鳴でしょう。
来場者の数も例年に比べさらに増え、女性の占める比率はさらに高まっているようです。
また我々を迎えてくれる蔵元の方々の中にも、女性が目立つようになりました。こうしたところにも、日本酒を取り巻く環境の変化が如実に表れているのだと思います。
当社にとってお酒の分野はまだまだ発展途上ですが、それでも当社の製品をご愛顧いただいているお客様との新たな出会いもありました。
毎年のことですが、試飲させていただいたお酒はどれも金賞以上の逸品ばかりです。
一介の呑兵衛として仕事(?)も忘れ、大いに楽しませていただきました。

代表取締役社長
七島 徹

2018.04.05

柏洋通信Vol.69

 【AI・人工知能EXPOに行ってきました。】(4/5)

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◆初日にも関わらず大勢の人たちでごった返していました。AI・人工知能は分野を問わず、最大の関心事なのです。

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◆今AI・人工知能で何ができるのか? 会場のあちらこちらでデモンストレーションが行われています。

 東京ビッグサイトで4月4日から6日の日程で開催された、AI・人工知能EXPOに行ってきました。
昨年から始まったこの展示会ですが、出展社の数は300社を超えて倍増だそうです。
機械学習やディープラーニングの急速な進歩によって、我々の日常生活には遠い存在だと思われていたAIや人工知能が、一気に現実味を帯びてきたというのが実感です。
そういった意味で、2018年は歴史に残る年になるのだと思います。
書店を覗けばAI・人工知能関連の書籍を集めたコーナーを、当たり前に目にするようになりました。
AIに仕事を奪われたり、はたまた支配されるのではないかと不安を煽る本まで目にします。
AI・人工知能の中身が大多数の人間にはブラックボックスなだけに、こうした話がまことしやかに語られるのでしょう。

さて、そんなSFチックな話は別にして、今や中小企業にまで活用され始めたと言われるAI・人工知能ですが、 「本当のところはどうなの?」を確かめるのが今回の目的です。
AI・人工知能と一口に言っても、ビッグデータを解析して様々な予測モデルを作るものから(あるブースではデモで貸し倒れリスクの予測をしていました)、 コールセンターや受付嬢(何も女性に限りませんが)を代替するチャットボットまで、応用範囲は実に多彩です。
個人的に関心が高いのは、マシンビジョンへのAIの活用です。
カメラで製品の検査を行う際、ガラスは光を透過すると同時に反射もするなど、実にやっかいな素材です。
漏れのないようにカメラの感度を一定以上に上げれば、品質に影響を与えないほどの微細な汚れやしわまでも、欠点と認識して排除してしまいます。
そこでディープラーニングを駆使して膨大な映像データを読み込ませれば、AIが人間の目と同じように微妙な差異を認識し、 良品排除を大幅に減らすことが期待されるのです。展示会ではマシンビジョンに特化したソフトウエアも出展されていました。
予めディープラーニングのアルゴリズム(手順)が設定されており、後は個々の会社で実際に生産ラインを流れる製品の映像を読み込ませるだけで、 最適な検査の環境を構築できるのだそうです。
オーダーメードからイージーオーダーへ、AI・人工知能のハードルも、確実に低くなってきていると感じました。
その他にも、昨年から急速に普及してきたと言われているRPA(Robotic Process Automation)の展示も目に付きました。
ロボットといってもペッパー君やアシモが、人に代わって仕事をするわけではありません。
厳密に言えばAI・人工知能とは異なるのですが、人がパソコン上で行う様々な事務作業を自動化するもので、定型化された入力作業などはお手のものです。

こうした展示会でいつも思うのが、やっぱり人間は素晴らしいということです。
膨大なデータを読み込んで、それに基づいて処理する能力では、既に人はAIに適わないと断言できます。
それでも、AI・人工知能には人の表情や素振りから相手の心情を読み取る、いわゆる空気を読むことなどできませんし、 様々な事象に心を動かされ、それを糧(経験)にして成長することなど有り得ません。
AIが目にする事象はあくまでデータでしかないのですから。2045年はシンギュラリティ(技術的特異点)と呼ばれ、 発展し続けてきたAI・人工知能が一気に人を超えると言われています。
仮にそうであっても、人がやるべきこと、人だからできることは数多くあるのではないでしょうか。
少々楽観的かもしれませんが、人の可能性を信じていたい自分がいます。

代表取締役社長
七島 徹

2018.03.29

柏洋通信Vol.68

 【今年も新入社員がやってきました。】(3/29)

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 今年は春の訪れが思いの外早く、当社の入社式を行った3月22日には東京の桜は早くも七、八分咲き。
当社の工場のある福島県二本松市ではまだまだ蕾は固いのですが、桜の開花に負けず劣らず、一足早く待ちに待った2名の新入社員がやってきました。

さて今年も入社式に当り、新入社員を前に恒例の話をしました。
一つは「ガラスびんの魅力と優れている点を理解し、ガラスびんを好きになるとともに、ガラスびんに携わる仕事に誇りを持ってもらいたい」、 そしてもう一つは「柏洋硝子の目指す全員参加型の経営を理解し、実践してもらいたい」というものです。

ガラスびんの魅力と優れた点はと言うと、例年は「安全性」「リサイクル性」「人間の感性や情緒に訴える力」、 この3つを上げていたのですが、今年はさらに1つ加えて「安心して捨てることができる」を加えました。
使い捨て社会からリサイクル社会への転換が、あらゆる分野で共通認識になっている昨今、 「安心して捨てることができる」がアドバンテージになり得るのかと、疑問に思われる方は多いことでしょう。
しかし、現在国内でも問題視され始めた「マイクロプラスチック」を考えてみてください。
自然界で完全に分解できないため、膨大な数の微細なプラスチック片が世界中の海を漂っています。
小魚がそれらを餌と一緒に食べて体内に取り込み、食物連鎖の過程でより大きな魚や海鳥に蓄積されます。
その結果、人間にも密接に関係する自然の生態系を破壊することにつながると、欧米では規制の動きが出始めています。
一方でガラスびんはどうでしょう。
決して奨励するつもりはありませんが、海岸にガラスびんを投げ捨てたとしても、潮の満ち引きや波にもまれるうちに、 数年も経れば細かく砕かれ、最後にはきれいな砂になってしまいます。
これは100%自然の素材でできているからこそ。
カリフォルニアにはかつてゴミ捨て場と化していたある海岸が、今では美しいグラスビーチとして観光名所になっているほどです。
これからは、無理なく自然に戻ることのできる素材が見直されると考えるのは、私だけではないでしょう。

柏洋硝子が目指す会社のあり方は全員参加型の経営。
私はそれをサッカー型経営と呼び、野球と比較して毎年入社式の場で話をしてきました。
ところが、ピョンチャンオリンピックを契機に、サッカー型からカーリング型へと考えが変わってきたのです。  サッカーというスポーツは、選手は監督、会社でいえば社長の基本となる戦略や戦術を理解した上で、 ピッチ上では自ら考え、仲間とコミュニケーションを取りながら、ゴールという目標を目指します。
実際の仕事の場面では、監督から逐一指示が飛ぶ野球型より、現場で刻々と変化する状況を睨みながら、 メンバーが相互にコミュニケーションを取りながら判断し、実行するサッカー型の方がしっくりするはずです。

そこでカーリングです。
今回のオリンピックで初めてじっくり見たと言うのが実情です。
銅メダルに輝いたカーリング女子のLS北見は、「そだねー」や「もぐもぐタイム」など、 和気あいあいとした明るい雰囲気で注目されましたが、私には会社や組織がどうあるべきかを考える上で、気づかされることが多かったのです。
刻々と変わる氷の状況を読みつつメンバー間で情報交換し、限られた時間内でそれぞれが意見を出し合い戦術を練る。  そして相手の出方を見て、想定される幾つかのパターンから最善策を選択する。
最後に「そだねー」で全員が納得したら、後は力を合わせて実行に移します。
戦況に応じた自主的な判断の連続は、日頃から自分で考え行動する習慣が身についていなければできることではありません。
単なる仲良しグループではない成熟したチームに、当社が追い求める理想の仕事の進め方や組織の在り方を見た思いがしました。
これから当社が目指す経営のかたちは、もちろん全員参加のカーリング型経営であることを、入社式で宣言しました。

今年も二人の新しい仲間を迎えることができ、経営者としてこれほどうれしいことはありません。
一日も早く仕事や仲間に馴れ、柏洋硝子の一員として育ってくれることを願ってやみません。

代表取締役社長
七島 徹

2018.03.26

柏洋通信Vol.67

 【「第14回 ガラスびんアワード2017」授賞式に出席しました。】(3/26)

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◆真中が最優秀賞の『久保田 雪峰』、向かって右が『ファーストエッセンスジン』、向かって左が『NEXT THE HAEVEST2017』。

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◆当社も健闘むなしく最終予選で敗退となりました。来年こそはリベンジです。

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◆受賞者の皆さん、おめでとうございました。

 去る3月15日、如水会館で開かれた「第14回 ガラスびんアワード2017」授賞式に出席しました。
アワードについては昨年の柏洋通信でも取り上げているので、ここでは詳しい内容は省きますが、 審査委員長にリリー・フランキーさん(9回目)、審査委員にフリーアナウンサー富永美樹氏(6回目)を迎え、応募エントリー数、297エントリー(449本)の中から各賞が決定しました。
3年連続でエントリー数が最高記録を更新するほどの盛況ぶり。
最優秀賞には千寿、万寿で有名な、あの朝日酒造の『久保田 雪峰』が選ばれました。
黒の加飾が施され、重厚なプレミアム感が醸し出されています。
お酒そのものの品質の高さと相まって、瞬く間に完売してしまったそうです。
また優秀賞にはアルケミエ辰巳醸造の『ファーストエッセンスジン』と、福禄寿酒造の『NEXT THE HAEVEST2017』が選ばれました。
アワードの詳細については、日本ガラスびん協会のHPをご覧ください。(http://glassbottle.org/glassbottlenews/1531)
いずれの受賞作も甲乙つけがたい力作揃いです。
今回は例年以上に中身の価値をより高める、デザイン力の際立った作品が選ばれたのではと感じています。
こうした力は正にガラスびんだからこそ。
他の素材の容器には決してまねのできない、ガラスびんだけが有する大きな魅力だと思います。

さて、当社も今回のアワードにはエントリーしているのですが、残念ながら昨年に引き続き最終予選であえなく敗退となりました。
まだまだ中身の価値を高めるまでには至っていないのか、反省至極です。
来年こそは最優秀賞を目指し、また一から地道な努力を続けていきます。
リリーさん、富永さんはともに当アワードの審査を長く務められてきたこともあって、すっかりガラスびん通になりました。
時に審査委員の立場を離れ、一ガラスびんファンとしかとれないコメントも多く、終始笑いの絶えない楽しい授賞式になったことも付け加えておきます。

代表取締役社長
七島 徹

2018.03.23

柏洋通信Vol.66

 【9回目の色替えを実施しました。】(3/23)

 2月28日から3月4日の日程で、9回目の色替えを実施しました。今回は白から茶への転換になります。
今回は色替えに先立ち、製びん機にガラスを供給する個所に使われている、 スパウトと呼ばれる耐火物を交換する作業を行ったため、今までとは異なる手順になりました。
そのため、従来のスケジュールより1日多く費やすなど、慎重に作業を進めました。
色替えの過程では一時的に多くの泡の発生が見られましたが、生産再開の時点では十分に治まり、概ね順調に推移したと考えています。
その後12日には、今回の色替えの結果を検証するため、熔解技術向上プロジェクトを開催しました。  このプロジェクトは色替えに関するノウハウを蓄積するため、外部から有識者を講師として招き、毎月実施しているものです。
私も可能な限り出席しています。
講師の先生からは、色替えに限って言えば、当社のスタイルはほぼ固まったとの発言がありました。
今後はよりスムーズな生産の立ち上げや、熔解炉の自動制御など、さらに生産性を高めるための取り組みに軸足を移すべきとのご指摘も受けています。
当社としてやるべきことはまだまだあると、プロジェクトのメンバー一同、決意を新たにしたところです。




代表取締役社長
七島 徹

2018.03.16

柏洋通信Vol.65

 【FOODEX JAPAN2018 第43回国際食品・飲料展に行ってきました。】(3/16)

◆今年のフーデックスでも多くのお客様との出会いがありました。

◆内外から食品と飲料・お酒のプロたちが集結しました。

◆「福島プライド」は福島のおいしさと品質の証です

◆海外からの出展はガラスびんが主流です。センスの良いデザインが目白押し。我々も負けてはいられません。

 今年も3月6日から9日までの日程で、フーデックス2018が幕張メッセを会場に盛大に開催されました。
今年で43回目を迎える食品と飲料のアジア最大級の展示会として、国内のみならず、年ごとに海外からの出展者も増えています。
今回は83の国と地域から3,400社以上が集まり、会場も11ホールに及ぶ広大なスペースとなりました。
商品の展示に留まらず、各種アワードやセミナーなど、注目のイベントも目白押しなのですが、とても1日では見て回ることなどできません。
今年は仕事の都合で7日にしか行くことができず、海外からの出展ゾーンはほぼ素通り状態ですし、セミナーにも参加できないなど、 私に中ではもやもや感が残るフーデックスになりました。
それでも食品と飲料のこれからのトレンドに触れることができたり、新たなお客様との出会いもあって、貴重な一日になりました。


これだけのスケールだけに、来場者数も4日間で72,000人以上と群を抜いています。
会場の混雑も半端ではありません。
人気のブースでは、試食や試飲のために長蛇の列ができています。
じっくりバイヤーと商談する時間がとれないと嘆く出展者の方々の声も聞こえてきます。
他の同様の展示会に比べ、海外からの出展者の数がはるかに多いこともあって、 当社のお客様の中には敢えてフーデックスには出展しないという方々がいらっしゃることも事実です。
とはいえ、中部地区で当社のガラスびんをお使いいただいているあるお客様は、ハラルの認証を取得しアジアのマーケットを見据えているからこそ、 フーデックスへの出展は意義があるとおっしゃいます。
さらに国内の出展者が集中する9,10,11ホールではなく、わざわざ海外の出展者と隣接するブースを選ぶほどのこだわりようです。


さて、当社のお客様が数多く出展されている9,10,11ホールは、海外の出展者が集まる1~8ホールからいったん外に出た別棟にあるのですが、 こちらも大勢の来場者で賑わっていました。
地方自治体が主体となって出展者を募り、地場の食材を活かした様々な製品が並んでいます。
今回我が福島県は「ふくしまプライド」を銘打って、会津、中通り、浜通りから28社が集結しました。
震災からまる7年を経た今も、風評被害が払しょくできたとは言えない現実があります。
様々な試みを続けながら消費者の信頼を取り戻さなければならず、当社としても微力ながらお手伝いができないかと思うところです。
今年のフーデックスでも、当社の製品をご愛顧いただいている多くのお客様とお会いすることができました。
お忙しい中、貴重なお時間を割いていただきまして、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。






































代表取締役社長
七島 徹

2018.02.23

柏洋通信Vol.64

 【ガラスびんフォーラム創立50年記念祝賀会が開催されました。】(2/23)

◆冒頭の小西ガラスびんフォーラム会長の挨拶では、会員各社の社長も壇上に並びました。

◆素晴らしいジャズの演奏に酔いしれました。

◆最後は大久保社長の関東一本締めで、大盛況のうちに終了しました。

 2月16日、ガラスびんフォーラムの創立50年を祝う祝賀会が、品川プリンスホテルで盛大に開催されました。
ガラスびんフォーラムとは、ガラスびん中小メーカーで構成する団体で、 1967年12月に全国自動壜工業会として、当社を含む9社で産声を上げました。
その後1990年3月に現在の名称に変更し、50年を経た現在は、 医薬品、食品、お酒、化粧品など、各社がそれぞれの得意分野で活躍する7社で構成されています。
その間1990年にガラスびんの生産量はピークを迎えますが、残念ながらその後市場ニーズやライフスタイルの変化に伴い、 ガラスびん需要はダウントレンドが続いていると言わざるを得ません。
それでもガラスびんの持つ安全性や高いリサイクル性、そして何より他の容器が持ちえない確かな存在観や高級感は、 多くの消費者に支持され続けています。

さて、当日は経済産業省をはじめ、多くの関係団体や日頃お世話になっている企業の皆様にお集まりいただき、 賑やか中にも和気あいあいとした雰囲気の祝賀会となりました。
ご来賓のご祝辞では、現在ホットな話題となっている、マイクロプラスチックによる海洋汚染に触れられたものもありました。
廃棄物となったプラスチックは完全に分解されることなく、微細な破片となって海中を漂い、 それらが食物連鎖の過程でより大きな魚に蓄積されていく現象が問題視されています。
ヨーロッパの一部では、樹脂容器のリサイクル率をもう一段引き上げる措置や、 課税を含む様々な規制を検討している国があるとか。
ガラスびんの持つ元々の特性は、一般消費者の間でも理解は進んでいると思いますが、 仮にガラスびんが海洋に廃棄物として投棄されたとしても、波間を漂う内に次第に細かく分解され、 最終的には無害な砂に変わっていくことは、意外に知られていない事実だと思います。
ガラスは割れるからこそ原料としてまた窯に戻るし、海の砂にも帰るのです。
これからは無理なく自然と同化できる容器が、新たな選択肢になるのでは。
そう考えると、何やらわくわくしてくるのは、ガラスびんメーカーの社長だけではないでしょう。

その後はテーブルを越え、グラスマン同士の歓談の輪が広がります。
そして、関根敏行トリオをバックに河埜亜弓さんの素晴らしいボーカルで、 祝賀会のボルテージは一気に最高潮に達しました。
大いに盛り上がりを見せた祝賀会も、いよいよ終わりの時が近づいてきました。
これまでの50年に感謝しつつこれからの50年に向け、ガラスびんフォーラムのみならず、 ガラスびんに関わる全ての団体、企業、そして関係者の方々の繁栄を祈念し、華やかに関東一本締めでお開きとなりました。
最後になりましたが祝賀会の開催に当たり、小西ガラスびんフォーラム会長をはじめ、 お手伝いいただきましたスタッフや事務局の皆様に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

代表取締役社長
七島 徹

2018.02.02

柏洋通信Vol.63

 【みやぎ食品・飲料販路開拓展示商談会に行ってきました。】(2/2)

◆及川社長のお話では、東日本大震災で4つの工場のうち、3つが津波で流されてしまったそうです。ようやく再建に目処がつきつつあるとのことで、当社のガラスびんがお役に立てばうれしい限りです。

◆最近ガラスびんをリニューアルされ、新製品の「大葉のジェノベーゼ」を市場に投入。粟野代表、大ヒット期待しています!

◆トマトにとことんこだわるデリシャスファームの今野専務。新製品の「トマトジュレ」にモンブラン140を採用していただきました。

◆当日は多くのバイヤーが詰め掛け、地元テレビ局の取材も入っていました。別の開場では個別の商談会も行われていました。

◆三陸オーシャン様は海鞘(ほや)一筋。「独特の香り」が魅力の海鞘ですが、流通の方法が悪ければ、それが「臭い」に変わり敬遠されます。木村社長は本当の海鞘をもっと知ってもらいたいと、意欲的に取り組んでおられます。

◆(株)ファーマーズ・フォレスト松本社長。社長自らの実践に基づく貴重なお話に、多くの気づきをいただきました。

 1月30日、宮城県仙台市のみやぎ産業交流センター(夢メッセみやぎ)で開催された、みやぎ食品・飲料販路開拓展示商談会に行ってきました。
このイベントは、宮城県内の農産・水産品と、それらを活用した加工食品や飲料の販路拡大を目的に、日本全国はもとより、 海外のマーケットをも見据えたビジネスマッチングの場として企画されたものです。
出展者はいずれもそれぞれの地元で頑張っている企業ですが、こうした機会に慣れていないところも多く、 海外への販路開拓にはジェトロが、国内の販路開拓には「フーデックス」で定評のある日本能率協会が全面的にサポートしています。
会場には80社以上が集まり、バイヤーたちとの商談にも熱が入ります。
当社の製品をお使いのお客様にも、しっかりご挨拶してきました。
商談でお忙しいところ、快くご対応いただきまして、この場を借りて、改めて御礼申し上げます。



同時に「食」に関するセミナーも開催され、当社のお客様でもある(株)ファーマーズ・フォレストの松本代表取締役が、講師として登壇されました。
松本さんは(株)ファーマーズ・フォレストの社長として、栃木県の道の駅「ロマンチック村」を中心に、地場の産品を活用した商品を幅広く展開されています。
当社もそうした中の一つである、クラフトビールでお世話になっています。
地域に根差した事業は物販に留まらず、こと消費を促すイベントの企画・運営や、全く新しい体験型旅行の提供など、我々の常識を遥かに超えて広がりを見せています。
松本さんはこうしたビジネスマンの顔を持つ一方、「農業と食、地域資源を結ぶ総合プロデューサー」として、地方を活性化するコンサルタントとしてもご活躍されています。
今回は「地方創生時代の集客方法や、稼ぐ仕組みづくりについて」のタイトルで、1時間超お話されました。
当社とは分野は異なるものの、幾つかのヒントをいただいと感じています。



「プロダクトインからマーケットイン」と言われて久しいですが、本当の顧客はだれなのか。
顧客の話は聞いているつもりでも、顧客の本当のニーズを掴んでいるのか。
松本さんのお話を伺いながら、当社の新製品開発の過程で、ここまで突き詰めてきたのか、自分たちの独りよがりになっていないか、改めて考えさせられました。
もう一つ、気になるエピソードを伺いました。
松本さんの会社では「大谷アンダーグラウンド」という体験型の旅行を企画していますが、大変好評だそうです。
栃木県の名産にかつて大谷石がありました。
現在は建築の志向も変わり、需要はすっかり落ちてしまいました。
石を切り出した現場は今や多くが廃坑と化し、地元ではすっかり負の遺産だと思われていました。
ところが、廃坑の奥深くに水が溜まり、まるで地底湖のような幻想的な風景が広がっていたのです。
これが新たな観光資源として蘇りました。
自社の持つ魅力や価値をきちんと理解し、活かしているのかを問われていると、「ハッとした」瞬間でした。
ここ「夢メッセみやぎ」では、新たなお客様との出会いと、柏洋硝子を見つめ直す貴重な機会をいただきました。
















































代表取締役社長
七島 徹

2018.01.26

柏洋通信Vol.62

 【スマート工場EXPOに行ってきました。】(1/26)

 東京ビッグサイトで1月17日から19日の日程で開催された、第二回スマート工場EXPOに行ってきました。
スマート工場とは、高度なファクトリーオートメーションに加えて、 工場内のあらゆる機器/設備 あるいは工場と工場を通信で常時つなげ、 IoT化することで生産革新を実現する次世代型の工場(主催者HPより)を意味することは、既にお馴染みです。
IoTやインダストリー4.0、AIなどの言葉は、テレビや新聞で目にしない日はないと言っても過言ではないでしょう。
ドイツやアメリカが先行し、日本でも大企業への具体的な導入例が続々と報道されています。
元々は製造業の生産性の向上を前提とした取り組みだと理解していたのですが、 今ではサービスや金融の世界での導入も進んでいるようです。
大企業はもとより、実は中小企業こそがIoTで劇的に変われるのだ、などと聞くにつけ、 最先端を行く工場で今何が起きているのか、何が起きようとしているのか、 自分の目で確かめなければならないという強い衝動にかられました。
また、当社の技術系の役職者にも参加を促し、係長以上全員がスマート工場の今と未来を体感してきました。
彼らにとっても大きな刺激になったと思います。

私は二日目の18日にビッグサイトを訪れました。
まず驚かされたのが会場の人の多さです。
高度な技術に特化した内容だけに、これほど動員力のある展示会は珍しいと感じました。
主催者側の発表によれば、同時開催のクルマやロボット関連までを含めると、11万人以上が集まったそうです。
事前に書籍やネットである程度勉強はしてきましたが、全体像を掴もうと出席したセミナー「AIとIoTが進化させるスマート工場の未来」では、 主催者側の予想を遥かに超える2,000名以上の応募があり、収容できない人たちのために急遽ビデオで視聴できる会場まで用意したとのこと。
これだけでもIoTへの関心が、沸騰していることが分かります。

今回は第一回目の昨年に比べ、出展した企業の数は倍以上に増えています。
会場のあちらこちらで機器のデモンストレーションや、システムのプレゼンテーションが行われ、 多くの来場者が足を止め、熱心に説明に聞き入っていました。
大企業向けの大掛かりで高価なシステムばかりではありません。
従来から使っている古い機器や設備に後付けでセンサーを装着し、そこから得られるデータ―を通信で集約し、 製造ラインの現実の姿を見える化するシステムが数多く展示されています。中小企業にも手が届く、 そこそこの額の投資で工場をスマート化することが可能だと、改めて認識できました。
その他にもAIを駆使し画像処理を高度化するためのソフトや、 AR(拡張現実感)を活用して視線上に様々な情報を投影するスマートグラス(眼鏡)などなど、とても一日では回りきれません。

当社でも日常的に数多くの機器や設備が稼働しています。
そうしたものが何らかの理由で停止することは、積もり積もれば大きな生産ロスにつながります。
IoTの導入で可視化できるから問題点を的確に把握でき、迅速かつ適切な対応が取れるのです。
これから人手の確保が増々難しくなることを考えると、IoTで現在人が直接行っている点検作業を効率化することはもちろんのこと、 機器や設備の異常事態を予測して、トラブルを未然に防ぐ予防保全まで視野に入ってきます。
当社にとって工場のスマート化は夢の世界の話ではなく、目の前の課題を克服するための、極めて現実的な取り組みなのだと理解できました。

代表取締役社長
七島 徹

2018.01.11

柏洋通信Vol.61

 【二本松市の賀詞交歓会に出席しました。】(1/11)

 多くの会社で仕事始めとなった1月5日、二本松市では恒例の賀詞交歓会が開催され、私も出席しました。
今年も二本松商工会議所とあだたら商工会との共催です。
国会議員や県会議員のご来賓も含め総勢300名近くが集まり、新春にふさわしい華やかな会となりました。

冒頭、二本松商工会議所の会頭と二本松市長のご挨拶では、景気は穏やかに持ち直してはいるものの、 まだまだ地方や中小企業までには至っておらず、人口減少はさらに地方を疲弊させること、また福島県は農産物を中心に、 今も東日本大震災の風評被害が続く厳しい状況に触れられました。
こうしたお話を聞くにつけ、今年も決して楽観できない現実を改めて認識した次第。
未だお屠蘇気分の抜けきれぬ私でしたが、経営者として自身の会社の業績ばかりではなく、 地域の発展にもどのように貢献すべきかを考える、またとない機会になりました。

さて、今年の私の目標は、良きにつけ悪しきにつけ、何事も曖昧にせずに決着をつけることです。
そのためにも「とことん、しつこく、あきらめず」を信条に、今年一年頑張って参る所存です。
そして、今年もまた「柏洋通信」をよろしくお願い致します。

代表取締役社長
七島 徹

2017.12.14

柏洋通信Vol.60

 


【「国際画像機器展2017」に行ってきました。】(12/14)

 今年も横浜パシフィコで12月6~8日の日程で開催された、「国際画像機器展2017」に行ってきました。
画像機器本体のハード面での発展はもとより、画像そのものの認識技術、 特にディープラーニング(機械学習)を駆使したAI技術の進展が、この手の世界を大きく変えようとしています。
ここ横浜パシフィコを舞台に、画像機器に関する大規模な展示会は年2回行われているのですが、 半年でその内容が大きく変わるとも言われています。
6月に開催された「画像センシング展2017」はスケジュールが合わず、1年ぶりの展示会になりました。
いやがおうにも気持ちが高まります。

さて、今年は「Deep Learning(機械学習)が革新する画像認識」と題するセミナーに参加することができました。
ディープラーニングは正にタイムリーなテーマだけに、会場は多くの人で埋まっていました。
外観検査、異物検査、寸法検査に、人の目の代わりにマシンビジョンを活用することは今や常識です。
カメラや画像認識技術の急速な進化もあって、一定の環境の下、例えば検査対象が同じ製品、  検査対象の面や輪郭をはっきり写すことができる、良・不良の判定基準が明確であり、  個人差が入り込まないでは、かなりの効果が出せるようになっています。

しかしながら実際の製造現場では、このような恵まれた条件は極々まれだと言わざるを得ません。
当社を例にとっても検査の対象物は、小は10ccの化粧びんから大は1ℓのビールびんまで、様々な大きさ、形状の製品が数百種類に及びます。
そもそも対象物そのものがガラスびんですから、光を透過したり反射したりと一筋縄ではいきません。
照明やレンズなど光学的な工夫や、画像処理の技術を駆使しても完璧とはいかず、 どうしても人の目に頼らざるを得ないのが現状です。
当社のみならず、セミナー受講者の熱い視線からも、多くの企業が同様の問題を抱えていることが改めて理解できました。
そこで登場するのがディープラーニングです。
ディープラーニングは機械に人の目と、脳に近い判断能力を持たせます。  世界各地で実証試験が始まっている自動運転技術は、正にこうした最先端技術の集大成なのでしょう。
ここからは専門的な分野に踏み込むので、私自身正確に理解できているわけではありませんが、 クラス分類(画像を一定の基準?ごとに分類する機能)とセグメンテーション(画像の位置と種別を推定する機能)が役立つのだそうです。
これらを駆使した結果、金属板の表面に錆がある、なしを的確に判断できるようになった事例が紹介されました。
錆の色は一定ではなく、しかも汚れとの区別も非常につきにくいものです。
従来の手法ではそこがクリアできませんでした。
今回は誤認識した場合でも、人間が見分けのつかなかった事例ばかりでした。
金属の錆の判定には、ディープラーニングが有効であることが証明されました。

クラス分類とセグメンテーションの手法を活用すれば、画像認識能力は格段に向上します。
例えばある人間を認識する場合、従来は輪郭や色など正面から見た画像から認識していましたが、  現在では多くの人間が映り込んだ街角の画像の中から、しかも斜め後方から見える人物を認識できるまでになっています。
ただし、そうした認識を可能にするためには、膨大な数のサンプル画像が必要なことも事実です。最低でも様々な状況の1万枚を超える画像が必要だとか。
そろえるだけで膨大な時間とコストがかかるため、ディープラーニングが一般に普及しにくい一因にもなっているようです。
とはいえ、コンピュータの進歩も想像を絶するものがあります。
コンピュータが自ら学習し、微妙に異なるサンプル画像を作り出すこともできるようになってきたとのこと。
実在する世界のセレブの顔写真からその特徴を学習し、その上で実在しないセレブの顔写真を大量に作り出した例が紹介されていました。
これには驚かされました。
現実にはないものを創造する能力も持ち始めているとは、AI(人工知能)恐るべしです。
何やら壮大な話になってきましたが、製造現場の検査工程から人が消える日も、そう遠くないと思えるようなりました。

代表取締役社長
七島 徹

2017.12.05

柏洋通信Vol.59

 【8回目の色替えが終了しました。】(12/5)

 11月20日から8回目の色替えに入り、予定通り25日から生産を再開しました。
今回は茶から白(透明)への変更になります。
前回の実績を基に検討した結果、今回の色替えでは幾つかの変更を加えました。
まず溶解炉自体のガラスのレベルを僅かに上昇させ、その後一定の時間を経て元のレベルにまで戻しました。
これは白とは性質の異なる茶色のガラスが、溶解炉内に残らないようにするためです。
また吹製再開に合わせ、溶解炉の底部の温度を若干上昇させました。
これは気泡の発生を抑えるとともに、熔解炉の隅に停滞しやすい結晶化したガラスなどを、出し切る効果を期待してのことです。

詳細な分析はこれからになりますが、生産再開から2週間程度を経た時点では、前回と比較してよりスムーズに立ち上げることができたと見ています。
当社に最適な色替え技術の確立に向け、まだまだ試行錯誤は続きます。

代表取締役社長
七島 徹

2017.11.22

柏洋通信Vol.58

 【56期下期「QC活動実績・進捗レビュー」を行いました。】(11/22)

   56期下期のQC活動のレビューを行いました。
事務局の作業の遅れもあって、本来なら今期に入って直ちに行うものが、第二四半期にまでずれ込んでしまいました。
そのため、成果の総括が疎かなまま、既に新たなテーマに取り組み始めてしまったチームもあり、全体的に統制の取れない状況になってしまいました。
スタッフ不足などの理由はあるにせよ、私を含む会社の幹部はこのような失態を繰り返さないよう、猛省しなければなりません。

さて、現在も日本の多くの企業でQC活動が熱心に進められています。
しかしながら、QC活動が今ほど難しい状況に置かれたことは、未だかつてなかったのではないでしょうか。
同じ職場に正社員とパート、派遣社員、外国人などが混在するため、職場で一体感を醸成すること自体が難しくなっています。
また慢性的な人手不足から、改善に向けた意識を持続することが難しいことも事実です。
同じ職場という閉じられた社会で改善を進めていると、どうしても内向きになりがちです。
世の中の流れからかけ離れてしまうという、恐ろしさも否めません。
このような混沌とした状況を背景に、集団で課題を解決しようとする、 いかにも日本的なQC活動は、従来のやり方では限界が見えてきたのだと感じています。
さて、そんな閉塞感を打ち破るための鍵を握っているのは、実は外国人なのかもしれません。
異なる立場で働く人たちの、異なる視点をそのまま持ち込むことが、突破口になるのではと考えます。
さらに一歩踏み込めば、ITやIoTを駆使してビッグデータを活用することが、ポイントになるのだと思います。

社長としての立場から見ると、残念ながら今回のレビューはたいへん低調に終わったと言わざるを得ません。
事務局の不手際があったにせよ、結局賞に値するチームは現れませんでした。
全体的に見て、多くのチームで問題点の掘り下げ甘く、真に解決すべき問題が絞り込めていません。
先に「解決策ありき」で、活動を無理やりそこに持って行こうとする流れも散見されます。
問題点の認識が曖昧であれば、自ずと対策も的を射たものにはならず、成果も極めて限定的にならざるを得ません。
またQC活動はあくまでボトムアップの活動とはいえ、管理職の適切な関与が必要であることは自明の理です。
今回のレビューでも、その差が成果の差となって如実に表れています。
それでも、慢性的な人手不足が続く厳しい環境にもかかわらず、熱心に活動する従業員の姿には頭が下がる思いです。
今後の活動に期待します。

代表取締役社長
七島 徹

2017.11.15

柏洋通信Vol.57

 【「地方銀行フードセレクション2017」に行ってきました。】(11/15)

 11月9、10日の二日間に渡って東京ビッグサイトで開催された「地方銀行フードセレクション2017」を覗いてきました。
当イベントは全国に販路を広げたい地方の意欲的な食品メーカーと、 百貨店や大手流通のバイヤーを結び付ける目的でスタートし、今年で12回を数えるまでになりました。
「地方から新しい食の風」をスローガンに、当初はわずか5行の主催で始まりましたが、 今年は主催銀行が55行に、出展企業も831社にまで膨らみました。
私が訪れたのは初日9日の午後でしたが、既に多くの関係者で賑わっていました。

このイベントはあくまで出展企業とバイヤーの商談がメインなので、一般の人間は原則として入場できません。  当社の製品のユーザーさんも出展されていることから、私もイベントのホームページから事前登録しようとしたのですが、シャットアウトを食らってしまいました。
そこでどうしようかと思案していたところ、当社の工場がある福島県でお取引のある銀行が、主催者の一つであることが分かりました。
そこで無理を言ってお願いしたところ、ご厚意で招待状を分けていただけることになり、無事入場できた次第です。

イベントも回を追うごとに工夫を重ね、バイヤーにアピールする様々なコーナーが設けられています。
「新商品」だけを集めたコーナーでは、新たな商材を求めるバイヤーの真剣な眼差しが印象的でした。
その他今年新たに登場したのは、創業100年以上の企業を集めた「老舗名店街」コーナーと、 全国から選りすぐりの日本酒を集めた「こだわりの酒」コーナーです。
出展企業や主催者側の視線は、既に全国展開に留まらず、インバウンドや海外市場にも注がれています。
同時に地方自治体や商工会議所の出展も数多く見られ、地域一体となって「食」と「観光」をアピールする動きが顕著だと感じました。
こうした地道な活動が、今後海外からの観光客を地方に誘導することに寄与し、ひいては地方経済の活性化に繋がるのだと納得したところです。

商談のお邪魔をするわけにはいかないので、当社の製品をお使いの全てのお客様にご挨拶する機会は持てませんでした。
それでも南は宮崎県から北は北海道まで、十数社のお客様とお話しできたことは、素晴らしい経験となりました。
「ガラスびんだから素材の風味が生きる」、「保存期間を延ばせるから、樹脂ではなくガラスびんを使っている」「もっと高級感のあるガラスびんが欲しい」  などなど、耳の痛いご意見も頂きましたが、お客様はいずれもガラスびんの特性を良くご存じの上でお使いいただいているのが分かります。
ガラスびん入りのプリンを販売されていたブースでは、 珍しい「とうもろこし」味からご当地名産の「さしま茶」味まで、6種類全ての味見をさせていただきました。
甘いもの好きの私としては、仕事も忘れての至福のひとときでした。
お忙しい中お時間を割いていただきました皆様に対し、この場を借りて改めて御礼申し上げます。


代表取締役社長
七島 徹

2017.10.06

柏洋通信Vol.56

 【7回目の色替えが終了しました。】(10/6)

◆色の変化はほぼ計画通りに推移しました。

◆1ライン毎に順次生産を再開しました。

 9月22日より7回目の色替えに入りました。
今回は白から茶への変更になります。
柏洋通信VOL54でもお伝えした通り、色替え期間中にキックオフミーティングを行った関係で、  前回とは異なり当日の午前9時には生産を終了する段取りで計画を組みました。
そのため、原料の切り替え時間も前倒しとなりました。
今回は過去6回の色替えの経験を基に、ディストリビューターの燃焼能力を向上させるため、バーナーノズルの口径を変更しました。

色替え自体はほぼ計画通りに推移しました。
5日目の26日の朝から順次生産を再開し、翌日には無事3ライン全てが稼働しました。
色替え後の3日目辺りから泡の増加が見られ一時的に多発しましたが、その後次第に減少に向かっています。
今回の経験もデータとして蓄積し、次回以降の色替えに備えていきます。

代表取締役社長
七島 徹





2017.10.03

柏洋通信Vol.55

 【ベトナム人技能実習生たちがデビューしました。】(10/3)

◆三人三様性格は異なりますが、仕事に対するひたむきさは変わりません。



約1カ月に渡る国内研修を経て、8月28日ベトナム人技能実習3名は二本松へやって来ました。
私たちがホーチミン市で面接を行ってから、早6ヵ月が経過していました。  その間彼らは一生懸命日本語と日本の風習を学んできたのですが、現時点での日本語の理解力はまだまだだと言わざるを得ません。
彼らはいずれも現地の短大や専門学校を卒業しているものの、当社の日常業務をマスターするには、日本語でのコミュニケーション能力の向上が不可欠です。
もっとも私たちの側にも、「正しい日本語を話さなければ通じない。二本松弁はダメ!」という、笑うに笑えないプレッシャーがあるのですが。
それでも総務の受入担当者や直属の上司たちは、彼らに積極的に話しかけ、意思疎通に一生懸命です。

彼ら3人は社内でさらに研修を積みながら、9月末にラインに入っての実戦デビューを果たしました。
当面は当社の社員とペアを組んでの作業になります。
ここでは常時流れてくる製品を、一定の時間内で箱詰めしなければならず、正確さとスピードの両方が求められる業務です。
彼らが実際に作業に従事しての感想は、「柏洋の社員の人たちは何てスピードが速いの!」とか。
それでも時間の経過とともに、徐々に動きもスムーズになってきているのが分かります。
彼ら持ち前の明るさと誠実さ、そして粘り強い忍耐力があれば、そう遠くない時期に当社の大きな戦力になってくれるものと期待しています。
今後継続してベトナム人技能実習生を受け入れるためにも、彼ら第1期生の役割はたいへん重要になってきます。
そんな彼らを一日でも早く当社に定着させるため、私たちも彼らに劣らず日々試行錯誤が続きます。

代表取締役社長
七島 徹

2017.10.01

柏洋通信Vol.54

 【第57期キックオフミーティングを開催しました。】(10/1)

◆今期の利益目標を社員全員で共有しました。

◆ベトナムから来た新たな仲間も元気に参加してくれました。



9月22日、第57期キックオフミーティングを開催しました。
今回も地元二本松の結婚式場を借り切り、パートさんを含む総勢115名が集結しました。
製びん業は24時間体制ですから、例え生産を止めたとしても溶解炉の火は消せません。
今回は色替えの期間に合わせたことから比較的大勢集まることができましたが、それでも保安要員として工場に残らざるを得ない人たちがいます。
彼らに対し、改めてこの場を借りて感謝の意を表したいと思います。

第1部では私が前期の決算内容と今期の利益計画を発表するとともに、各部門のトップから利益計画達成に向けた具体的な取り組み内容が示されました。
「いざなぎ景気」を抜く戦後2番目の好景気と言われるものの、一向に盛り上がりを見せない個人消費。
これといったヒット商品が見当たらない厳しい環境の下、計画達成には困難が予想されますが、全社一丸となってゴールに向かって全力疾走することが確認されました。
その後永年勤続者、QC活動優秀チーム、そして改善提案活動の表彰式が執り行われました。

さて、第2部はお待ちかねの懇親会です。
当社も様々な理由から社員旅行を行わなくなって久しいのですが、近年こうしたイベントが見直されていると聞きます。
乾いたタオルをさらに絞り込むような合理化や慢性的な人手不足の中、職場の人と人との繋がりや温もりに、多くの人たちが無意識の内に渇望感を抱いているのだと思います。
当社もご多分に漏れず、こうした機会を心待ちにしている社員は多いようです。
当日は普段電話やメールでしかやり取りできない本社からも、全員が出席しました。
乾杯のセレモニーが終わるや否や、会場のあちらこちらで職場を超えた幾つもの輪ができました。
こうした光景を目の当たりにし、社長として社員が一堂に会す意義を、なお一層強く感じた次第です。
最後は労働組合書記長の音頭による万歳三唱で、3時間半に及んだ第57期キックオフミーティングは幕を閉じました。
明日からまた心新たに全員で頑張りましょう。

代表取締役社長
七島 徹

2017.09.12

柏洋通信Vol.53

 【「食の大商談会2017」に行ってきました。】(9/12)

◆「ちきりや」さんは安政元年、京都で創業されたお茶の老舗です。現在では伝統的な商品に留まらず、日本茶の独特の風味を生かした加工食品にも進出。宇治抹茶とほうじ茶フレーバーのミルクジャムを、当社のガラスびんで展開されています。台湾にもコンスタントに輸出しているそうです。

◆「山下商店」さんは薩摩川内市の川内川河口から西へ26km、東シナ海に位置する甑島(こしきじま)にあります。本業はお豆腐屋さんですが、島の観光や産業を育成するため、「東シナ海の小さな島のブランド株式会社」を立ち上げ、現在幅広い分野で活動されています。その一環として島の特産物を使ったこだわりの食品を展開。当社のガラスびん入りの製品が、「豆腐屋さんの大豆バター」と「太陽のきびなごオリーブオイル漬け」です。

◆「雪街工房」さんは札幌で「妥協のない本物志向」をコンセプトに(HPより)、ジャムの商品開発と販売を手掛けられています。中村社長にはその場でガラスびんに関する質問を頂くなど、味と品質に関する熱意とこだわりがひしひしと伝わってきました。

◆「網走ビール」さんの長岡社長とは今年もお会いできました。「食の大商談会」はもちろんのこと、東京で開かれる展示会や百貨店などで開催される北海道物産展にも、積極的に出されています。売れ筋ナンバーワンはずばり「流氷DRAFT」。試行錯誤を重ねた結果、流氷の海をイメージさせる青色のビールが出来上がりました。

◆「白亜ダイシン」さんもご常連です。今年も当社のガラスびんに入れられた商品がずらりと並びました。毎年どのような商品に出会えるのか、いつも期待で胸が躍ります。北海道の豊かな恵みにこだわる商品は、今や全国区になっています。



9月7日、今年も池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマートで開催された「食の大商談会2017」に行ってきました。
この展示会はここ数年毎年欠かさずチェックしています。
主催するのは北海道と鹿児島県の金融機関で、それぞれの地元の自治体や商工会議所、新聞社、テレビ局などが後援、協賛して開催されています。
今年は北と南で共催するようになって10年目を迎える記念すべき年だそうです。
今回も北海道と鹿児島県を中心に、関西や中部から200社を超える出展者が集いました。
東京ビッグサイトや幕張メッセで大々的に開かれる展示会に比べると、会場の規模や出展者の数では見劣りするのは否めません。
しかしながら、毎年出展されている常連も多く、バイヤーや関係者とじっくり話ができる場として、重要視されている方々も多いとか。
私も顔馴染みとなったお客様にお会いできることを、心待ちにしている展示会なのです。

今年も当社の製品をご使用いただいている、新たなお客様との出会いがありました。
当社は多くの製品を問屋さんを通じて販売している関係で、当社の製品が最終的にどのようなお客様に、 どのような使い方をされているか中々分からないのが実情です。
こうした展示会は、そうしたお客様と出会うまたとないチャンスです。
今年は「食の大商談会」に初出展された札幌の「雪街工房」さんと、鹿児島県は甑島(こしきじま)の「山下商店」さんにお会いすることができました。

代表取締役社長
七島 徹

2017.08.31

柏洋通信Vol.52

【東京インターナショナルギフト・ショー「LIFE×DESIGN」に行ってきました。】 (8/31)

◆ガラスと漆の組み合わせが日本のオリジナリティを際立たせます。伝統の匠の技と日本の素晴らしい素材が融合し、さらにモダンなデザインが商品力を高めています。

◆最新のアウトドアの楽しみ方が、従来のキャンプのイメージを一新させた「グランピング」です。会場内に小屋やテント、樹木までディスプレイしたオシャレなキャンプ場が出現。「グランピング」に欠かせない非日常の贅沢な時間と空間を演出するには、ガラスびん入りのワインやオリーブオイルなどが欠かせません。

◆昨年もこの会場でお会いしました。ガラスびんをキーホルダーの容器としてお使いいただいています。高級感をアピールするには、ガラスびんはなくてはならないツールです。新製品の販売も好調とのことでした。

◆千葉でピーナッツの生産から加工までされています。スタンダードなジャムびんですが、ラベルのデザインだけで、こんなにもおしゃれになるのですね。

◆とっても洗練されたディスプレイに、思わず引き付けられました。こちらも当社の製品をお使いいただいています。

◆中身はバスソルトです。

◆パラフィン系のオイルに付け込まれたドライフラワーです。長期間に渡って花の美しさを保ちます。

◆東京インターナショナルギフト・ショーは、今年で84回目を迎えました。今年の「LIFE×DESIGN」は日程を延長して土曜日も開催。本来はバイヤーなどプロ向けの展示会ですが、デザインや雑貨好きの一般の人たちにも門戸を広げました。







東京インターナショナルギフト・ショーが、今年も東京お台場のビッグサイトで盛大に開催されました。

それに先駆け、特に最先端のデザインを全面的に打ち出したイベント「LIFE×DESIGN」が、8月30日から9月2日の日程で開催されました。

インテリアや雑貨が中心の展示会ですから、ガラスびんに入った製品の出展は極々少ないのですが、ここ数年欠かさず覗くようにしてきました。

会場で今が旬のデザインに触れる一方で、これから来るであろうトレンドを感じることは、 感度の極めて低い私にとって、大いなる刺激を与えてくれる貴重な機会なのです。


さて、今年も注目の出展が目白押しです。

最新のIoT技術を駆使した「モノ」が、デザインの力が加わることによって、 にわかに魅力溢れる愛すべき「生活用品」へと変貌を遂げます。

改めて感じる「デザインの力恐るべし」です。


今や世界が注目する日本ブランドですが、伝統の匠の技と意表を突く素材との出会い、 そして移ろう四季や繊細な心までをも表現するデザイン力が融合し、ますます面白いことになっていました。

外国人観光客の志向がモノからコトへと移りつつある今、ビジネスチャンスがどんどん広がっていることが理解できます。


また、今年も会場で当社の製品をお使いのお客様と、新たな出会いがありました。

ガラスびんを使ってどのように商品の魅力を高めるのか、お客様の柔軟な発想に驚かされることばかりです。

代表取締役社長
七島 徹

2017.08.13

柏洋通信Vol.51

 【外国人技能実習生の研修施設を見学してきました。】(8/13)

◆実習生と一緒に昼食をいただきました。この日の当番はフィリピンからの実習生です。

◆講師の先生の話を一言も聞き逃すまいと、緊張感あふれる授業が続きます。

◆辞書を片手に日本語の習得に余念がありません。

◆茶道研修のために畳の部屋が用意されています。日本人の心と仕事に取り組む心構えを学びます。

◆まもなく当社にやって来る3名も元気いっぱいです。一日も早く会社と仕事に馴染み、戦力になってくれることを期待しています。

 8月7日、間もなく当社にやって来るベトナム人の技能実習生3名に会いに、茨城県古河市にある研修施設に行ってきました。
その日はつい先日ベトナムに行ってきたばかりの同行者に、「日本の方が暑い!」と言わせるほどの猛暑日です。
いくら東南アジア出身の彼らとはいえ、少々心配になってきました。

さて、日本にやって来る外国人技能実習生は、入国後直ちに企業で働くわけではなく、 1カ月間各地の教育施設で研修を受けることが義務付けられています。
日本での生活に困らないよう、日本語の学習以外にも様々な日本の常識や決まり事、習慣などを勉強します。
技能実習生たちは事前に母国で学んではきていますが、ここでさらに磨きをかけそれぞれの勤務先に向かうのです。
我々が訪れた日は30数名が研修中で、大凡7割がフィリピンから、残りが中国とベトナムからの実習生でした。
ここ数年で中国からの実習生が大幅に減り、代わりにベトナム人が急増しています。
特にベトナム人に関しては、学習意欲の高さや勤勉さが評価され、韓国との取り合いになってきているとか。  人手不足が状態化する中で、増え続ける労働力のニーズを満たすため、今後アジアの他の地域へ次々とシフトしていくことが予想されています。
この辺りの事情は、それぞれの国の経済発展の度合いや、労働者を受け入れる側の法の整備などと複雑に絡みあっているようです。
日本でも介護業界で外国人技能実習生の受け入れが決定したことから、現在フィリピン人が急増しています。

当社にやって来る3名も、猛暑に負けず元気に勉強に励んでいました。
アジア各国から集まってきた人間が、一つ屋根の下での共同生活です。色々と気苦労もあるでしょう。
彼らは交代で食事を作ったり施設の清掃をしたりと、国を問わず団体で行動します。
特に食事については神経質にならざるを得ません。宗教上の問題から厳しい制限のある国もあり、メニューは実習生が全員集まって議論の上で決定します。
歴史的に見て決して仲の良い国同士ばかりではありませんが、日本での共同生活を経験したことで、  そうしたわだかまりや偏見がなくなった、という話も耳にしました。
一方この施設では、研修の一環として茶道を取り入れています。
茶道といえばいかにも日本的な作法ですが、ここでは「手順を厳密に守らなければならない儀式」と捉えています。
日本人の心を理解させること以上に、「仕事は決められた手順を厳守する」ことの重要性を、徹底して根付かようとしています。
こうした経験を積んだ3名が、まもなく当社にやって来ます。

代表取締役社長
七島 徹

2017.07.07

柏洋通信Vol.50

 【グッドデザインストアに行ってきました。】(7/7)

◆「グッドデザイン賞」の受賞に当たり、微力ながらもお役に立てたことはうれしい限りです。

◆店舗は白を基調にした斬新なレイアウト。Front Gardenのディスプレーに思わず引き込まれました。

 「グッドデザイン賞」と聞くと、皆さんはどのようことを思い浮かべるでしょうか。
流行の最先端を行くクールなデザイン。
とにかくとんがったデザインでかっこいい。
いやいや、かっこばかりでなく、使い勝手も良くて、長く愛用できるもの。
でも、自宅のリビングに置くとちょっと浮いちゃうかも。
人によって様々なイメージがあるのでは。
一方で、「今年のグッドデザイン賞に選ばれました」と、テレビや雑誌で目にすることは多いのですが、 我々の目や手に直接触れる機会は、意外と少ないと思いませんか。
少なくとも、私にとっての「グッドデザイン賞」は、そんなちょっと非日常な存在でした。
安心してください。そんな非日常に毎日出会える場所があったのです。

たまたまある業務支援ソフトのセミナーを受けるため、東京駅の丸の内南口前のKitte(切手)を訪れた時のことです。
Kitteと言えば、日本郵政が初めて手掛けた商業施設として有名ですね。
最先端のショップやレストラン街と、オフィスを擁する高層ビルであることは、皆さんもよくご存じのことだと思います。
私たち世代は旧東京中央郵便局の特徴のある局舎の印象が強かっただけに、それら一部を残しつつ、 超近代的な姿に生まれ変わったのには度肝を抜かれました。
丸の内の新しいランドマークとして、Kitteそのものが「グッドデザイン」と言っても良いのではないでしょうか。

さて、Kitteの商業施設は6階まで巨大な吹き抜けになっています。
つい最近オープンしたGINZA6も同様の造りで、非常にぜいたくな空間の使い方ですね。
階下を見下ろしながらエスカレータで3階まで上がったところ、目に飛び込んできたのがそのスペースでした。
その名も「グッドデザインストア」です。
出会いは全くの偶然でした。白を基調とした洗練されたディスプレーから目が離せません。聞けば今年の4月28日にオープンしたばかりとのこと。

ショップのコンセプトはずばり「グッドデザイン賞が考える『よいデザイン』に囲まれた暮らしを提案するお店」です(http://gdst.nohara-inc.co.jp/より)。
過去に遡って受賞作品が展示されており、見て、触れて、体験して、しかも購入できるとあれば、「グッドデザイン賞」が一気に身近なものになります。
商品は4つのコンセプトに分けてディスプレーされています。
入口正面のFront Gardenには、最新の受賞作品やデザイナーによる企画ものが置かれ、アイキャッチの役割を果たしています。
その他Living Room、Dining Room、Hobby Roomと、生活のシチュエーションに応じて商品が展示されています。
単に商品を並べるのではなく、受賞作品を日常生活の中で疑似体験できる展示方法が新鮮でした。

何より驚いたのは、Dining Roomのコーナーで、当社のガラスびんを使った商品を目にしたことです。
受賞にはもちろん中身の素晴らしさが前提であることは言うまでもありません。とはいえ、ラベルとガラスびんのデザインが、中身と三位一体で評価されることも事実です。
思わぬところで当社の製品に出会うことができ、喜びもひとしおでした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.06.20

柏洋通信Vol.49

 【6回目の色替えが完了しました。】(6/20)

◆今回の色替えも、ほぼ計画通りに進みました。

◆大いに盛り上がった大会も今年限り? 残念なことに、二本松市唯一のボーリング場が6月いっぱいで閉店に!

 6月9日から13日にかけて、6回目の色替えを行いました。
今回は茶から白への変更になります。
今回も大きな変更は行わず、前回の状況を踏まえての取り組みとなりました。
但し、吹製停止直前の引揚量が前回に比べてかなり少なくなったことから、色替えバッチの投入時間を調整し、投入量を前回と合わせる補正を行っています。


6月13日午前、社内の分析結果が基準値内を示したため、品質保証部より生産再開のゴーが出されました。
また同時並行で進めていた福島県ハイテクプラザでの分析結果も同様の値を示したことから、予定通り1号機から順次生産を再開しました。
スタート当初こそ泡の発生が多かったものの、時間の経過とともに徐々減少傾向に向かっています。
引き続き経過を観察し、安定した生産を目指します。


色替えに合わせ、6月9日に労働組合が主催する「新入社員歓迎ボーリング大会」が開催されました。
今年は新卒採用が2名、中途採用が3名の計5名です。
生産休止期間とあって、昨年より7名多い43名が参加。
今年も各レーンで、珍プレー、好プレーが展開されました。
昨年、私は首と腰に痛みがあって、泣く泣く見学に回りましたが、今年は何とか2ゲームを投げ切ることができました。
日頃異なる職場で仕事をしている同士でも、同じレーンで投げ合えば自然と会話も弾みます。
老若男女、うまいへたの区別なく、皆で楽しむにはボーリングほど良いものはないでしょう。
毎年このようなイベントを企画していただく組合さんに、感謝、感謝です。

代表取締役社長
七島 徹

2017.06.05

柏洋通信Vol.48

 【第28回チャイナグラスに行ってきました。】(6/5)


会議室で概要の説明を受けた後、完成品の仮組み・チェック工程を見学しました。

 第28届中国国际玻璃工业技术展览会(第28回中国国際ガラス工業技術的展覧会:以下チャイナグラス)に行ってきました。
チャイナグラスは中国最大のガラス産業の見本市で、2年おきにデュッセルドルフで開催されるグラステックに次ぐ世界で2番目の規模を誇ります。
毎年北京と上海で交互に開催されており、2017年は5月23日から27日までの日程で、北京の中国国際展覧センター(新館)で行われました。
当社からは私と製造部長、熔解課長の3名が参加しました。

我々の今回のミッションは、チャイナグラス以外にも鄭州にある電鋳煉瓦メーカー、SGS社を見学することが含まれています。
5月23日に羽田を立ち、北京空港経由で空路鄭州に入りました。
電鋳煉瓦とは精製された耐火原料を電気炉で2,000度以上の高温で熔解し、その後固化したものを所定の形状に加工したものです。
通常の焼成煉瓦を遥かに凌駕する緻密な組成を有し、非常に高い強度と耐熱性を持っています。
そのため、溶解炉では1,500度以上にもなる、溶けたガラスの素地が直接触れる部分に使用されます。
溶解炉の最も重要な個所に使われるだけに、電鋳煉瓦は経済性よりも品質が重視される傾向が強いのですが、
中国メーカーの実力向上に伴い、国内のガラス産業でも徐々に使われ始めています。
当社は一昨年に窯修を行ったばかりなので、大規模な電鋳煉瓦のニーズはしばらくないものの、 今から研究しておく必要を感じての、今回の見学になりました。
SGS社は2003年創業と比較的若い会社ですが、アメリカの世界的板ガラスメーカーの品質基準に合格するなど、 海外マーケットも広がりつつあるとか。
工場内の整理・整頓も行き届いており、今後に可能性を感じました。


◆スローガン好きな中国だけに、工場内のあちこちに掲げられています。正にその通りと納得です。

鄭州駅の広大なコンコース。入口では空港並みの荷物チェックがありました。

平日にも関わらず大勢の乗客で混んでいます。その分競合する鄭州⇔北京便は割を食っているようです。

チャイナグラスの会場入口でもセキュリティチェック。様々な事情が推察されますが、日本と中国では安全に対する意識はかなり違うと感じました。

中国の景気減速が取りざたされていますが、欧米から多くの企業が出展しました。

25日の早朝に鄭州を立ち、噂の新幹線で一路北京を目指しました。
最高時速は「のぞみ」を上回る300㎞以上。
その割には揺れも少なく安定しており、技術の高さを感じます。
もっとも土地が広いこともあって、カーブが少ないことも影響しているのかもしれません。
2時間半ほどで無事北京西駅に到着しました。


チャイナグラスの会場となった中国国際展覧センターは、北京空港からほど近く、海外からの見学者にも大変便利の良いローケーションです。
会場は昨年の上海よりもさらに広い80,000㎡に及び、中国内外から886の企業が出展しました。
会期中の見学者は延べで10万人以上に上ったとか。
グラステックでもそうですが、ガラス産業と言えばメインはやはり板ガラス産業ですから、 中国の国営企業や欧米の企業の大規模な展示は板ガラスの独壇場です。
そこから派生する裾野も広く、加工など関連する分野も多数展示されています。
一方ガラスびんに関する展示は、日本より遥かに多い生産量を誇る中国を持ってしても、客観的に見て多くはありません。
それでも、中国内外の企業がそれぞれの得意な技術やノウハウを駆使し、ニッチな分野を徹底的に掘り下げていることを理解するにつけ、
我々グラスマンは大いに勇気づけられます。
もっとも欧米のコピー商品では、と思わせるものを目にすることも事実なのですが。
それでも幾つかの興味のある企業で現物に触れ、デモンストレーションを体験できたことは、知見を広げる上で貴重な経験になりました。


さて、中国と言えば景気の動向も気になるところです。
チャイナグラスの会場でも耳にしたことですが、中国国内のガラス市場は、不動産バブルの崩壊を警戒する政府の動きもあって、需要自体は弱まっているとか。
日本国内で報じられる中国経済に関する論調も、必ずしも良いものばかりではありません。
とはいえ、会場内ばかりでなく、北京や鄭州市内を歩いてみても、中国名物の交通渋滞(?)や繁華街の賑わいを見る限り、景気の減速を窺い知ることはできませんでした。


最後になりましたが、当社のような資金力の限られた企業では、最先端の設備や技術を導入することに限界があることは事実です。
それでも今回同行した二人が、それらの存在に触れ、認識し、理解することに意義を感じてくれたのなら、これこそが今回の海外視察の大いなる成果だと感じています。


代表取締役社長
七島 徹

2017.05.31

柏洋通信Vol.47

【あのユニクロの強さの一端に触れてきました。】(5/31)

田中さんから鋭い質問が矢継ぎ早に繰り出されます。単なる「聞く」勉強会ではありません。我々も真剣に考える場なのです。

 気が付いたら一月以上もご無沙汰していました。
決して社内に閉じこもっていたわけではないのですが、体力、気力の衰えが、好奇心や発信力まで鈍らせているのではと、反省至極です。
ここらで気分を一新して再開です。

さて、私がある異業種の勉強会に出席していることは、以前このコラムでも紹介した通りです。
全く異なる業界のトップの皆さんと交流することで、多くの気づきや刺激を受けてきました。
毎回講師の方々やメンバーとのやり取りの中で、「こんな考え方もあったのか」と驚くことばかり。
凝り固まった頭の筋肉をほぐすには、うってつけの場です。
勉強会終了後の懇親会も有意義な場です。
仕事の悩みや相談事を持ちかけることもあり、そこから新たな仕事のヒントや繋がりを得ることも多々ありました。

今回の講師は田中雅子さん。
ファーストリテイリング(以下ユニクロ)で柳井さんの片腕として数々の新規事業を立ち上げ、  スピンアウト後はコンサルタントとして、著書や講演を通じてユニクロの経営エッセンスを紹介しています。
マスコミにも度々登場していますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
田中さんはイギリス留学後に大学院に進みますが、バブル崩壊によって苦境に立たされた実家の家業を継がざるを得なくなります。
その後紆余曲折を経て外資系企業の部長職を経て、30台でユニクロに入社されます。

ユニクロの強さの根底には、徹底したスピード経営があると言います。
田中さんの実体験に基づく数々のエピソードに、正に圧倒的された2時間でした。
まず驚いたのは、田中さん自身が受けた採用面接が、なんと朝の7時からだったということです。
さらに面接会場で田中さんを待っていたのは、トップを含む役員が勢ぞろい。
しかも面接時間はわずか10分程度です。
そして面接後の開口一番が「いつから来られますか?」
これには田中さんもびっくりです。何せまだ現在の職場を辞めてもいなかったのですから。
ちなみに「柳井さんはいつもそんなに話が短いのですか」と質問すると、「そうです。会議での発言も、決裁をもらう際にも5分程度です」とのこと。
これには深いわけがあったのです。
ユニクロのような業態は、ファストファッションと呼ばれます。
最新の流行を採り入れながら価格を押さえた商品を、短いサイクルで大量に生産し、売り切らなければなりません。
何より重要なのがスピードだということが社内で意思統一されており、  それはファーストリテイリングという社名にも表れています。
トップ自ら社内にスピード感を示すだけではなく、ユニクロでは経営のスピードをF1級に高める様々な仕掛けが縦横に張り巡らせています。
中でも極めつけは「意思決定をしないで決めるシステム」です。
一見すると矛盾しているように聞こえますが、現場で判断が迅速に下せるよう、徹底してマニュアル化を進めているのです。
例えば出店条件。
ロードサイド、ショッピングモール内、駅中では大きく異なりますが、それぞれに条件が事細かに決められており、一つでも条件に合わなければ出店できない仕組みです。
出店先の形態ごとに在庫量や粗利の目標数字まで決められているので、現場の意思決定に迷いはなく、スピードは格段に上がります。
こうしたことを可能にしているのは、商品の動きや売上、在庫などの膨大な数字を、徹底的に管理しているからなのです。
そしてトップから店舗の販売員に至るまで、全員が数字に基づく明確な視点でコミュニケーションをとることが、ユニクロのDNAとして深く根付いているからだと感じました。
私を含め「経営にはスピードが大事。もっとスピードを上げよう」と叫ぶ経営者は多いものですが、スピードアップの仕組み造りに、  ここまで徹底してこだわっている経営者は意外に少ないでしょう。
まだまだわくわくするようなエピソードが披露されましたが、スペースの関係上この辺りにしましょう。
ユニクロの強さの神髄をもっと詳しく知りたい方は、田中さんの著書にぜひ目を通していただきたいと思います。
最後に田中さんの言葉が胸に刺さりました。
「ユニクロもスタートは山口県の一洋品店。皆さんにもできないはずはない」と。

代表取締役社長
七島 徹

2017.04.19

柏洋通信Vol.46

 【BS-TBS「夢の鍵」の中で、当社が取り上げられました。】(4/19)

わずか数分の放送にもかかわらず、取材と撮影に3時間以上も!ディレクターの妥協のないこだわりが、取材を受ける側にもひしひし伝わってきました。

平行四辺形の形状は、高齢者や女性の手にもやさしく馴染んで、無理なく力が入ります。

芝浦工業大学からプレリリースとして正式に発表されました。産学連携の大きな成果を、一日も早く形にしなければと感じています。

 BS-TBSの番組「夢の鍵」(4月15日(土)17:30~18:00)の中で当社の製品が取り上げられ、 二本松工場の製造現場も放映されました。
番組のタイトルは「見て気持ちいい、使って気持ちいいデザインとは」です。
番組の概要は以下の通り。

21世紀の世界で通用する日本のモノづくりとは何か、熱い志をもってそれぞれの道を切り開く人たちに焦点を当てることで、 戦後日本のお家芸と言われた「モノづくり」を未来へ引き継ぐ人たちを応援します。
見ているみなさんに元気を与える番組を目指していきます。
ナレーターは、小出恵介さん、賀来賢人さんというフレッシュな顔ぶれで現場の思いを熱く伝えていきます(BS-TBS「夢の鍵」HPより)
番組の詳細はこちらをご覧ください⇒ttp://www.bs-tbs.co.jp/news/yumenokagi/

白状すると、当社がメインの番組ではなく、当社が映ったのは30分番組の中のわずか数分でした。
当日の主役は芝浦工業大学の橋田規子教授です。
橋田さんは当社が産学連携でお世話になっている方で、柏洋通信でも過去に何回かご紹介しているので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
デザイン工学部の教授であり、かつ現役のデザイナーとして第一線で活躍されていて、  グッドデザイン賞受賞歴が何と23回!審査委員も務めるなど、デザイン界では知らない人などいないビッグな存在です。

番組では橋田さんの過去から現在に至る数々の作品を辿るとともに、  橋田さんが追い求めるエモーショナルデザイン ―人の感情に直接訴えかえる魅力的なデザイン― にフォーカスしていきます。
その中で、橋田さんと当社が共同で開発した「開けやすいガラスびん」も紹介されました。
市場に出ている様々なガラスびんを分析し、最も力が入りやすい形状を追求した結果、  辿り着いたのが今までにないレモン型の平行四辺形でした。
機能性ばかりでなく、フォルムのかわいらしさも好評です。
とはいえ、グッドデザイン賞を受賞したわけでもなく、未だ試作品の段階のガラスびんです。
そんな中途半端な製品にもかかわらず、わざわざ取り上げていただいたことに、  橋田さんの並々ならぬ思い入れを感じます。
うれしいやら、申し訳ないやら、改めて当社の力のなさを痛感した次第。
何としてでも市場に出していかなければならないと、思いを強くした瞬間でした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.27

柏洋通信Vol.45

 【入社式を執り行いました。】(3/27)

 3月21日、入社式を執り行い、今年も2名の新入社員を迎えました。
例年入社式は、社長として若い力を迎えることができた喜びを噛みしめる場ではありますが、 同時に彼らの将来を託された責任の重さを痛感する場でもあります。
あらゆる面で変化の激しいこの時代、確実な道しるべなどないも同然ですが、 少しでもその歩みを確かなものにするため、全方位にアンテナを巡らせながら、一歩一歩進んでいく決意を新たにしたところです。

さて、新入社員を前にして話す内容は、毎年ほぼ次の二つです。
一つ目は当社の生産しているガラスびんの魅力と優れている点を理解し、ガラスびんを好きになると共に、 社会的にも意義のあるガラスびんを供給する仕事に誇りを持ってもらいたいということ。
二つ目は、当社は全員参加のサッカー型経営を目指しているということ。
私は常々従業員一人ひとりが仲間と密接にコミュニケーションを取りながら、 変化に即応しつつ目標に向かっていく体制にしていきたいと考えています。
今年も新入社員に理解してもらうことが第一ですが、改めて同席している幹部社員や、私自身に言い聞かせるつもりで話しました。

今年はスポーツマンの二人が集まりました。
根本耕平君はクラブチームに所属してサッカーに打ち込み、センターバックとして活躍してきました。 練習場が遠かったこともあって、放課後にお母様が毎日車で送迎してくれたことに感謝していました。
青木将之君はウエイトリフティング部に3年間所属し、インターハイや東北大会で活躍。
小柄ながらがっちりとした体形に、厳しい練習に打ち込んだ様子がうかがえます。
いずれもスポーツで培った体力や忍耐を、当社で活かしてもらえるものと期待しています。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.23

柏洋通信Vol.44

 【芝浦工業大学に行ってきました。】(3/23)

◆記念講演は「今の時代」にマッチしたタイムリーなテーマ。難解な内容ながら思わず引き込まれました。

◆懇親会に先立ち、古屋デザイン工学部長からご挨拶がありました。

◆懇親会にはOG、OB、歴代の学部長も駆けつけ、にぎやかに盛り上がりました。

◆芝浦キャンパスでは「卒業・修士研究展」が同時開催。「若者が好むお酒の包装容器の関する研究」では、ガラスびんが取り上げられていました。

 当社が産学連携でお世話になっている芝浦工業大学のデザイン工学部が、この4月から新たなスタートを切る運びとなりました。
2009年に開設されたデザイン工学部ですが、刻々と変化する時代の要請に応えるため、この程その形を大きく変えることになったのです。
当社とデザイン工学部・エモーショナルデザイン研究室の橋田教授とのお付き合いも、早4年目を迎えました。
その間大学生の瑞々しい感性と、橋田教授の的確なご指導もあって、幾つかのデザインが製品化され、市場へと出ています。
さて、今回大きく変わったところは、製品などの形ある「モノ」をデザインする生産・プロダクトデザイン系と、 操作感やユーザ体験など「コト」をデザインするロボティクス・情報デザイン系を開設(芝浦工業大学HPより)したことです。
そこで3月19日に各方面で活躍する卒業生や、当社のような社外の関係者に向け、 その趣旨を説明する機会が設けられたことから(同時に記念講演会も開催)、私もJR田町駅からほど近い芝浦キャンパスに行ってきました。
冒頭でデザイン工学部長の古屋氏より、「これまでの歩みを継承しつつ、さらに『デザイン工学』のあるべき姿を示すための改編です」という、力強い発言もありました。

古屋学部長のお話に続いて、新井民夫特任教授よる記念講演が行われました。
新井教授は生産技術やロボットの分野で著名な研究者である一方、畑の違うサービス工学の提唱者としても知られるなど、 多彩な研究分野で数多くの成果を上げられてきました。
東大を退官後に芝浦工業大学のグローバル化に尽力されましたが、この3月末を持って惜しまれつつ退職されることとなりました。
講演のタイトルは正に時宜を得た「グローバル化、人工知能、そしてロボットの時代に、なぜ我々はデザインを学ぶのか」です。
「2045年には人工知能が人間を超える」「今後30年で現在の仕事の半分はなくなる」など、初っ端からショッキングな話が続きます。
人工知能やロボット万能時代になっても、人間が人間としての尊厳を持って生き残るには何が必要なのか。
重要とされる10のスキルがあるそうですが、中でも「異文化対応力」「論理的思考と適応力」そして「デザイン思考」の3つが欠かせないとか。
講演はさらに新井教授の深い知見に基づき、人工知能やロボット研究の歴史から、デザインする上での具体的な方法論に至るまで、縦横無尽に続きました。

その後の懇親会にも参加させていただき、新井教授にご挨拶する機会を得ました。
氏は芝浦工業大学を退職後も幾つかの要職に就かれていますが、その一つが国際廃炉研究開発機構の副理事長の職です。
現在福島第一原発の廃炉に向けた体制作りに関わっておられ、残りの人生を賭して取り組んでいきたいとおっしゃっていました。
この問題は福島県に生産拠点を持つ当社にとっても関係の深い事項です。
思いがけず新井教授とご面識を持つことができたことに驚くと共に、このような機会を設けていただきました橋田教授や芝浦工業大学の関係者の方々に、 改めて感謝したいと思います。
尚、国際廃炉研究開発機構のオフィスは、偶然にも当社の本社とほんの目と鼻の先の所でした。
これからも時間が許せば、新井教授にお話を伺えればと思っています。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.22

柏洋通信Vol.43

 


【5回目の色替えを実施しました。】(3/22)

◆白から茶へと、今回も順調に色調は変化しました。

◆生産再開に当り、新たな課題も見えてきました。


3月11日から15日にかけて、5回目の色替えを実施しました。
今回は白から茶への3回目のトライになります。
今回も前回の実績を踏襲し、基本的にはオーバーアクションは取りませんが、僅かながら時間の短縮を図りました。
3月10日の夕刻から原料を計画に則り入れ替えはじめ、翌11日のお昼前に生産を停止。
その後ほぼ計画通りに色調は変化し、3月14日の夕方には概ね茶へと変わりました。
3月15日の8時過ぎから3号ラインを皮切りに順次生産を再開、16日の午後に最後の2号ラインがスタートし、色替えは完了しました。
今回の色替えでも生産再開に当り予期せぬ事態が発生し、また新たな課題も見えてきましたが、大きな問題もなく終えることができたと考えています。

当社の色替えも5回を数えるまでになり、従業員の間に当初の緊張感が薄れていることが窺がわれます。
3回目ぐらいまでは、溶解に関わる人間以外も素地の色調を確認するために、頻繁に現場に集まって来ていましたが、 回を重ねるごとにその数が減ってきているという現実があります。
色が変わるのはもはや当り前の感覚になっているのでしょう。
当社としてこれまで大きな失敗はなく、色替えのノウハウを着実に蓄積してきたことは事実だとしても、 安易な気持ちで取り組むことのできる作業ではないことを、全従業員が再度肝に銘じなければならないと思います。
これからも過信することなく、より安定的かつスピーディーな色替えを目指し、「分析と研究を怠るべからず」の思いを強くしています。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.20

柏洋通信Vol.42

 


【第13回ガラスびんアワード授賞式に出席しました。】(3/20)


3月16日に開催された第13回ガラスびんアワードの授賞式に行ってきました。
今回も審査委員長にはイラストレーター、作家、映画俳優と多彩な分野で活躍されているリリー・フランキーさん、 審査委員にはフリーアナウンサーの富永美樹さんが当たられました。
授賞式に先立ち、日本ガラスびん協会山村会長からご挨拶がありました。
その中で今回エントリーされた245アイテム(335本)は、昨年を上回る本アワードの新記録とのこと。
また、今までエントリーはガラスびんメーカーの推薦が中心だったものが、まだ数は少ないものの、 ボトラーからの自主的な応募が増えてきているという、うれしい報告もありました。
本アワードの認知度も、回数を重ねるごとに確実に上がっていることがうかがわれます。
今回は審査基準が大幅に刷新されたことにも注目です。
ガラスびんに求められるものも、時代とともに微妙に変化することから、 機能、環境、デザイン面に加え、トレンドやライフスタイルなども考慮した、より多彩な観点から評価することになりました。
アワード並びに受賞作品の詳細については、以下の日本ガラスびん協会のHPをご覧ください。(http://glassbottle.org/glassbottlenews/1049)

私見ではありますが、今回のアワードでは、洗練されたオシャレな感覚やプレミアム感を訴求すると言う面で、 ガラスびんの持つ魅力が良く出た作品が多かったと感じています。
全体的にシンプルな機能美が評価されたことも、「今の時代」を表しているのでしょう。
受賞作品を眺めると、ガラスびんの「今」と「これから」の方向性が垣間見えたアワードだったと思います。
が、一方でそれらが業界全体のセールスに結びついていかないところに、ジレンマを感じている自分がいます。
我々ガラスびん業界とボトラーの意識、商品を扱うスーパーマーケットやコンビニエントストアなどの流通サイドの思惑、 はたまた消費者のニーズや嗜好との間に、齟齬をきたしているのではないかとも感じています。
今回の受賞が全て大手製びんメーカーに集中したことにも、中小びんメーカーの経営者として危機感を持っています。
様々な意味でガラスびん業界の現状や、柏洋硝子のアイデンティティとは何かを、改めて考えさせられたアワードでした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.03.15

柏洋通信Vol.41

 【フーデックスに行ってきました。】(3/15)

◆今年も多くの食と飲料のプロたちでにぎわいました。

◆アメリカ在住が長いだけに、体験に基づく語りに説得力があります。

◆新たなお客様との出会いもありました。

◆「美食女子グランプリ ママの愛」金賞受賞おめでとうございます。

◆いつもご愛顧ありがとうございます。


今年も3月7日から10日までの日程で、幕張メッセを会場にフーデックスが開催されました。
私は3日目の9日に訪れましたが、昨年に比べてさらにスケールアップし、 会場が10ホールにまで拡大していることにまず驚かされました(アジア水産・冷食展まで含めるとなんと11ホール!)。
フーデックスは日本、世界の食品・飲料の最先端のトレンドを発信するアジア最大級の展示会で、 内外の食や飲料に関わるプロたちが集う一大イベントであることは、皆さんもご存知の通りです。
42回目を迎えた今回は、国内はもとより約80か国から出展があり、4日間通じて昨年を上回る8万人以上が詰め掛けました。

フーデックスは出展企業のブースを見て回る楽しみだけではなく、トレンドを先取りした企画も要注目です。
今回は今や世界が認知した「和食」がキーワードです。
海外マーケットをターゲットに、「日本茶」や「ラーメン」など、日本の伝統食を大胆にアレンジした製品、 SUSHI、TEMPURAに次ぐ日本の「おつまみ文化」を提案する「OTSUMAMI JAPAN」、さらに日本酒だけでは語れない、 ジャパンメイドの地ビール、ワイン、ウイスキーをも含む「日本のお酒」を紹介する「KANPAI JAPAN」などなど、興味深い展示が目白押し。

その他にも、プロも唸らせる専門的なセミナーや講演も見逃せません。
今回私が特に注目したのが「アメリカに見る最新のお酒のトレンド」です。
長らくニューヨークに在住し、米国の流通業界に詳しいコーディネーターの丹野朱美さんが講演されました。
アメリカのトレンドが、時間をおかず日本に波及することは何かと多いものです。
次のビジネスヒントを掴もうと、客席はほぼ満席状態。
丹野さんのテンポの良い語りも楽しく、あっと言う間の1時間でした。

アメリカでは今、ホームテイメント(ホームとエンターテイメントの造語)が流行しているとか。言うなれば「家飲み」「宅飲み」のことです。
家族や友人など気の置けない人たちと、自宅でくつろぎながらアルコール類を楽しむことがトレンドなのだそうです。
2016年は世界のアルコール飲料の消費量が前年比で0.7%ダウン。 特に中国、ブラジルなどの新興国の落ち込みが大きかったことが影響していますが、 アメリカではミレニアム世代(20~36歳、ベビーブーマーの子供たちの世代)が牽引し、2.3%伸びました。
ミレニアム世代はこだわり派世代でもあります。
元々自宅に人を招くパーティー文化が根付いているアメリカですが、彼らと親の世代では好みのアルコール飲料も異なります。
ビールと言えばバドワイザーなどのマスプロ製品を指すのが、彼らの親の世代であるベビーブーマー世代。
一方ミレニアム世代では原料、製法、味にこだわったクラフトビールや輸入ビールになります。
ワイン志向も高く、ジンやウオッカなど、旧来型のハードリカーは敬遠されます。
今やアメリカでは、ビール飲料に占めるクラフトビールの割合が20%を超えていることからも、 こうしたトレンドが一時的ではないことを示しているのだと思います。

若者の「家飲み」「宅飲み」志向は日本でも見られることですが、これは決して経済的な面だけで語られるべきではないでしょう。 日本でもアメリカほどではないにせよ、地ビールが伸びていることは事実です。
日本でもこだわり派の増加と、それに伴うアメリカントレンドの後追いはあると実感しました。
今年のフーデックスに出展していた大手ビールメーカ2社が、奇しくも揃ってクラフトビールに関連する展示であったことは、 ある意味必然だったのではと思います。
日本でもこだわり派の増加に比例して、ガラスびんの需要が高まるはずだと言うと、我田引水でしょうか。
日本でホームテイメントがどのような形で定着していくのか、アメリカとはバックボーンが異なるものの、興味がつきません。

代表取締役社長
七島 徹

2017.02.26

柏洋通信Vol.40

 


【白亜ダイシン様を訪問しました。】(2/26)

◆当日は晴れ時々曇り、一時吹雪、大変変わりやすいお天気でした。ショップにはカフェも併設され、観光客にも人気のスポットです。

◆ショップ内で早川社長と2ショット。インテリアデザインにも社長のこだわりが!木をふんだんに使ったおしゃれなスペースです。

◆商品ディスプレーの一つひとつに、細やかな気配りとセンスが光ります。

◆うれしいことに、弊社の製品も数多く並んでいました


2月20,21日で札幌を訪れました。
史上最高260万人以上を集めた雪まつりも終了した直後ですから、札幌の街も落ち着きを取り戻した頃かと思っていたのですが、 前日から始まった冬季アジア大会の影響もあってか、20日の羽田発新千歳行の便はほぼ満席状態。
市内でも外国人観光客の姿を数多く見かけました。
さらに驚かされたのは、その日の夜に訪れたジンギスカンを食べさせる店でのこと。
我々を除くとほぼ全員が、海外からの観光客の皆さんだったのです。
昨年も同時期に来ているのですが、その時とは全く様変わりです。
北海道らしさを味わえる店として、元々日本人観光客にも人気店であったことは確かですが、 決して高級店ではありません。店内を見回すと、中国の某サイトに紹介されたとの新聞記事が張り出されていました。
恐るべしネットの威力。
インバウンド消費は日本経済に大きなインパクトを与えることは、今さら言うまでもないことですが、 正にモノ消費からコト消費へと移っている事実を目の当たりにした瞬間でした。

さて、札幌市内のお客様を回った翌日の21日、岩見沢市に白亜ダイシン様を訪問しました。
岩見沢は札幌から旭川方面へ30数キロほどですが、札幌市内に比べても大変雪の多いところです。
当日はあいにく前夜から雪が降り続き、市内の幹線道路も路面が白くなっています。
同行していただくディーラーの方も道中が心配だと、訪問予定の1時間半前には早々とホテルに向かいに来ていただきました。
所々吹雪いていたところもありましたが、現地の岩見沢は打って変わっての快晴で、 思いのほか早く到着してしまいました。
目指す白亜ダイシン様は岩見沢インターを降りてすぐの国道沿いにあり、本社、工場に隣接してオシャレなショップが併設されています。

白亜ダイシン様は「NORTH FARM STOCK」(ノース・ファーム・ストック)のブランドで、全国展開されています。
「NORTH」は北海道をイメージする「北」、「FARM」は「農場、農園」、「STOCK」は「特別な物、蔵出し」を意味しています(J-NET21より)。
あくまで北海道産の厳選された素材にこだわり、「美味しさ」と「健康」をとことん追求し、 パッケージにも妥協はありません。
弊社の製品を数多くご使用いただいており、直近では新製品のパスタソースにも採用していただきました。
早坂社長はガラスびんの魅力をきちんとご理解いただいており、 我々のお客様であるのと同時にガラスびんの良き理解者として、たいへん得難い存在でもあるのです。
当日も弊社の試作品をお見せしたところ、ユーザーの視点から忌憚のないご意見をいただきました。
展示会にこれから出展するという新製品について、貴重なお話を伺う機会にも恵まれました。
発表前とあってここでは詳しく紹介できませんが、麹を使った全く新しい商品とのこと。
和の素材にトマトなどの洋のテイストを加えることで、 「NORTH FARM STOCK」のイメージをそのままに、今までにない商品に仕上がりました。
麹は一時ブームにもなりましたが、早川社長は全く意に介しません。
「流行を追うつもりはない。あくまで良いものにこだわった結果。改めて麹の底力に驚かされました」と言います。
さらに、「これから増々体に良いものを食べたいという要求が高まる」と。
それに応えるには、産地のはっきりした安心できる素材が前提だと熱く語ります。
北海道のこの地にどっしりと根を下ろし、生産者の方々とのしっかりとしたパイプを構築されている白亜ダイシン様だからこそできることです。
これからの展開が増々楽しみになってきました。
今まで以上に我々はガラスびんを通して、末永くお手伝いができればとの意を強くした、今回の訪問でした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.02.22

柏洋通信Vol.39

 【ベトナムのホーチミン市を訪問しました。】(2/22)

◆質問に対して次々に手が上がります。コミュニケーション能力の向上を意図した実に活発な授業です。

◆5sは世界の共通言語!授業にしっかり取り入れられています。

◆ベトナムでは全く行われていないごみの分別も、日本では当り前のマナーです。近隣住民とトラブルを起こさないよう、今のうちにしっかり身に着けておきます。

◆彼らの元気と頑張りに期待します。

◆噂には聞いていましたが、バイクと車の走りは想像以上に凄かった。道路の横断は正に命がけ?

◆ホーチミン市はフランス植民地時代の由緒ある建物も残る美しい街です。

◆普段料理はしないそうですが、お父さん自ら我々のために腕を振るってくれました。

◆ヴァン君のご両親と記念撮影。向かって右からフック君、タイ君、ヴァン君、そしてご両親。

 2月13日から16日の日程で、ベトナムのホーチミン市を訪問しました。
この程当社はベトナムから技能実習生を受け入れることになり、そのための面接を行うことになったのです。
既にベトナムから多くの技能実習生が来日し、日本全国津々浦々の生産現場で活躍していることは、皆さんもよくご存じのことと思います。
当社の工場がある福島県も例外ではありません。

ご承知の通り我が国では、外国人が工場などで日本人と肩を並べて普通に働くことには様々な制約があり、 原則として「外国人技能実習制度」を利用しなければならないのが実情です。
制度の詳しい説明は省きますが、日本の慢性的な人手不足を補う手段として、各方面で活用されているのです。
移民問題で大きく揺れ動く欧米を見るまでもなく、日本にとっても近い将来、  さらに一歩踏み込んだ決断を迫られる時期が来ると思うのは、私だけではないでしょう。
この制度には現在農業、建設、食品加工など74の職種が指定されていますが、 最近になって当社のようなガラスびん製造業にも適用される職種が加わったことから、今回の面接に漕ぎつけたのでした。

さて、面接は現地で日本に向け技能実習生を送り出している教育機関で行いました。
ここはホーチミン市以外にもベトナム全土に数カ所の拠点を持ち、現在1,900名の生徒たちが通っています。
彼らは高校、短大、専門学校を卒業後、その多くは数年の実務経験の後、日本での就労を希望して入学してきます。
カリキュラムの中心はもちろん日本語教育ですが、まず驚かされたのは、ここでの教育は日本以上に日本的だということです。
教室では「あいさつ」「礼儀」「時間厳守」が、繰り返し徹底的に教え込まれます。
日本企業では当たり前の5Sも取り入れられていますし、日本での日常生活で困らないよう、 ごみの分別も行われています(ベトナムでは一切行われていません)。
その他日本文化にも触れられるよう、茶道や着付けの教室もあるそうです。
こうした経験を積むことで、彼らは我々が想像する以上に、日本人と日本の文化を理解して来日することになるのです。

ベトナム人の彼らは、なぜ日本を目指すのでしょうか。
働きやすさという面からすれば、制約の多い日本より、欧米、中国、韓国、中東諸国の方がはるかに良いはずです。
それでも、日本を志向する若者は多いのです。
その理由として彼らが異口同音に上げるのが、日本はアジアで最も成功した国であるということ。
その根底には、奥深い文化と最先端の技術の融合があると見ています。
そして、日本への憧れと畏敬の念を隠そうとはしません。
彼らの来日の目的は、単純にお金を稼いで家族に楽をさせたい、日本語と技術、日本的経営手法を習得し、 帰国後は日系企業でリーダーとして働きたい、日本で稼ぎ、かつ習得した技術やノウハウを生かして起業したいなど様々です。
しかし誰からも日本の良さを貪欲に吸収したいという、強い熱意が伝わってくることに変わりはありません。
今回は8名の若者と会いしましたが、いずれも甲乙つけ難く熟慮に熟慮を重ねた結果、最終的に3名に絞りました。
彼らはこれからさらに日本語に磨きをかけ、順調にいけば8月には当社に入ってくる予定です。

丸一日を費やした面接の翌日、幸運にも3名の内の一人、ゴー・ディン・ヴァン君の実家を訪問する機会を得ました。
彼らベトナム人の日常を知る上で、またとないチャンスです。
ヴァン君の実家はホーチミン市から南西へ約90㎞、カンボジアと国境を接するタンニン省にあり、ご両親は農業を営んでいます。
ベトナム名物の交通渋滞(?)をかき分けかき分け、車で2時間ほど走ってようやく到着。
幹線道路から脇に5分ほど入ったところに目指すお宅はありました。
煉瓦造りの壁にタイルを張った瀟洒な住宅です。
暑い国だけに広いテラスが設けられ、風通しを重視した間取りになっています。
思いがけずご両親から歓待を受けました。
時間は丁度お昼時、お父さん自ら腕を振るってのご馳走に、舌鼓を打ちつつ大変美味しくいただきました。
ベトナムでは若者が海外に出るのは極々普通のことだけに、ご両親もヴァン君が日本に行くことに特に不安はないそうです。
だからこそ、我々は将来のある彼らを単なる労働力と見るのではなく、日本とベトナムの国際交流に一役買うぐらいの気持ちが必要だと思います。
その結果、第二、第三のヴァン君たちが当社に来てくれるようになれば、お互いにウィンウィンの関係を築くことができたのだと言えるでしょう。
彼ら3人と二本松で再開できる日が、今からとても楽しみです。

代表取締役社長
七島 徹

2017.02.03

柏洋通信Vol.38

 【節分祭に参加しました。】(2/3)

◆「鬼は外」「福は内」。今年も福を招き入れ、素晴らしい一年でありますように。

◆今年もたくさんの善男善女が集まりました。

 当社のお客様が関係する節分祭が毎年開かれ、今年も参加してきました。
毎年多彩なゲストをお迎えしますが、今年は元フジテレビの人気アナウンサー八木亜希子さん。
現在はフリーアナウンサーや女優としてもご活躍されていることは、皆さんもご存じの通りです。

さて、今年は酉年です。私も年男として節目の年を迎えました。
当日はその日のために特別にしつらえた櫓の上から、精一杯心を込めて豆やお菓子を撒かせていただきました。
無病息災、商売繁盛、そして世界が平和になりますように。
願い事は人それぞれですが、「鬼は外」「福は内」の掛け声とともに、今年一年の平安を祈念します。
このところ私の家の周りでも、このような声はほとんど聞かれなくなりました。
気が付くと、当日「恵方巻き」を食べる習慣こそ関東でも随分と普及したように感じますが、 豆まき自体は家庭でも行われなくなってきているのでしょうか。
日本の良き風習として、これからも残して行きたい風物詩だと思うのは、私だけではないでしょう。

物の本によると、酉年は何か新しいことを始めるにはベストなタイミング。
良い縁や商機をどんどん取り込む(とりこむ)ことから、商売繁盛の年ともいわれているそうです。
一方で政治や経済に目を向けると、大きな変化のあった年として記憶されています。
今年も早々から荒れ模様? ともあれ、今年は厄年として心身ともに注意しつつ、充実した年になるよう心新たにした一日でした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.02.01

柏洋通信Vol.37

 【ギフトショーに行ってきました。】(2/1)

◆キーリングが当社のボトルの中に。こんな使い方もあるのですね。シャープなデザインがパッケージとして好評です。

◆うれしいことに、当社の製品に入った食品も幾つか出展されていました。

◆日本伝統の漆とガラスのコラボレーション。新しいトレンドとしてすっかり定着しています。

◆伝統素材と匠の技、そして最先端のデザインの融合から、新たなジャパンブランドが生まれます。

◆初日にも関わらず、内外を問わず多くのバイヤーたちが詰めかけました。



2月1日からスタートした「ギフトショー LIFE×DESING」を見学するため、またまたビッグサイトに行ってきました。
今年のギフトショーは例年以上にスケールアップしています。
2月1日から10日までをギフトショーウィークと称し、第83回東京国際ギフトショーをメインに、大小5つの展示会が連続して開催される一大イベントになっています。
もちろん展示の中心はパーソナルギフトと雑貨・インテリアになるのですが、今回は「美と健康」や「食」も含めた最新トレンドが網羅されることになりました。



さて、皮きりの「ギフトショー LIFE×DESING」ですが、よりデザインに特化した展示会と言えると思います。
最新のデザイン雑貨や、伝統的な匠の技と日本古来の素材を生かした日本ブランド、  「アクティブクリエイターズ」と銘打ったクリエーターたちの最先端の作品など、6つのゾーンに分かれて展示されています。
ガラスびんに入った食品は極々少ないのですが、そういったものよりも、他の分野のデザイントレンドが気になります。




「デザインの時代」と言われるようになって久しいのですが、展示会場に立ってみると、改めてデザインの持つ底力に身震いする自分がいました。
思わず手に取って使ってみたくなる、わくわく感あふれる製品が、目映りするほど並んでいます。
冷静になって考えてみれば、インテリアから小物に至るまで、実は既に持っているものばかりです。
当り前の話ですが、日本は今やモノが有り余っている状態です。



「欲しいものが見当らない」とは私自身もよく発する言葉ですが 、それを打ち破り購買につなげる強い欲求をかきたてるのが、デザインの持っている普遍的な力なのだと思います。
モノが売れない時代だからこそ、デザインへの期待は益々高まる一方です。
ガラスびんという極めてコモディティー化した分野で、如何にデザインの力を活かしていくのか。
工業製品として様々な制約がある中で、考えさせられることの多い展示会でした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.01.31

柏洋通信Vol.36

 【化粧品開発展に行ってきました。】(1/31)

◆昨年より出展者は増加し、内外から410社が集まりました。

◆容器のトレンドは残念ながら樹脂が主流。

 1月24日、東京ビッグサイトで開催されていた「化粧品開発展」に行ってきました。
化粧品は当社にとってハードルの高い分野です。
少量多品種、精緻かつ洗練を極めたデザイン、高い透明度などなど、要求される品質レベルは正に想定外。
同じガラスびんといっても、当社の手掛ける製品とは一線を画するものだという印象が強く、事実当社の製品で純粋な化粧品向けは極々僅しかありません。
それでも、化粧品の華麗な世界を覗いてみたい、触れていたいというのが正直なところです。
ビジネスには直接結びつかなくても、最新のデザインや容器・パッケージのトレンドに触れるだけでも勉強になると考え、ビッグサイトへと向かいました。

日本の化粧品はインバウンド消費を牽引する分野としても注目を集めており、 会場には海外、特に中国を筆頭とするアジアからのお客様の姿を数多く見かけました。
会場には原料・添加物、容器・パッケージから、OEMメーカー、販促物、測定・分析機器に至るまで、 化粧品に関わる「これから」が網羅されています。会場を一回りすると、今や化粧品と自然食品、 医薬品の境目がどんどん曖昧になってきているという事実が一目瞭然。
もちろん法律上、それぞれの領域はきちんと線引きされていることは言うまでもないことですが、 自然由来の原料が主流の上に、健康とアンチエイジングがテーマとなれば、予防医学と極めて近いと感じるのも無理のないところだと思います。
化粧品の最新トレンドは、一般的な化粧品のイメージとは大きく異なるものでした。

さて、当社にとって最も関心の高い容器の分野のトレンドはどうでしょうか。
残念ながら、ガラスびんは非常に肩身の狭い状況でした。
私の見る限り、ガラスびんは高級化粧品向けの小型の容器(内容量50ml以下?)が中心で、展示されている数も少ないのが印象的でした。
大部分はカラフルな樹脂製です。
もちろん海外の高級ブランドは、現在に至るまでガラスびんが主流であることに変わりありません。
しかし「これから」を主張する展示会がこの有り様では、残念を通り越して悲しいとしか言いようがありません。
高級感に繋がる重厚さや硬質でシャープな質感では樹脂に優るものの、近年樹脂の品質も上がり、 ガラスと見誤るばかりのものも目に付くようになりました。
これら以外の「何か」を訴求できなくては、ガラスの優位性を取り戻せないことに改めて気づかされた展示会でした。

代表取締役社長
七島 徹

2017.01.10

柏洋通信Vol.35

 【二本松市の賀詞交歓会に出席しました。】(1/10)

 明けましておめでとうございます。
昨年3月にスタートした「柏洋通信」も早35回を重ねるまでになりました。
その間思いがけず、社外の方々から感想や激励をいただきました。当初の予想を超える展開に、うれしいサプライズと元気をいただいた次第です。
昨年末はインフルエンザでダウンし、2016年の締めくくりは中途半端になってしまいましたが、 今年も様々な視点から当社の状況や私の考え、思いを発信していく所存ですので、 引き続きお付き合い下さいますよう、よろしくお願いいたします。
さて、2017年1月6日、仕事始めも早々に二本松市の商工会議所が主催する(あだたら商工会と共催)恒例の賀詞交歓会が、 300名上を集めて盛大に開催されました。二本松の政財界の重鎮が一堂に会する貴重な機会だけに、私も毎年欠かさず出席しています。
二本松市は当社の工場が立地するだけではなく、創業者の七島長太郎の出身地ということもあって、当社とは何かと縁の深い土地です。
二本松市は福島県の中核都市である福島市と郡山市の中間に位置し、国道4号線、JR東北本線が通り、 東北自動車道のインターチェンジも擁する大変利便性に優れた地域です。
とはいえ、市の中心部ではシャッターが降りたままの店舗が目立つ、何処も同じ悩みを抱える典型的な地方都市でもあるのです。

あだたら商工会三浦会長の開会の辞に続き、二本松市の新野市長から年頭のご挨拶がありました。
その中で市長は開口一番年末から続く原油価格の高騰と、急速に進む円安に危機感を示されました。
円安は輸出関連企業にとって、プラスに働くことは言うまでもないことです。
日本経済には概ね良い影響をもたらすものですが、極端な動きは様々な局面で手放しでは喜べない状況を引き起こすことになるのでしょう。
また原油価格の高騰は、大多数の中小企業にとって重荷になることは明白です。
当社のように原燃材料の大部分を輸入に頼り、なおかつマーケットがほぼ国内に限られるとなればなおさらです。
さらに市長は地域経済の活性化に向け、昨年以上に少子化対策の徹底や、外国人観光客の誘致に取り組むことを訴えておられました。
地方都市の抱える問題は、そのまま日本全体が直面する問題の縮図だと言うことを、改めて実感したところです。

昨年は英国のEU離脱や米国の大統領選でのトランプ氏の勝利など、大方の予想を覆す結果に大いに驚かされたものですが、 今年はそれに輪をかけて想定外の事態が起こりそうな予感がするのは私だけではないでしょう。
今年の為替の動向に限っても、三大メガバンクではさらに120円を超えて円安が進むと見る向きと、 いやいや100円まで円高に戻るという正反対の予測があるそうです。
かくも両極端の見方があるとは、如何に今年が先を読みにくい年であるかの証拠なのだと理解した次第です。
経営者として想定外に備えることは言うまでもないことですが、一企業ではどうすることのできない外的要因に、 必要以上に一喜一憂することはかえってマイナスでしょう。
とにもかくにもまず足元を見つめ直し、目の前のやるべきことに粛々と取り組むことが結果を出す最良の道なのだと信じ、2017年を実りある年にしていきたいと思います。

代表取締役社長
七島 徹

2016.12.15

柏洋通信Vol.34

 【国際画像機器展2016に行ってきました。】(12/15)

◆三日間で昨年を上回る17,000人が詰めかけました。

 横浜パシフィコで12月7~9日の日程で開催された、「国際画像機器展2016」に行ってきました。
横浜パシフィコは「みなとみらい」にある見本市会場です。
「みなとみらい」は元々造船所や貨物線の操車場などのあった広大な土地を、1980年代から横浜のウォーターフロントとして再開発し、 一挙におしゃれな街へと変貌を遂げました。
現在では横浜ランドマークタワーや赤レンガ倉庫街ほか、若いカップルから家族連れやお年寄りまで、幅広い年齢層の人々を魅了する、横浜を代表する観光スポットになっています。

さて、肝心の国際画像機器展です。
カメラ、レンズはもとより画像処理機器・ソフト、光源に至るまで、内外の最新の機器が一堂に会したイベントです。
私は数年ぶりの見学となりましたが、そのスケール大きさには圧倒されました。
当社にとってもカメラやセンサーは検査機でお馴染みですが、その精度はここ数年で飛躍的に高まっています。
また様々な状況に応じた監視カメラの需要の高まりや、ロボットやクルマの自動運転技術の台頭などもあって、 画像処理機器やソフトも目を見張るほどの進歩を遂げています。
専門家ではない私にとって、展示物の内容を理解することなど鼻からあきらめているのですが、 これからのトレンドに触れるという意味で、得るものは多かったと感じています。

◆立ち見も出るほどの盛況さ!ディープ・ラーニングは今最も注目を集めている分野です。

◆JR桜木町駅から横浜パシフィコへ続くショッピングモールでは、毎年巨大なクリスマスツリーが多くの人々の目を楽しませてくれます。

 今回は講演会にも参加してきました。
中部大学工学部 ロボット理工学科の藤吉弘亘教授による「Deep Learningによるロボット知覚‐Amazon Picking Challengeにおける取り組み-」です。
Amazon Picking Challenge(アマゾン ピッキング チャレンジ)とは、世界的なネット通販大手のアマゾンが主催する、ロボットによるピッキングの競技会です。
ピッキングとは皆さんもよくご存知の、伝票に基づき倉庫で様々な商品を取り出していく作業のことです。
アマゾンでは商品を発送する上でなくてはならない作業ですが、現在のところ人手に頼らざるを得ないのです。
既に限定された商品なら、ピッキングから梱包まで自動化されていることは珍しくなく、多くの倉庫や工場で導入されていることも確かです。  しかしアマゾンで取り扱う商品は、一説によると1億点以上にも上るとか。形状や重量も千差万別です。
素人が考えても、これらの商品のピンキングを完全に自動化することが、どれほど困難であるかは想像に難くありません。
アマゾンでは自社の合理化のためだけでなく、広くロボット技術の発展を促すため、こうしたコンペを主催しているのです。 しかもここで培われた技術やノウハウは、オープンにすることが原則となっています。
今年で2回目を迎えたアマゾン ピッキング チャレンジは、6月29日~7月3日にかけてドイツのライプツィッヒで開催され、 昨年に引き続き藤吉教授は中京大学と三菱電機との合同チームで連続出場を果たしました。
この時の様子はNHKテレビの「プロフェッショナル」でも紹介されていたので、ご覧になった方もいるでしょう。
競技のルールは至ってシンプルです。ランダムに置いてある46品種の商品を箱に入れる「ピックタスク」と、 箱に入った12品種の商品を、幾つかに仕切られた棚に収納する「ストウタスク」の二つです。
いずれもスピードと正確性を競います。日本からは藤吉教授のチームを含む4チームが参戦。
世界各国から集まった精鋭16チームがロボット技術の粋を競い、最終的にはオランダのチームの頭上に栄冠が輝きました。
ピッキングを行うには、①対象物そのものを特定し、その位置と形状を正確に認識する。②対象物を確実にグリップし運搬する。 この二つに尽きるのですが、重なり合って置かれた商品を、一つひとつ区分して認識するのは至難の業。
ぬいぐるみや袋入りのタオル、はさみや金網のコップ、ダンベルなどなど、質感も重量も大きく異なる商品を安定的に保持するには、 ロボットアームでもバキュームでも困難を極めます。
競技の様子は映像も含めて次のURLにありますので、興味ある方は覗いてみてください。
参照:robonews.net(http://robonews.net/2016/07/02/apc_2016/#more-5252)

人間が全く介在しない自立制御型のロボットには、AIなどに通じるディープ・ラーニング(深層学習)が不可欠なのだそうです。
システム自体がデータの特徴を学習し、眼前で起きている事象を認識し分類を行う「機械学習」の手法だとか。
既に私の理解の域をはるかに超えてしまっていますが、今後はロボットばかりではなく、クルマの自動運転など幅広い分野に応用されていくのでしょう。
当社の梱包工程をロボットが担う日も、そう遠くないかもしれません。今回の講演では、ロボット技術の最先端に触れることのできた貴重な体験となりました。

代表取締役社長
七島 徹

2016.11.29

柏洋通信Vol.33

 【芝浦工業大学の橋田教授と対談をしました。】(11/29)

当社が属している「ガラスびんフォーラム」が、来年で創立50周年を迎える運びとなりました。
本団体は中小のガラスびんメーカ7社で構成されています。
ドリンク、食品・調味料、酒、化粧品などなど、各社がそれぞれの得意分野で技術と品質を競いつつ、ガラスびんの尚一層の普及に向けて活動を行っています。
現在創立50周年に向け、記念誌の準備が佳境を迎えているところですが、当社の紹介ページの中で橋田教授と私の対談という企画が持ち上がり、今回の話になった次第です。

当社と橋田教授とのお付き合いは、今年で4年目を迎えました。
橋田教授は東京芸術大学をご卒業後TOTO(株)に入社され、衛生陶器や水栓金具、洗面器などのデザインでグッドデザイン賞を受賞。
その後2008年に芝浦工業大学に移られ、現在デザイン工学部デザイン工学科の教授を務めておられます。
また学生を指導する一方で、様々な企業と組んで斬新なデザインの製品を次々と世に送り出すとともに、グッドデザイン賞の審査委員を務めるなど、 ご自身が現役バリバリのデザイナーでもあるのです。
私は当社の将来展望を模索する中で、たどり着いたのがデザインと機能性の新たな提案でした。
しかしながら、当社の力だけではその糸口さえ見えません。その時出会ったのが芝浦工業大学であり、橋田教授だったのです。
ここから当社と橋田研究室との産学連携の活動が始まりました。

橋田教授の専門分野はエモーショナルデザインです。美しいもの、心地よいものにはきちんとした理由があります。
それを感性デザイン学に基づき工学的に解明し、製品にフィードバックしていきます。
そうした観点から見ると、ガラスびんは非常に魅力的で可能性を秘めた素材だと言います。
橋田教授の確かな目と、研究室の学生の若い新鮮な感性が一体化することで、これまでの常識に捕らわれない新たな製品が生まれるのです。
当社との連携第一号となった「開けやすい食用びん」は、その成功例の一つでしょう。
女性や高齢者でも力が入りやすいよう、平行四辺形にした形状が話題を呼び、テレビ東京のWBS「トレンドたまご」でも取り上げられました。
様々な理由から市場への投入が遅れていますが、なんとしてでも商品化しなければならないと考えています。

産学連携の意義とは何でしょうか。
私は即ビジネスに繋がる製品開発というよりも、企業の可能性を広げるチャレンジの場だと捉えています。
斬新すぎる製品は、時としてユーザーの関心の外にあるかもしれません。
しかし、営業部門はそもそもヒット商品とは、ユーザーが想像だにしなかった使い勝手やニーズを掘り起こしたものだったことを、忘れてはなりません。
製造部門はそうした敢えて造り難い製品を、どのように採算ラインに乗せていくのか、ソフトとハードの両面から追求しなければなりません。
こうした一見無謀にも思える挑戦が、柏洋硝子の可能性を広げていくことは言うまでもないことです。
今回橋田教授から「面白いデザインなのに、柏洋さんの制約が多すぎて形にできないのは残念」との厳しい一言をいただいたことは、真摯に受け止めなければなりません。

11月21日に「ガラスびんの魅力と未来」(仮題)と題して行われた対談は、最終的にプロのライターの手でまとめられ、来年発行される50周年記念誌のページを飾ることになります。
橋田教授と私が話した内容がどのような形にまとめられるのか、今の段階では分かりませんが、  いずれにせよ柏洋硝子の将来に対して、大変示唆に富んだものになることは間違いありません。
最後になりましたが、長時間に渡って忌憚のないご意見を披露していただきました橋田教授に、改めて感謝します。

代表取締役社長
七島 徹

2016.11.21

柏洋通信Vol.32

 【4回目の色替えを実施しました。】(11/21)

 色替えも今回で4回目を迎え、茶から白(透明)への2回目のチャレンジとなりました。
基本的にはオーバーアクションは行わず、今回も段階を踏んで、徐々に白原料の比率を高めていきます。
前回2016年4月に行った再現性を重視しますが、色替え後の原料の溶け具合を向上させるため、 原料に占めるカレット(屑ガラス)の混合率を、前回より早目に規定値に上げて行くことを意図し、全体の計画を立案しました。

11月11日の21時前、第一段階の原料の投入が始まりました。その後計画に則り、段階的に白原料の比率を高めたバッチを投入。
11月14日の朝には茶からグリーンに色が変わり始め、15日の朝には淡いグリーンに、そして翌16日の朝にはほぼ透明へと変わりました。その間社内で行った測定では、色調、比重、アルカリ溶出量など、各種データが透明ガラスの基準値内に入ったことが確認されました。
さらにサンプルを福島県ハイテクプラザに持ち込み、第三者機関による二重のチェックを経て従来の透明ガラスと同等の品質が証明されたことから、 順次生産を再開する運びとなりました。

 
◆順調に色は変化し、11月15日には淡いグリーンになりました。


◆4時間置きに色調サンプルを採取し、分析を行います。

 
◆色替えの間は生産はお休みですが、設備が停止している時にしかできない清掃作業や機器のメンテナンスで大忙し。
色替えとの時間の戦いでもあるのです。


当社の色替えも4回を数えるまでになり、私は単に色を替えることだけで満足する時期は過ぎたと感じています。
今後色替えの成否は、スムーズに生産を再開できたかで評価すべきだと思います。そのためには、適切な温度管理や設備面のメンテナンスなど、今以上にきめ細かな対応が必要になります。
3回目、4回目の色替えで、新たな課題も見えてきました。  これからも安定的な色替えを実現するために、私たちの試行錯誤は続きます。
 
◆いよいよ生産再開です。一部のラインで泡の発生が見られました。
安定的に立ち上げるには、まだまだやるべきことは山積みです。


代表取締役社長
七島 徹

2016.11.14

柏洋通信Vol.31

 【インテリア ライフスタイル リビング 2016に行ってきました。】(11/14)

◆インテリアを通じて、今までにない新しいライフスタイルが提案されています。

◆ガラスびんは中身の価値をさらに高めるパッケージです。当社の地元福島県のメーカーさんも出展されていました。

◆「東京手仕事」と銘打ったコーナーも。東京2020オリンピックを控え、ジャパンデザインは益々元気です。


11月7日から3日間の日程で開催された「インテリア ライフスタイル リビング2016」に、昨年に引き続き行ってきました。
このイベントは家具を中心に照明や食器、グラス類、その他様々な生活雑貨に至るまで、室内で快適に過ごすためのこだわりのグッヅの数々が、幅広く展示されています。
イベントの性格上、ガラスびんに関連する食品や飲料の展示はは極々少ないのは当然ですが、今最も旬な、時代の最先端を行くデザインに触れることのできる機会として、 大変貴重な体験であるとともに、大いに刺激をもらえる場でもあるのです。
来場者のほとんどがデザイナーやインテリアコーディネーターなどデザインのプロや、大手百貨店などのバイヤーたちですから、少々場違いなのは否めないのですが。

FOODISTとネーミングされたコーナーは、選りすぐりのパッケージデザインの食品が展示されているエリアです。
今年も全国から7社が出展し、その内5社がガラスびんを使用していました。いずれも思わず手に取りたくなるような、センスの良い製品ばかりです。
「中身の価値を、それ以上に高めることのできる唯一の容器がガラスびん」という、私の持論が具現化された製品ばかりだと言うと、手前味噌すぎるでしょうか。
うれしいことに、今年も当社の製品が並んでいたことを付け加えさせていただきます。

今回出展されていたメーカーの方と、新たな出会いもありました。
アメリカからびん詰のハチミツを輸入し、国内で販売されているのですが、アメリカ産は大容量のびんしかなく、 国内のお客様からは「もっと小容量のものが欲しい」との声が数多く寄せられているそうです。
まだまだ販売量が少ないので、国内で充填するまでにはいきませんが、ゆくゆくは国産のガラスびんに詰めて販売したいとのこと。
アメリカのガラスびんの品質にも、満足いかないとお話されていました。
直ちに商売に繋がることはないにせよ、こうした関係を大事に育んでいくことが大切だと感じています。

代表取締役社長
七島 徹

2016.11.05

柏洋通信Vol.30

【QCサークル活動目標設定レビューが開催されました。】(11/5)

10月31日、日頃からご指導を受けている足立コンサルタントを迎え、第56期のQCサークル活動目標設定レビューが開催されました。
今回は各職場から15チームが参加しています。当社のQC活動も年数を重ねる中で、徐々にではありますが、内容が濃くなっていることを実感しています。
今回はどこまで踏み込んだテーマが設定されているのか、社長として期待が膨らむ瞬間です。
さて、一通り発表を終えての感想ですが、率直に言って「最初に答えありき」のチームが多いことに落胆を隠せないというのが実感です。
直面する課題を解決すべきテーマとして取り上げることは言うまでもないことですが、相変わらず現状分析の掘り下げが中途半端で終わっているため、 真の問題点が明確になっていない例が目立ちます。あらかじめ想定した結果に合わせようとしているうちは、 いつまでたっても課題の根本的な解決には行き着きません。そのことに早く気が付いてもらいたいのですが・・・。
発表の後、足立氏や我々とのディスカッションの中で指摘された事項を、これからの活動に生かしてもらいたいと思います。

もう一つは、関連する類似した課題の解決を、複数のチームが目標に掲げていることが目に付きました。
当社の3交代の職場は、1日24時間を4つの班が交代で勤務します。
このままでは各チームが異なる手法で課題の解決に当たる可能性があり、結果もまちまちとなれば大きな混乱をきたすことが危惧されます。
これは早い段階で管理職が関与し、交通整理をしておく必要がありそうです。
またそれは、現状分析のための情報収集などを適切に分担して行えば、同一職場の4つの異なる課題に、同時に取り組むことが可能だということも意味します。
QC活動とは現場の自発的な活動でなければならないことは言うまでもありませんが、  管理職が上手にリードすることで、その成果を2倍にも3倍にも高めることができると考えています。

代表取締役社長
七島 徹

2016.09.30

柏洋通信Vol.29

【「グラステック2016」に行ってきました。その2】(9/30)

 グラステックの間隙をぬって、欧州の同業2社を見学する機会に恵まれました。まず9月20日の午後、アルダー社のリューネン工場を訪ねました。
リューネンはデュッセルドルフから北東へ100㎞強、サッカーの香川真司選手が所属するチームのあることでも有名な、ドルトムントのすぐ北に位置しています。

◆赤レンガが多用された一見クラシックな外見とは裏腹に、内部は清潔かつ最新の設備が稼働。

◆工場を一通り見学させていただいた後、我々の質問に丁寧にお答えいただきました。

ドルトムントはドイツ有数の工業都市ですから、リューネンも工業地帯の一角かと思いきや、緑あふれる田舎町といった風情でちょっとびっくり。  こんなところにガラスびん工場があるのかという疑問に、背の高い煙突が見えてきてようやく納得できた次第です。
工場見学が許可されたとはいえ、場内の撮影は一切禁止とのことで、バスの中から工場の一部を撮影できただけでした。
アルダーグループは世界22か国で缶とガラスびんを製造し、ガラスびんではヨーロッパ全域に20の工場を擁するシェア№2の巨大企業です。
このリューネン工場は二つの溶解炉を持ち、主に食品向けの広口びんを製造しています。 外観は建物に赤いレンガが使われていたり、かなり年期が入っている印象でしたが、工場内に入るとその思いは一変しました。 とにかく最新の設備と、作業環境が清潔に保たれていることに驚かされました。
ガラスびん工場は金型に離型剤を塗る工程が欠かせないことから、油が高温の金型に接すると油煙となって立ち上り、 同時に飛散する油と相まって、製びん機械は言うに及ばず、工場の床、壁、天井に至るまで、油で汚れているのが当り前だと思っていました。
ところがこの工場では全くそのようなことはなく、我々が訪れるために急遽大掃除を行った形跡もありません。
工場長は「清潔な工場でなければ安全も品質も担保できない。清潔な工場でなければ顧客の信頼も得られない」と言い切ります。 そしてその考えの根底には、日本発の5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の思想に基づく、日々の地道な取り組みがありました。
アルダーグループでは、5S(ゴエス)は改善(カイゼン)と同様に日本語のままで通じます。我々日本人のお株を完全に奪われ格好です。 「顧客の要望に応えるためにも、フードディフェンスの取り組みを進めていかなければ」との発言が印象に残りました。

9月22日にはデュッセルドルフを離れ空路イギリスへ。
ヒースロー空港経由でスコットランドの首都エジンバラへと向かいました。エジンバラは英国王室ともゆかりの深い、とても歴史ある街です。旧市街と新市街の美しい町並みは、世界遺産に登録されていることでも有名です。


 
◆どこを歩いても歴史を感じさせるエジンバラの重厚な街並みに、一同すっかり魅了されました。


◆モダンですっきりとした外観が印象的。残念ながらリューネン工場と同様に、工場内部の撮影は一切許可されませんでした。

◆シェパード工場長と日本ガラスびん協会技術顧問の岩本氏。岩本氏には通訳と技術的解説ですっかりお世話になりました。

さて、翌21日は陸路をバスで一路西へ。アルダー社のアーバイン工場を見学するため、グラスゴーを経て百数十キロ移動して目的地のアーバインに着きました。 この地はクライド湾に面し、セーターで有名なアラン島は目と鼻の先、さらに進むと対岸はもう北アイルランドです。
アーバイン工場はスコッチの名産地のお膝元だけあって、主にウイスキーやジン、ウオッカなどのお酒向けの細口びんが主力です。
透明とグリーンの二つの溶解炉を擁し、イギリスでは№1の生産量を誇っています。

アーバイン工場は溶解炉の改修工事を行ってからまだ数年とのこと。熔解炉はもちろんのこと、製造工程、検査工程、梱包工程でも最新の技術に基づく設備が導入されており、うらやましい限りです。 特に検査・梱包工程では自動化が進み、現場で見かける作業員はほんの数名程度です。
ここでも5Sの取り組みは浸透しており、先に見学したリューネン工場同様に、整理、整頓、清掃が徹底されていました。
改めて5Sは、アルダーグループ一丸となっての取り組みであることが、理解できました。
また、ISOの最新の認証規格も取得するなど、品質に対する意識も極めて高いと感じました。工場長の「今では我々も日本品質です」の発言に、海外のガラスびんに対する認識を新たにした次第です。

代表取締役社長
七島 徹

2016.09.30

柏洋通信Vol.28

【「グラステック2016」に行ってきました。その1】(9/30)

 9月19日から25日にかけて「日本ガラスびん協会」が主催する欧州視察ツアーが行われ、私も参加しました。
これはドイツのデュッセルドルフで20日から23日の日程で開催される「グラステック」に合わせて企画されたもので、 業界大手のトップも含む総勢17名が集まりました。
「グラステック」とは2年毎に開催されるワールドワイドな見本市で、ガラスびん業界のみならず、 板ガラスも含む広くガラス産業全体を網羅する大規模なイベントです。
ガラス製造機器・技術、溶解炉の設計・施工、各種耐火物、金型、検査器・制御技術などなど、 ガラスの最先端技術からこれからのトレンドに至るまで、今注目すべきガラスの全てに触れることのできる貴重な場として、 前回に引き続き若手の課長を伴い行ってきました。

某大手の技術部門のトップの方に言わせると、「今回のグラステックはわくわく感がないね。目新しい技術も少ないし」とのことですが、 私たちにとってはどれも興味深いものばかり。
今回私たちが注目したのは検査機でしたが、トレンドは複数のカメラを多角的に配置し、 ガラスびんに一切触れることなく360度検査するものでした。
人工知能を駆使し、びん表面に印された模様や金型番号を、ガラスに練り込まれた異物や気泡、 ひびなどと区別して認識します。製品が替わるたび行わなければならない細かい調整作業も、大幅に自動化され時間短縮が図られています。

最新の製びん機械は各社がデモ機を持ち込んでアピールに余念がありません。
サーボモーターで各部を駆動する機構は既にお馴染み。 いずれも安全性を重視したカバーが設置され、重量物である金型の交換作業を補助するクレーンが標準装備されているものも見受けられました。 さらにはカメラとセンサーがセットされ、カメラで金型の任意の部分にフォーカスして温度を測定する機構など、作業員の安全と負担を軽減する傾向が益々顕著です。

年々自動化が進んできた製びん工程ですが、金型に離型剤を塗る塗油作業は未だ人手が主流です。塗油作業とは単なる金型からガラスを離れやすくするためだけではなく、 各種欠点を修正する役割もあり、作業員の技量の見せどころでもあったのです。
これまでも様々な形で自動化が試されてきたものの、結果は今一つでした。
そうした永遠の課題が、人間の動きを模したロボット化で変わろうとしています。
既にヨーロッパでは導入実績があるとのこと。日本の大手でも検討中だそうですから、ガラスびんの製造現場の風景が大きく変わるのも時間の問題かもしれません。

 「グラステック」のような世界的なイベントともなれば、世界経済の現況を映す鏡の役目も果たすものです。
毎回参加している方の感想を聞くと、 「今回は中国企業の出展が少なかったし、出展企業も展示規模は縮小しているね。中国や中東からのお客さんの数もずいぶん減ったようだ」と。
中国経済の減速と、原油価格の低迷による影響がもろに出ていると言えるのではないでしょうか。
それに比べて日本からの出展企業も増えたし、参加者も多かったとの声も聞かれます。
とはいえ、それが必ずしも日本のガラス産業の復興を示すものと言い切れないところに、問題の根の深さがあるのだと思います。

代表取締役社長
七島 徹

2016.09.15

柏洋通信Vol.27

 【「食の大商談会」に行ってきました。】(9/15)

 9月2日、池袋のサンシャインシティで開催された「食の大商談会」に行ってきました。
このイベントは北海道と九州の金融機関が主催するもので、フーデックスや食品開発展ほどの規模はありませんが、 北海道と九州(主に鹿児島が中心)の選りすぐりの食品メーカーが集結するという意味で、目の離せない展示会になっています。 当社のガラスびんをお使いのお客様の中には毎年出展され、常連となっている会社もあって、私も3年ほど前から毎年お邪魔しています。 今回は東北、北海道で猛威を振るった台風10号による被害からまだ日が浅いことから、予定通り出展されているのか心配だったお客様もありましたが、 皆さん大きな被害もなく元気なお顔を拝見することができ、ほっとしたところです。

顔なじみのお客様とお話していたところ、お隣のブースから突然声を掛けられました。 鹿児島で製茶業を営んでいる方ですが、塩も扱っており、現在袋で展開している製品を、今度ガラスびんに入れて発売したいとのこと。 早速九州一円で展開されている某問屋さんをご紹介したところ、その晩「早速のご対応ありがとうございます。 問屋様よりお電話をいただきました」とのお礼のメールが届きました。ご紹介した問屋様の素早い対応に感謝するとともに、 こうした新しい出会いがあるのも展示会の醍醐味だと改めて感じました。

北海道の白亜ダイシン様は、各種展示会に積極的に出展されています。あちらこちらでお会いするうちに、 五十嵐常務とはすっかり顔なじみになりました。今回ももちろん出展されており、当社の製品に入った新製品を最前列に並べていただいていました。 「びんの形状も含め大変評判が良いので、積極的に売っていきます」という、うれしいコメントも頂きました。

代表取締役社長
七島 徹

◆網走ビール様もご常連です。クラフトビールの好調はまだまだ続きます。


◆試食やポスターを駆使して新製品を強力にアピール。今後の展開が楽しみです。

2016.09.13

柏洋通信Vol.26

 【3回目の色替えを実施しました。】(9/13)

 今回は白から茶への色替えになります。色替えも3回目を迎え、白から茶へは2月に一度経験しているとはいえ、関係者とは時間の大幅な短縮など性急な試みは行わないことを改めて確認しました。 一度に多くの変更を加えると、仮に問題が発生した場合、原因の究明に困難を来すことになります。これは例えうまくいった事象であっても同じことです。 どのような場合でも、想定外は失敗と認識しなければなりません。我々にとって、結果オーライなど存在しないのですから。

8月24日の17時より、色替えのために調合された原料の投入が始まりました。翌25日には早くも色調に変化が認められ、9時頃には生産を止め、ガラス素地を流す作業に移りました。 その後計画の則り、徐々に原料を茶本来の調合比に移行していきました。28日には比重、アルカリ溶出量、色調などが規定値に収まるところまで来ました。 そこで翌29日より、まず一本のラインで生産を開始。外部の専門機関に出していたガラスの組成分析の結果を待って、2本目のラインでも生産が始まりました。 そして翌30日には3本目のラインで生産が再開され、工場は6日ぶりフル稼働に戻りました。

今回は前回、前々回には経験しなかった事態も発生するなど、まだまだ色替え毎に遭遇する課題は異なります。 お客様の信頼にこたえるため、今回の課題を徹底的に分析し、次回の色替えに備えます。

代表取締役社長
七島 徹

◆色調は早くも翌朝には変化が見られ、その後も順調に変化していきました。


◆定期的にサンプルを採取し、各種分析を行いました。


◆1ラインずつ慎重に生産を再開しました。

2016.09.03

柏洋通信Vol.25

 【第56期キックオフミーティングを開催しました。】(9/3)

 第56期のスタートに当り、8月27日にキックオフミーティング開催しました。

当社のような溶解炉を持つ業態では、交代勤務制が不可欠です。その結果として全社員が一堂に会することは事実上不可能です。 全員が集まるためには操業を停止するしかありませんが、それでも溶解炉の火は消すことができないことから、最小限とはいえ保安要員が必要です。
今回は25日から始まった色替えの最中ということもあって、生産は休止していることから9割程度の従業員が出席することができました。 それでも色替えのために流れ出るガラス素地を処理する役割と、溶解炉の保安・監視業務に従事する十数名には会社に残ってもらわなければなりませんでした。
彼らに対して会社を代表して、改めてこの場で感謝の意を表したいと思います。

さて、キックオフミーティングは1部と2部の構成です。1部は私を含む幹部社員が前期の振り返り、今期56期の目標を発表しました。 またQC活動、永年勤続者、改善提案活動の表彰式を執り行いました。
今回私は「クレームの根絶と2%の改善で、持続的な成長を勝ち取ろう」と題して30分程話をしました。
前期は窯修を行い、さらに白から茶、茶から白への色替えを、まだまだ改善すべき点は多いといえども、成功裏に終わらすことができました。 第55期は当社にとって大きな転換期となり、将来に向け得るものはすこぶる多かったと考えています。
しかしながら、決して順風満帆ではなかったことも確かです。
私は「良かった点と悪かった点が交錯した1年」であったと総括しました。
第56期のスタートに当り、クレームを根絶してお客様の信頼を強固なものとし、持続的な成長を確実なものにするために、 営業も工場もそれぞれの持ち場で2%の改善に取り組むことを、全員で確認しました。

こうして1部は終了し、会場を移して2部の労働組合主催の懇親会へと進みます。
先ほども述べた通り、4直3交代勤務制をとる当社では、所属する班によっては事実上お互いに顔を合わせることのできない人たちが存在します。 そのため、今回のように従業員が一堂に会するイベントは、経営上は問題があるとはいえ、従業員同士の交流を深める上でなくてはならない機会だと考えています。
乾杯のあいさつもそこそこに、ビール片手に次々とテーブルを回る人がいます。 たちまちあちらこちらで人の輪ができ、普段は遠く離れた本社の人間も、躊躇なくその輪に加わります。 カラオケに合わせて手拍子が始まり、いつしかそこに大勢の歌声が重なります。
予定していた2時間はあっという間に過ぎ、一本締めでめでたく大団円を迎えました。

代表取締役社長
七島 徹
 
◆社長、工場長他から第55期の振り返りと、第56期の目標が発表されました。


◆100名以上の従業員が一堂に会し、達成すべき目標を共有しました。


◆場所を宴会場に移し懇親会が開催されました。グラスマン、グラスウーマンは誰もがお酒大好き。大いに盛り上がりました。

2016.08.12

柏洋通信Vol.24

 【8/10第56期がスタートしました。】(8/12)

 7月31日をもって当社は第55期を終了し、8月1日から第56期がスタートしました。 当社の歴史も新たに56年目を迎えたことになります。
前期の第55期は第一工場の窯修を経て、従来の二窯体制から色替えを伴う一窯体制に変わりました。 これは数年前から進めてきた3本の生産ラインを150名で運営する、社内では「3・150プラン」と呼んでいる計画の集大成となるものと考えています。 効率的な経営をとことん突き詰めていく過程でこの形に行き着いたことは、既に柏洋通信VOL1でご紹介した通りです。

さて、第55期は一窯体制の下で茶から白、白から茶へと2回の色替えを実行に移し、当社にとって計り知れない大きな経験を積んだ期でした。 色替えについてはまだまだ改善すべき課題は多いといえども、取りあえず現時点では成功裏に終えることができたと考えています。 業界内でも注目集めたこの事業に一定の目処をつけたことは、当社の技術力や人材力が、他社に比べて決して劣っていない証拠だと考えます。

一方でお客様の期待にきちんと応えられたかと問われれば、残念ながら疑問を呈さずにはいられません。
納期や品質の面でご迷惑をお掛けしたことは否めない事実として、我々は真摯に受け止めなければなりません。
第56期はいくつかの課題を持ちこしてのスタートとなりました。 明確になった課題を一つひとつつぶしていくことが、お客様の信頼を勝ち得る唯一の手段だと考えます。 一人ひとりがお客様の方向に視線を合わせ、役割と責任を全うしていきます。

代表取締役社長
七島 徹

2016.08.08

柏洋通信Vol.23

 【7/26福島工業高校 校内企業説明会に行ってきました。】(8/8)

 大学生の就職活動は早くも終盤戦を迎えようとしていますが、高校生のそれは正にスタートしたばかり。 夏休みといえども就職を志す高校3年生にはほとんど休みらしい休みはなく、猛暑の真っ只中、就職に関する様々な行事が目白押しです。

さて、県内の高校が一斉に夏休みに入った丁度その日、福島工業高等学校で企業説明会が開催されました。
私も採用担当者と二人で昨年に続いて参加しました。ご多分に漏れず、当社もここ数年は慢性的な人手不足で悩んでいます。 昨年は何とか高校生の新卒を3名採用することができましたが、今年も厳しい状況が予想されます。
今回は県内外からネームバリューの高い大手企業から、我々のような地元中小企業に至るまで、昨年を上回る総勢58社が集結。 午前と午後に分かれて生徒たちに、自社の魅力を懸命にアピールします。

当社は午前組です。まず講堂で生徒と企業を前にして、校長先生のご挨拶に続き就職担当の先生から説明会の注意点などのお話がありました。 その後企業は指定された教室に分かれ、自社のブースで生徒たちを待ちます。その間に各社は会社案内や製品サンプルを並べたり、ビデオの準備に余念がありません。 お隣の会社はプロジェクターまで持ち込んで、既に臨戦態勢に入っています。お互い生徒を争奪するライバル同士ですから、一見和やかな雰囲気の中にも緊張感が漂います。

いよいよスタートです。説明に費やせる時間は1回30分×3セットでトータル90分。 生徒たちは午前3社、午後3社に絞り込み、志望する会社のブースに赴き説明を聞くことができます。
第一回目は「よろしくお願いします」の声とともに、3名が当社のブースに来てくれました。 その後の2回目は4名、そして最後の3回目には5名、総勢12名の生徒たちと話をすることができました。

今ガラスびんから最も遠い場所にいるのが、彼ら高校生だと感じています。
彼らが日常的に利用するコンビニにでは、お酒や栄養ドリンクを除くとガラスびんに入った商品は皆無と言っても良いほどです。 そんな彼らにガラスびんの魅力や可能性を伝えるには、何を語れば良いのか、これは難問です。
リサイクル性の高さや、内容物の品質を保持する力は他の素材の容器より優れていることはもちろんです。 が、今回はそれ以上に、ヨーロッパのような文化的に成熟した社会にはガラスびんが良く似合うし、日本もこれから同じような道を歩んでいくのだということを強調しました。 そして、容器自体で内容物の価値を高めることができるのは、唯一ガラスびんだけの特筆すべき力であるとも語りました。
そして最後に語ったことは、廃棄された後のことです。原料の70%以上がカレット(屑ガラス)として再利用されていることとは別に、単に捨ててしまった場合はどのようなことになるのか。 これは決してやってはいけないことですが、仮に海岸でガラスびんを投棄したとすると、どうなるのでしょうか。 潮の満ち干によって次第に細かく砕かれ角も丸くなり、やがて最後には砂に戻っていきます。 原料は全て天然素材ですから全くの無害です。カリフォルニアにはかつてのゴミ捨て場が、今では美しいグラスビーチに変貌しているところもあるほどです。 昨今海洋を漂う大量のマイクロプラスチックが問題視されていることを考えると、これはガラスびんにとって大きなアドバンテージなると考えるのですが。

企業説明会はこれから幾つも開催されますが、こうした地道な主張を繰り返すことで、将来当社を担う新たな戦力を迎えることができれば望外の喜びです。

代表取締役社長
七島 徹

◆会社案内や実際に業務内容を撮影した映像に、熱い視線が注がれました。


◆メモを取りながらの質疑応答が続きました。生徒たちの真剣さが伝わってくる瞬間です。

2016.08.01

柏洋通信Vol.22

 【セールスフォースを導入しました。】(8/1)

 セールスフォースとは、一口に言えばクラウドサービスを利用する営業支援ソフトです。まず昨年の8月から営業部門の全員で使い始め、 7月11日から工場の生産と品質管理に携わる係長以上にも範囲を広げました。
当社の営業の最も大きな問題点は、お客様に関する様々な情報、例えば担当者の情報や履歴、クレームの情報などが、 個々の営業マンによって独自の手法で管理され、完全にブラックボックス化していたことだと考えています。
日報というカタチで記録は残しているのですが、後日効率的に検索する術がなく、時間がたてば過去の貴重な財産にもかかわらず、 利用されることは極めて難しいというのが実情でした。
こうして長年に渡って蓄積されてきた情報が、ベテラン営業マンの「経験と勘」を引き出すデータベースとしての価値は持つものの、 営業部内で積極的に活用しようにもできない状況だったのです。 セールスフォースは正にこの点にフォーカスしたところに、意義があると思います。
私は導入に当って以下の3つのメリットがあると考えています。

1、ベテラン営業マンの頭の中を見える化
ベテラン営業マンの商談内容や訪問件数が見える化できることで、ベテラン営業マンのノウハウが営業部内で共有化され、 営業マンの仕事を一定の水準で標準化できると考えます。従来の経験則だけに頼らない、営業マン育成のエッセンスが見えてくると思います。

2、情報が全てお客様にひも付けされる
出荷情報、商談情報、売上情報、クレーム情報などなど、あらゆる情報が一元管理され、最終的には全てお客様にひも付けされます。 過去の情報は着実に蓄積され、膨大なデータベースとなって未来に生かされます。しかも原則として全員がアクセスできるのです。

3、営業も製造現場も、ともにお客様視点で
今回工場にも導入したことによって、製造現場でもお客様情報をより迅速に共有できるようになりました。 営業とお客様のやりとりをリアルタイムで確認できることから、現場の動きに変化が現れることを期待します。 工場も営業と同じ視点でお客様と向かい合うことができれば、お客様の満足度も以前とは違ったものになるはずです。

工場でのセールスフォースの活用は、まだ緒についたばかりです。製造する製品に応じてお客様情報にアクセスすることはもとより、 タブレットを駆使して現場で製造、品質情報を共有したり、様々なチェック業務をより効率的にデータ化し活用することも可能です。 どのように発展していくのか、これからが楽しみです。

代表取締役社長
七島 徹
 
◆インターネットを介してデータベースにアクセスするので、事務所のパソコンはもちろんのこと、スマートフォンやタブレットを使って外出先や製造現場でも活用できます。

2016.07.19

柏洋通信Vol.21

 7/19【6/29 Drink Japanに行ってきました。】

 6月29日から7月1日まで、東京ビッグサイトで開催された「第1回 Drink Japan飲料・液状食品開発 製造展」に行ってきました。
このイベントは、医薬品、化粧品、洗剤の研究・製造技術展である「第29回 インターフェックス ジャパン」と同時開催され、 医薬品、健康食品、化粧品などの液状化製品に関連する原材料、製造機器から各種容器、受託製造メーカーまで、幅広い業種が出展していました。
また飲料に関する多種多彩なセミナーも数多く開催されており、私は今回特に興味を引いた「容器・包装開発の未来像~あるべき姿とは?~」を受講しました。  因みに顔なじみのキャップメーカーや同業者の顔もちらほら見受けられ、業界の関心の高さが窺えました。

今回の講演は日本コカ・コーラの「コカ・コーラが考える容器の姿 コンツアーボトルから2020年Visionに向けて」とサントリーの 「サントリーの包材設計におけるサスティナブルの取り組み」の2本立てでした。スペースの都合もあるので、ここでは日本コカ・コーラの松岡氏の講演に絞ってお話ししましょう。
さて、飲料の容器の主流がペットボトルに移って久しいですが、その快進撃は1996年に500ml以下の小型ペットボトルの業界自主規制が撤廃されて以降になります。 それ以前の1985年では、ガラスびんが日本コカ・コーラの全飲料に占める比率は実に50%以上。その後缶に逆転されますが、前述の1996年を契機にペットボトルが増加に転じます。 さらに消費者の「持ち歩いて飲みたい」の欲求を受け、2000年代に入ると缶にとって代わりペットボトルが台頭、2014年時点ではペットボトルが79%を占めるまでになりました。 因みに我がガラスびんは僅か1%程度と残念な状況になっています。

コカ・コーラは全世界で飲料を世界で一番売っている会社です。それはイコール世界で一番容器を使って、排出している企業でもあるのです。 そこでコカ・コーラでは「地球と人にやさしい容器」を標榜し、容器やキャップメーカー他をリードして、ペットボトルのリサイクルに積極的に取り組んできました。
軽量化(Reduce):原材料の使用量をできるだけ少なくする。再利用(Reuse):使い終えたパッケージは資源として回収し、できるだけ再利用する。 再生利用(Reuse、Recycle)回収したパッケージはできるだけ再利用・リサイクルして廃棄しない。 こうした取り組みの進化した形として、Bottle to Bottleを実現するメカニカルリサイクルを2015年より導入。 一方でPETを作るための原料となるレジンのエチレングリコール分に、再生可能資源である植物由来の原料(30%程度)を使ったプラントボトルも2010年から採用しています。 現在は食用の植物から抽出した糖蜜など使っていますが、将来的には食糧難にも対応するべく木材の端材や植物の茎など、比可食の原料での研究も進めています。

今回の講演を聞くまでは、正直ペットボトルのリサイクルがここまで進んでいるとは知りませんでした。 リサイクルとはガラスびんの専売特許でも、アピールポイントでもなくなりつつあることを、改めて実感したところです。
とりわけ飲料の分野では、ペットボトルの流れが今後大きく変わることはないでしょう。それでは我々は、どのような分野を伸ばしていけばよいのでしょうか。 キーワードはやはり「中身に対する付加価値」だと考えます。ガラスびんだから可能になる自由な形状や多彩な色味、そして適度な重量感はペットボトルにはない魅力です。
今回の講演を受講して、飲料の分野におけるペットボトルの圧倒的な存在感にはめまいを覚えるほどでしたが、 ガラスびんの立ち位置を改めて見直す機会になったという点で、貴重かつ有意義な体験であったと感じました。

※当文章の作成に際し、当日講演会で配布されたレジュメを参考にしました。

代表取締役社長
七島 徹

◆当社のお客様も出展されていました。

 
◆医薬品、健康食品、化粧品などに関する幅広い業種が出展。初日に関わらず大勢の人たちが詰めかけました。

2016.07.09

柏洋通信Vol.20

 【7/9 日本ものづくりワールド 特別講演に行ってきました。】

 6月22日から24日まで、東京ビッグサイトで開催された「第27回 日本ものづくりワールド」に行ってきました。
このイベントは、「第27回 設計・製造ソリューション展」、「第20回 機械要素技術展」、「第7回 医療機器 開発・製造展」、 「第27回 3D&バーチャル リアリティ展 」の4つの専門展から構成され、国内はもとより海外からも含め2000社以上がビッグサイトの東ホール、西ホールを埋め尽くします。
最新のCAD、生産管理システム、3Dプリンタから、製造業を下支えする基幹部品である軸受・ベアリング、ねじ、ばねなど、 その他加工技術、計測機器、バリ取り機、試作、OEM、3DCG技術、高精細ディスプレイに至るまでを網羅。 しかも世界的な大企業と、腕に覚えのある東京下町の町工場が肩を並べて一堂に会する、文字通り日本のものづくりの全貌がここに揃い踏み、と言っても過言ではないでしょう。 とても一日では回りきれない一大イベントなのです。

さて、私のお目当ては23日に行われた特別講演「マツダのモノ造り革新とグローバル生産」(菖蒲田専務執行役員 品質・ブランド推進・生産・物流統括)です。
マツダは「今最も輝いている自動車メーカー」だというと、賛同される方は多いのではないでしょうか。
米国フォードの資本参加と撤退を経て、大変厳しい時代を乗り越えた今、運転する楽しさ、喜びを前面に打ち出した「マツダらしさ」は、広く私たちの共感を呼ぶところです。 私の周りでもマツダ車のファンは確実に増えています。そんな旬の自動車メーカーの「モノ造り革新」に、興味津々なのは私だけではありません。
当日は会場に多くの人たちが詰めかけ、急遽映像で視聴する会場も追加されたほどでした。

まず世界シェア2%という現実を踏まえ、マツダというブランドをどのように再構築していくかがポイントでした。トヨタやGMと同じ土俵では戦えないことは自明の理です。
嘗てバブル期に軽自動車から高級車まで、フルラインナップを目指して無残にも挫折した苦い歴史もありました。 そこで編み出されたコンセプトが、テレビCMでもお馴染みの「ZOOM ZOOM」です。
「ZOOM ZOOM」とは日本でいう「ブー、ブー」のこと。子供がおもちゃのクルマで遊ぶ際、無意識に出てくる言葉です。 正にクルマの楽しさやドキドキ感を体現していると言えるでしょう。マツダのクルマ造りの原点がここにあります。
次にデザインです。マツダのクルマには、コンパクトカーからセダン、SUV、スポーツカーに至るまで、共通した匂いがあると思います。 それが魂の動きをカタチにする魂動デザイン(KODO:SOUL of MOTION)です。
そして動きのある、複雑かつシャープなボディラインを市販車に忠実に再現するには、新たな技術開発が不可欠でした。 2016年ワールドカーオブザイヤーを受賞したロードスターは、試行錯誤の末に到達した魂動デザインと技術の集大成なのです。 ライバルたちはいずれも本場ヨーロッパの一千万円近い超高級車ばかりですから、喜びもひとしおだと言います。
と同時に製造工程の革新にも挑みました。技術開発の長期ビジョンとして掲げたのが「世界中の自動車メーカーが驚くような革新的な内燃機関を搭載したクルマを開発・販売する」でした。 しかし、これを実現するには従来のモノ造りの延長では不可能です。技術革新を伴う様々な商品を開発・生産しながら相反する特性を実現し、 複数の車種をあたかも単独の車種を生産するかのように効率化するというものです。例えばエンジンは従来排気量が違えば機構大きく異なり、 工程や部品も違って当たり前の世界でしたが、異なる排気量でも共通構造を実現し、製造効率を飛躍的に向上させました。
そして開発も工場も販売も、全てのマツダマン&ウーマンの視線の先には、常にクルマの大好きなお客様の笑顔がありました。

柏洋の得意技を活かし、将来的にどのような分野に軸足を置くべきなのか、どのような技術に特化して磨き込んでいけばよいのか。 現在日々悩みながら模索しているところです。大手と同じ分野で戦うには無理があるのは当然です。
マツダと当社では規模や分野は大きく異なりますが、今回の講演は当社が将来進むべき道を考えるうえで、示唆に富んだ内容であったと感じました。

代表取締役社長
七島 徹
  
◆次代を担う最先端の技術から製造現場を支える基幹部品まで、ものづくりの全てが集結しました。


◆多くのエンジニアたちが、今が旬のマツダの動向に注目です。

2016.07.05

柏洋通信Vol.19

 【7/5 新入社員歓迎ボーリング大会に参加しました。】

 今年は新卒が3名、中途入社が1名の計4名を迎え、6月22日に恒例の組合主催「新入社員歓迎ボーリング大会」が開催されました。
いつの時代でも新しい仲間を迎えるのは心躍る出来事ですし、どのような組織であっても、新陳代謝が進まなければ活力が失われ衰退してしまいます。
毎年のことではありますが、このように新人を迎えることができることは、経営者にとって何ものにも代えがたい喜びです。

さて、会社においては昨年11月に行われた溶解炉の大規模改修を経て、その後透明から茶色、そして茶色から透明へと2度の色替えを成功裏に収めることができました。
大会に先立ち社長として一言お話をしましたが、「お客様のご理解とご協力の下、従業員の皆さんの頑張りがあったからこそできたこと」と、改めて感謝の気持ちを表した次第です。

大会は例年同様に熱戦が繰り広げられ、各レーンでは好プレー、珍プレーが続出。職場の違いや年齢の壁も越えて大いに盛り上がりました。
当社の決算は7月ですから、今期も残すところ1カ月余りとなりました。
経済情勢は益々混沌とするばかりとはいえ、明日から全社一丸となってラストスパートをかけ、来期に繋がる良い形で終えたいものです。

代表取締役社長
七島 徹

◆私事で恐縮ですが、数か月前から首、腰、右手首に痛みがあって、今年は残念ながら応援に回りました。


◆今年も工場長の始球式で熱戦の火ぶたが切られました。


◆今年も4名の新しい仲間を迎えることができました。


◆優勝おめでとう! 明日からまた一緒にがんばりましょう。

2016.06.17

柏洋通信Vol.18

 【6/17 異業種交流・勉強会に行ってきました。】

 私は3年程前から「スモールサン」(中小企業サポートネットワーク)という異業種交流・勉強会に参加しています。 この勉強会は立教大学経済学部教授の山口義行先生が主催するもので、全国二十数か所でゼミナールと称する勉強会が開かれています。 山口先生は中小企業の動向に詳しく、NHKの「クローズアップ現代」その他の番組に頻繁に登場し、「日本経済の元気は中小企業の頑張りにかかっている」と語ります。 と同時に、ご自身でも中小企業を支援する様々な活動を行っています。「スモールサン」はそうした活動の一つなのです。

私はとあるイベントで開かれた山口先生の講演を、たまたま聞く機会がありました。その際、先生の「中小企業の社長は、半径1メートル以内の情報でしか経営していない」 という発言にショックを受け、「スモールサン」に興味を持ったのがきっかけでした。半径1メートル以内の情報とは、同業の経営者や取引銀行の担当者との会話から得た情報という意味で、 極めて狭い世界の情報です。一方で先生は中小企業の経営者こそ「マクロ経済に精通すべし」と激を飛ばします。 そして流れの先を「読む力」、様々な情報を掴むための「問う力」、信頼しお互いに協力し合える仲間を作る「つなぐ力」が重要だと言います。

私は自宅が近いこともあって横浜ゼミナールに参加しています。会員は十数名と小ぢんまりとした会ですが、30代から60代まで、 創業者から二代目、三代目、サービス業から建設、我々のような製造業まで、もちろん女性社長も含む多種多様な企業の経営者が集っています。 活動内容は講師の先生から話を聞く座学だけでなく、実際に手や体を動かし議論を戦わす実戦形式。毎回私もたくさんの刺激をもらい、その場で学び気づかされたことを、 会社に帰って取り入れることもしばしばです。

さて、今回は山口先生直々の「2016年度の経済動向と中小企業経営」と題した講演です。 先生は「中国経済の失速により世界経済は“けん引役”を失い、停滞期に入ろうとしています。いよいよ“本格不況”の足音が大きくなり、 既に日本経済にも深刻な影響が出ています」と語ります。アベノミクスの限界が見えてきた今、「歴史的転換点にいることを認識し、 そういう時代感をもって経営に取り組むことが不可欠ですが、皆さんはそのような認識をお持ちだったでしょうか」と警鐘を鳴らします。 デフレからの脱却がようやく見えてきたと安堵した矢先のことだけに、この変化にどのように対応していけばよいのか、予断を許さないとともに、気の引き締まる思いを強くした次第です。

代表取締役社長
七島 徹

◆山口先生は中小企業の応援団としてテレビ、ラジオへの出演の他、経済産業省その他の各種委員を歴任。
現在も外務省参与として中小企業の海外展開を支援する。
専門の金融論に関する著書の他、中小企業の経営者に向けた著作も多い。

2016.06.14

柏洋通信Vol.17

 【6/14 福島サンケンさんと第2回5S交流会を実施しました。】

 6月3日、福島サンケンさんの宇津野社長をはじめとする5名の方々が当社を訪れました。 前社長の嶋内さんと私が5Sの話題で意気投合し、去る3月14日に我々が福島サンケンさんを訪問したことは、既に柏洋通信のVOL2で書いた通りです。 これからも両社で5Sの交流を続け、活動をさらに活性化させていこうということになりました。 今回はその一環として、福島サンケンさんの5S事務局の渋谷かおりさんから、当社の工場見学の希望が寄せられていました。 ここでは当日の詳しい内容までは紹介できないものの、私の感想を幾つかお話ししたいと思います。

工場見学の後で当社の5S推進役も交え、両社でディスカッションを行いました。 その中で、サンケンさんは5Sを浸透・定着させるため、様々な工夫をされていると改めて感心しました。 定期的に行っている挨拶チェックは、始業前に管理職が従業員を工場の入口で出迎え、お互いに挨拶を交わします。 声が小さい(聞こえない)時は改善書の提出が求められます。また服装や履物チェック、私物ロッカーの抜き打ち検査なども行われています。 大の大人を捕まえてそこまでやるのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、いずれも5Sの基礎となるもので、 社会人、企業人として当然備わっていなければならない資質です。安全や品質を担保する上でも、 お客様の信頼を得る上でも、決しておざなりにできるものではありません。果たして当社の現状はどうかと考えると、残念ながら首をかしげざるを得ません。

福島サンケンさんは半導体の検査やLED照明を制作していることから、当社とは作業環境が大きく異なります。 特に当社の成形現場の熱気と騒音には驚かされたと言います。仕事柄床面は離型剤やその他の油が飛び散りやすく滑りやすい状態ですから、 つまずいて転ぶ危険性は十二分に考慮しなければなりません。ましてや絶えず動いている機械や高熱の溶解炉側に倒れ込めば、 思わぬ大事故にも繋がりかねません。サンケンさんからその危険性についてご指摘を受けるまでは、 我々にとって余りにも日常茶飯事のことだけに、ついぞ話題にも上りませんでした。 慣れとは恐ろしいもので、安全に対する感覚が鈍くなってしまっていたと反省すること至極です。
異業種の方々、それも全く利害関係のない方々との交流は、忌憚のない意見を聞くことのできる貴重な場です。 今回は極めて有意義な交流会になりました。

代表取締役社長
七島 徹

◆検査機で排除されたびんを手に興味津々。たくさんの質問が寄せられました。


◆予定の時間をオーバーするほど活発な議論が展開されました。貴重なご意見をいただきまして、改めて感謝いたします。

2016.06.13

柏洋通信Vol.16

 【6/13 インテリアライフスタイルTOKYOに行ってきました。】

 6月1日、東京ビッグサイトで開幕したインテリアライフスタイルTOKYOに行ってきました。
東京から世界へ向けて「ライフスタイルを提案する」インテリア・デザイン市場のための国際見本市として、 インテリアのみならず、ライフスタイル全般、食器、雑貨、キッチン・バス・トイレタリー用品、食品・調味料に至るまでを網羅しています。 私も最先端のデザインに触れられる場として気になっていました。

あふれるほどの製品に囲まれ豊かさを謳歌し、もう欲しいものなど見つからなくなったといわれて久しい日本ですが、 そんな時代だからこそ、デザインの持つ力が注目されるのでしょう。ガラスびんにもそれは当てはまります。 当社も大学のデザイン研究室とコラボを始めて数年が立ちましたが、中身の価値をさらに引き立てるデザイン力が、これから益々求められると感じています。

使い勝手や機能を損なうことなく、シンプルかつセンスの良さを追及する視点がポイントなのだと思います。 ジャパンクールとして世界が注目する和のデザインや、今や日本でもすっかりお馴染みの北欧デザインは、 そうしたトレンドの最先端なのでしょう。どちらのブースもたくさんの人で溢れていました。

FOODISTと名付けられたブースでは、国内外からデザイン性の高い選りすぐりの食品が集められていました。 ガラスびん入りのものも多く、いずれもセンスの良さが光ります。当社のびん入り製品も数多く展示されていたのはうれしい驚きでした。
出展されていたあるお客様から、「紅茶の茶葉をガラスびんに入れたいが・・・」と相談を持ち掛けられました。 お話を伺うと、紅茶は缶入りが普通だが、透明びんで中身が見える形で販売したいとのこと。 但し茶葉は紫外線を嫌うそうで、現実的にはガラスびんでは難しいでしょう。 私もびん入りの紅茶は全くの想定外でしたが、お客様のこうした斬新なアイデアに応えるために、私たちにも柔軟な発想が求められていると改めて感じたところです。

代表取締役社長
七島 徹
 
◆世界に誇る和のデザイン。当社のガラスびんにも積極的に取り込んでいきたいです。

 
 
◆当社の製品も数多く並んでいました。ラベルとの相乗効果でデザイン力がアップします。

2016.06.11

柏洋通信Vol.15

 【6/11 55期下期QC活動目標設定レビューが開催されました。】

 5月26日、当社の研修室で第55期下期QC活動目標設定レビューが開催されました。  今回は本社を除く各職場から16チームが参加し、活動テーマや達成すべき目標、そして成果を評価する基準などが発表されました。  同時に内容のブラッシュアップを図るため、管理職や外部のアドバイザーと質疑応答が行われました。

結論から言うと、3月に行われた上期の発表会と同様に、停滞感を禁じ得ないというのが正直な感想です。 テーマはもちろん現在職場が直面し、生産性や品質を改善するために喫緊で解決しなければならない課題であるべきです。 しかしながら、全体的に言えることですが、現状認識が甘く個人で取り組む改善提案レベルのものが目に付きました。 厳しい論調にはなりますが、容易に達成できそうな安易なテーマでは、チームで取り組むQC活動にはそぐわないと言わざるを得ません。

さらに言えることは、各々のチームの活動に、成果を水平展開しようとする認識が欠けていることです。 当社は交代勤務の職場が多く、4つの班が交代で同一業務に従事しています。従って、ある班で克服された課題がその他の班にも共有されなければ、 効果は僅か四分の一に留まってしまいます。場合によっては、必要のない混乱まで引き起こしかねません。 また成果の達成度についても、本来は客観的に評価できるよう数値などの明確な基準が必要ですが、ほとんどの班で極めてあいまいなままです。

当社のQC活動は、今大きな山場を迎えていると感じています。私たち管理職サイドにも問題があることは明白ですが、 QC活動とはそもそも現場の問題意識や自主性を重んじる活動です。本来のあり方をそのままに、 どのように軌道修正していけばよいのか、当社にとって難しい課題が見えてきました。

代表取締役社長
七島 徹
 
◆管理職との意見交換を通じて、本来取り組むべき課題や目標が明確になっていきます。


◆今回も足立講師から、貴重なアドバイスをいただきました。

2016.06.10

柏洋通信Vol.14

 【6/10 品質改善プロジェクトが一区切りを迎えました。】

 昨年の6月からスタートした品質改善プロジェクトも、5月24日で11回目を数えるまでになりました。
当初は高まる一方のお客様の品質要求に応えるため、また足元ではクレームの件数が一向に減らない現実を危惧し、 私が「独立行政法人中小企業基盤整備機構」(以下中小機構)に支援をお願いしたことが発端でした。
そして中小機構から派遣していただいたアドバイザーが市川さんでした。
市川さんは大手弱電メーカーのOBで、ある自動車メーカーが米国でベンツやBMWをターゲットに高級車の分野に進出する際、 車載される純正カーオーディオの品質管理のトップを務めた方です。既に欧米でも日本車の価値は燃費の良さなどから認められてはいましたが、 こと高級車の分野では先行するドイツ勢に全く太刀打ちできなかった時代です。
オーディオにも高級車にふさわしい見栄えと品質が求められるのはもちろんですが、アメリカという国の環境や人々の価値観、 そして大柄なアメリカ人の使い勝手に至るまで、徹底したマーケットリサーチが必要でした。 音質にこだわり抜く工場サイドと、あくまでアメリカ人の好みや使用条件を重視する市川さんサイドでは、 一歩も引かない丁々発止の攻防が続いたと言います。

結論から言うと、「良い品質」とは作り手の思い入れなど関係なく、あくまでお客様が満足するかどうかということです。
当初は半年もあれば、何らかの改善策をまとめることができるのではと楽観視していたのですが、とんでもない思い違いをしていたことを思い知らされました。 結局1年という時間を費やし、紆余曲折、メンバーも変わりながら、ようやく品質管理の入口にたどり着くことができたというのが実感です。 それほどに品質を管理するということは、奥の深いものだと痛感した次第です。
お恥ずかしい話ですが、私たちもようやく「品質」とは、コストや納期に優る経営の最重要課題なのだと気づきました。
現在の活動は実際に発生したクレームを対象に、真の原因を明らかにするため、プロジェクトのメンバー全員で「なぜなぜ分析」に取り組んでいるところです。 これも品質改善の基本中の基本として、広く生産現場で実践されている手法ですが、中々理屈通りに進むものではありません。
何度も実際に「なぜ、なぜ」を繰り返さなければ、真の原因に近づくどころか、とんでもない方向に向かってしまう危険性があると感じています。 遅ればせながらまずはメンバーが手法を体得し、徐々に全社に浸透させていく計画です。 また並行して新製品の開発から市場へ投入するまでの一連の過程を、「初期流動管理」としてまとめ上げる作業も進めています。
今回のプロジェクトをもってひとまず市川アドバイザーとの活動は一区切りを迎えますが、品質改善の道に終わりはないと、 メンバー一同気持ちを引き締め、新たな課題に取り組んでいきます。

代表取締役社長
七島 徹

◆市川アドバイザーから当社に対する厳しい指摘が相次ぎました。


◆実際に発生したクレームを基に「なぜなぜ分析」を行います。


◆品質はコストや納期に優る経営の最重要課題です。


◆市川アドバイザー(前列右端)、中小機構東北 矢内センター長(前列左から二人目)とメンバーたち。

2016.06.06

柏洋通信Vol.13

 【6/6 ヘルスフードエキスポに行ってきました。】

 5月18日から始まった第14回ヘルスフードエキスポは、同時開催の国際食品素材/添加物展とともに、 いわゆる「健康食品」の展示会としては国内有数の規模を誇っています。 出展社の数は海外からも含め500社近くに上り、健康食品の原料や添加物を扱う企業だけでなく、製造機器や検査装置、委託製造メーカーなども加わり、 年々その規模を拡大してきました。
健康食品というと昔は少々うさんくさいイメージも無きにしも非ずでしたが、急速に国の法整備も進み、 一定の効果や効能を謳うことのできるトクホや機能性表示食品などが市場に出回るようになって、 我々消費者にもすっかりお馴染みになりました。
従来は中高年の老化予防のための栄養補助食品といった意味合いが強かったものの、 いまでは若い女性向けのダイエットや美容の分野でも一般化し、さらにはスポーツで消費したエネルギーや栄養素を手軽に補充できる食品として、 若い人たちの日常のシーンになくてはならない存在にもなっています。
さて、私はヘルスフードエキスポとは、各社が素材の持つ機能や可能性をアピールする場だと考えています。 膨大な数の素材の中から、毎年テレビ番組で取り上げられるなどしてヒット商品が生まれることは、皆さんもご承知の通りです。

健康食品はガラスびんにとっても重要な分野です。これからも健康食品のトレンドから目を離せません。

代表取締役社長
七島 徹

◆今年もお台場のビッグサイトで5月18日から20日まで開催されました。

 
◆大手食品メーカーも健康食品の分野に積極的に参入しています。

 
◆なぜか会場に忍者が参上!!忍者の携帯食は実は機能性食品だった?伝統的な日本食の食材は健康食品の宝庫なのです。

2016.06.05

柏洋通信Vol.12

 【6/5 目標設定レビューを行いました。】

 4月26日、6,7,8級者(係長。課長相当資格)を対象とした目標設定レビューを行いました。
当社では今期から目標管理制度の導入を目指し、外部のコンサルタントの協力を仰ぎながら活動を行ってきました。 今後、知識、技術、技能のレベルアップや次世代への継承を考える上で、目標管理をベースとした人事評価制度の確立は欠かせないとの考えによるものです。 事前に売上や生産などの全社目標に基づき各部門ごとの目標を設定し、それらを達成するに当たっての課題を明確にします。 さらにそれに基づき、個々人の達成すべき目標を明らかにし、成果や進捗度合いを評価します。 その際、可能な限り数値などの客観的な評価基準を設定します。ここで重要になるのは、本人や上司が相互に納得できる評価基準です。 もちろん当社も従来から人事評価は行っており、そのための評価基準は存在しました。しかしながら、 お世辞にも客観的とは言い難く、抽象的な文言が並ぶ納得性の低いものでしかありませんでした。

目標管理で重要なことは、もちろん結果を出すことです。
しかし、それ以上に結果に至るまでの流れを見える化し、上司は部下の業務の進め方や進捗度を確認しながら指導することが重要だと考えます。 この一連の作業がすなわち、人材育成・開発そのものだと考えています。業務の流れを見える化することは、作業を標準化することにほかなりません。 作業の手順を細分化して簡潔な文章や写真で表し、注意すべき点や考慮すべき点を列挙します。 手順が明確だから、「できている」「できていない」の評価も自ずと納得性の高いものになります。 業務の流れを事前に把握できるので、どの段階まで進んでいるのかも理解できます。 本人と上司の間で目標達成に関する課題が共有できれば、その時点でゴールへの道筋がはっきりと示されたと言っても過言ではないでしょう。

目標管理の考え方は、特に製造現場では共感度が高いと思います。幾つものチームが目標に向かって同時に進んで行くのですから、 チーム間の技能や能力にばらつきがあれば、会社として結果を出すことはできません。 そのためには、チームを構成する個々人がそれぞれに必要な目標を定め、目標達成に向け努力することに違和感を抱く人はいないでしょう。  一方で営業や事務部門はチームといえども個人で完結する仕事が多く、個人の技能や能力に依存している部分が大きいと言われます。
したがって、業務が属人化しやすくブラックボックス化、すなわち周りから見えなくなってしまいがちです。 しかも、それを良しとする風潮も見られます。当社も例外ではありません。しかし、私は営業や事務部門の仕事も経験上少なくても80%は標準化でき、 見える化できると確信しています。そしてそれを怠ることは、人材育成・開発を放棄していると言わざるを得ないと考えます。

当社の目標管理制度は未だ緒に就いたばかりですが、私は必ずや定着化させなければならないとの思いを強くしているところです。

代表取締役社長
七島 徹
  
◆製造部門から営業部門まで、6,7,8級者全員がそれぞれ個人目標を発表しました。


◆発表後、部長以上の管理職との間で質疑応答が行われました。評価基準の曖昧さを指摘する意見が多く出ました。

2016.06.02

柏洋通信Vol.11

 【6/2 第二回色替えが完了しました。】

 4月18日の早朝から始まった第二回目の色替えは、無事23日に完了しました。初回に続きほぼ計画通りに進めることができたと考えています。

今回は茶から白(透明)への色替えになります。前回同様に原料の調合比を数段階に分けて徐々に茶から白へと切り替えていき、3日後の21日に 完全に白の調合比へ切り替え終えました。排出されるガラス(カレット)は時間が経過するに従って、前回の色替えの状況を映したビデオを逆回 しで見ているかのように、茶から徐々にグリーンへと変化し、最後はまたきれいな透明に戻りました。その間ガラスの性質が大きく変化する3日目 辺りで気泡が大量に発生することが懸念されましたが、今回はそうした状況も確認されることなく順調に色は変化していきました。

22日の午前中に福島県ハイテクプラザに検体となるガラスを持ち込み、詳しい分析を行ってもらったところ、色調、アルカリ溶出量、 比重、組成分析ほか全ての項目で透明なガラスの基準値を満たしました。さら慎重に色調の調整を行い、23日の早朝から順次生産を再開。 午前中には3ライン全てで生産を再開しました。

第一回目の白から茶への色替えに比べ、生産再開後の気泡の発生も抑えられ、 順調に生産は立ち上がりました。今後は専門家を交えて総括を行い、次回の色替えに備えます。

代表取締役社長
七島 徹
 
◆時間の経過とともに、排出されるガラスの色は茶からグリーンへと変化し、最後はまた透明に戻りました。


◆第一回目の色替えに比べ今回は気泡の発生量もぐっと抑えられ、順調な立ち上がりとなりました。

2016.05.28

柏洋通信Vol.10

 【5/28 「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2016」に行ってきました。】

 今年も去る4月19日、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2016」のお披露目会が、六本木ヒルズ(アカデミーヒルズ49階タワーホール)で開催されました。 これは日本酒の新しい魅力に光を当て、広く内外にアピールしようと始められたアワードで、今年で6回目を迎えました。 純米酒から大吟醸、今話題のスパークリングまで、日本酒の様々なジャンルの中から「ワイングラスでおいしい」をキーワードに、 優秀な銘柄を選定し表彰するものです。今回は過去最高の252の蔵元から648点がエントリーされ、厳正なる審査の結果、最高金賞33点、金賞165点が選ばれました。 当社のガラスびんに詰められた人気酒造様の「Rice Magik人気一スパークリングレッド」は、スパークリングSAKE部門で栄えある最高金賞を受賞されました。 我々にとってもうれしい限りです。お披露目会とは受賞されたお酒の風味や味わいを、その場で試すことのできる試飲会のこと。 第一部はスーパー、百貨店のバイヤーや飲食店の関係者など、いわゆるお酒のプロたちが対象です。一方第二部は我々のような関連する業界の人間や、純粋な日本酒ファンの方々が集います。

日本酒をワイングラスに注ぐことで、今まで感じられなかった新しい魅力が浮かび上がって来るといいます。 口の広いワイングラスだからこそ、芳しい香りが芳醇に広がります。透明なガラス越しに見える美しい色合いも、 日本酒の味や風味を引き立てる重要な要素になります。ワイングラスを通して、日本酒に長年親しんできた我々日本人の知ることのなかった、 新しい世界が広がったと言うと言い過ぎでしょうか。

さて、私はこのお披露目会に参加して今年で3年目になりました。私にとってこのイベントは、日本酒のトレンドを測る定点観測の場だと認識しています。 毎年同じ場所に身を置き、蔵元の人たちとの会話や日本酒ファンの皆さんの様子を観察しながら、昨年と異なる微妙な差異や、 そこに漂う空気を感じることができればと思っています。もう一つには、ワイングラスで嗜むスタイルは正に欧米人の飲み方そのものです。 ここに出品されている蔵元は、大いに海外のマーケットを意識しているはずです。お酒造りやマーケティングにどのような考えを持って取り組んでおられるのか、 そうした情報を得ることも、「日本酒のこれから」を占う重要な要素だと考えています。

味のトレンドはやはり「軽さ」です。本来重たくなりがちな純米酒も、酒米や醸造方法を工夫してさらっと軽く仕上げたお酒が目に付きます。 ターゲットはもちろん女性。今年も会場には大勢の女性が詰めかけていました。また、あえて山田錦や五百万石といった酒造好適米を使わず、 従来の日本酒に比べ酸味の強いお酒を志向する蔵元もありました。これもワインを意識したもので、食事に合わせやすく、食中酒として長く楽しんでもらうための試みです。 日本の伝統や文化を色濃く映す日本酒の世界にも、確実に変化の兆しが訪れていることをうかがわせます。

代表取締役社長
七島 徹

◆ミス日本酒の乾杯でお披露目会はスタート。

 
◆今年も全国から匠の蔵元が集結しました。


◆あちらこちらのブースで、蔵元と日本酒通のコアな会話が進みます。


◆大吟醸酒部門で最高金賞を受賞された「燦然 大吟醸原酒」。正直どの蔵元の、どのお酒もおいしかったです。


◆宴もたけなわ。300名を越すお客様で会場は熱気に包まれました。


◆人気酒造の遊佐社長と奥様とご一緒にパチリ。遊佐社長は当アワードの仕掛け人の一人でもあります。

2016.05.27

柏洋通信Vol.09

 【5/27 FABEX2016に行ってきました。】

 4月13日、ビッグサイトで始まったThe World Food And Beverage Great Expo 2016(略してFABEX)に行ってきました。私は開催初日の午後に行ったのですが、受け付けは長蛇の列。人々の関心の高さに驚かされました。
FABEXは主にスーパー、コンビニ、外食産業を対象とし、食品・スイーツ・飲料から機械、設備まで網羅される、正に食のプロたちに向けた見本市です。
規模としては3月に開催されたFOODEXには劣りますが、その性格上食の次のトレンドが色濃く出ており、我々のような関連する業界にも非常に参考になります。

さて、昨年の今頃一世を風靡したココナッツオイルですが、今年は輸入品、国産品を問わず一切目にすることがありませんでした。 オリーブオイルと胡麻油は出展されていたものの、食用油ブームの終焉は確かのようです。 それに代わるヒット商品が中々見いだせない中、当社にとっても業界にとっても厳しい状況が予想されます。

FABEXでは同時に幾つかの見本市が併催されています。今回はハラールマーケットフェアとカフェ・ベーカリーフェアに注目しました。
ハラールとはイスラム教で「許されている」という意味。イスラム教徒の人たちは、イスラムの教えに則って適切に処理された食品(ハラール認証された食品)しか食べることができません。 急増するイスラム圏からの観光客や、世界で16億人に達するマーケットをターゲットに、日本の食品メーカーも続々と参入しています。

カフェ向けのスイーツやパン類、そうした食品を提供する機器も目につきました。スターバックスに代表されるシアトル系カフェは、今や日本でもすっかりお馴染みなりましたが、 既に次のサードウェーブのうねりが日本にも入ってきています。

ハラールやサードウェーブの流れが、今後ガラスびんの需要にどのような影響を与えるかはまだ分かりませんが、容器メーカーとして関心を持って見守りたいと思います。

代表取締役社長
七島 徹

◆初日とあって受付は長蛇の列。関心の高さがうかがえます。


◆伝統的な和食調味料もハラール認証を得てイスラム圏での拡販を狙います。

  
◆見事なラテアート!!腕自慢のバリスタたちの競演に拍手喝采です。


◆当社の製品も出展されていました。デイリーフーズ様、ご愛顧ありがとうございます。

2016.05.25

柏洋通信Vol.08

 【5/25「東急プラザ銀座」に行ってきました。】

 3/31にオープンしたばかりの「東急プラザ銀座」を早速覗いてきました。
テレビで連日紹介していたのでご存じの方も多いでしょうし、「もう行ってきました!」という初物好きの方もいらっしゃるのでは。
ここは数寄屋橋交差点の目の前で、旧銀座東芝ビルと阪急百貨店(モザイク銀座阪急)の跡地です。
旧東芝ビルには大型書店が入っていたこともあって、新橋の本社からも割と近いことからちょくちょく通っていました。

さて「東急プラザ銀座」です。日本の伝統工芸の「江戸切子」をモチーフにした特徴的な外観は、テレビで既にお馴染み。
6階に現れた巨大パブリックスペースの「キリコラウンジ」に驚かされると共に、 屋上には緑と水をモチーフにした「キリコテラス」が広がり、ここが銀座の只中とはとても思えません。
さらに8,9階は全フロアがデューティーフリーショップになっています。
店舗の詳しい説明はその手のテレビ、雑誌を見ていただくとして、流行に疎い私にでも、 ここが上から下まで丸ごとインバウンド消費をターゲットにした場所だということは、容易に理解できました。

6,7階は「ファインド・ジャパン・マーケット」です。
メイドインジャパンの本物に出会えるフロアとして、センスの良い日本の日常の品をディスプレイした店舗が並んでいます。
インバウンド向けのお土産探しにはぴったりなのですが、日本人にとっても日本の良さを再発見できる場所だとも感じました。

中でも落ち着くのが「SAKELABO」とネーミングされた空間です。
「日本の『酒』が持つ力を、もっと世界に、もっと身近に」をモットーに、全国の日本酒と酒蔵が推奨するおつまみを並べています。
お酒はワンカップや300mlまでの小型びんが中心。
海外からの観光客の「ちょっと試してみたい」にぴったりです。
酒粕を使ったスイーツなどもあって、日本酒&日本酒文化を「プチ体験」するには絶好の場所だと感じました。 こうした体験から日本酒ファンが世界に広がれば、市場の拡大に繋がることが期待されます。

当社の製品を使った商品が並んでいたことも、一言付け加えておきましょう。

代表取締役社長
七島 徹
 
◆お酒はワンカップなど小型びんが中心。もちろん全てがガラスびんです。

 
◆日本から世界に発信するこだわりの商品がずらり。当社のガラスびんを使用した商品もしっかり並んでいました。

2016.05.24

柏洋通信Vol.07

 


【5/24 3月22日入社式。新入社員がやってきました。】

待ちに待った新入社員を迎える日がやって来ました。
今年は高校を卒業した男子2名、女子1名の3名です。

スーツ姿がお世辞にも板についているとは言い難い3人ですが、希望と不安に満ち満ちた瞳でこちらを凝視する眼差しに、 30年以上前の自分を重ね合わせて感慨深いものがあります。

さて、今年も彼らに何を話そうかと色々と思案したのですが、いつもの通り第一にガラスびんを好きになることと、 社会的にも意義のあるガラスびんの製造に関わる仕事に誇りを持ってもらいたいこと。
そして第二に我々の目指す経営をスポーツに例えると、全員参加のサッカー型経営であり、 社長から新入社員に至るまで、それぞれに役割と責任があるということです。
どれだけ彼らに伝わったかは分かりませんが、私の信念としてこれからも事あるごとに語っていきます。

いつの時代でも新しい人材を迎えることほど、社長としてわくわくすることはありません。
毎年のことではありますが、この高揚感を忘れずに社長として初心に立ち戻り、心新たに経営に邁進する所存です。

代表取締役社長
七島 徹



2016.05.23

柏洋通信Vol.06

 【5/23 「第12回ガラスびんアワード2015」授賞式が開催されました。】

「ガラスびんアワード」(以下アワード)も今回で12回を数えるまでになりました。

同アワードはガラスびんの「機能性・環境性・デザイン性」などを、多角的にかつ審査員の独特の視点も交えて評価し、優秀な作品を表彰するものです。

審査委員長はあのマルチタレントのリリー・フランキーさん。
もう一人の審査委員は、サポート役としても息がぴったりのフリーアナウンサーの富永美樹さんです。

授賞式でのお二人の軽妙なトークににんまりさせられると共に、リリーさんの意外性たっぷりのユニークな視点や、 富永さんの生活者としての細やかな感覚には、毎回驚かさるばかりです。

今回は過去最高の205エントリー(359本)の商品の中から、 最優秀賞、機能優秀賞、環境優秀賞、デザイン優秀賞、リリー・フランキー賞、富永美樹賞、日本ガラスびん協会特別賞(2点)の8作品が選ばれました。
当社は昨年のアワードでは「コンポート丸ごと温州みかん」でデザイン優秀賞をいただきましたが、 今回は残念ながら一次審査止まりでした。

捲土重来、次回は賞取りを目指して頑張ります。


授賞式の模様や受賞作品は以下の日本ガラス協会のHPをご覧ください。
日本ガラスビン協会 「第12回ガラスびんアワード2015」各優秀商品決定

代表取締役社長
七島 徹

◆日本ガラスびん協会会長、日本山村硝子(株)山村社長より開会のご挨拶。


◆当社製品SZジャムは一次審査を通過したものの、残念ながら最終審査には残れませんでした。


◆受賞者の皆様とリリーさん、富永さん。

2016.05.19

柏洋通信Vol.05

 【5/19 QC活動発表会が開催されました。】

3月11日、当社の研修室で第55期上期QC活動発表会が開催されました。
各職場から18チームが参加し、日頃の活動内容と成果が報告されました。

当社にも徐々にQC活動が浸透してきていると感じていますが、今回は期間中に完了した活動が少なく、 少々物足りなさを感じたのは、社長の私だけではなかったようです。

成果が顕著なのは、やはり問題の捉え方が適切で、なおかつリーダーの強力な統率力の下、全員参加が徹底されているチームです。
中途半端な取り組みに不満が募るチームも見られましたが、それでも仮説に基づきデータを収集し、分析するというカタチはできつつあると感じています。

今回残念ながら最優秀賞に該当するチームは現れませんでしたが、以下の2チームが栄えある優秀賞に輝きました。
次回に期待したいと思います。

優秀賞
倉庫:物流チーム「3号倉庫内資材管理」
工作:チーム本間「ISマシンホルダー組替・判別方法改善

代表取締役社長
七島 徹
 
◆チームリーダーの発表の後、管理職から鋭い質問が飛んだ。

2016.05.18

柏洋通信Vol.04

 【5/18天災を人災にしないために、東日本大震災の記憶を風化させるな!】

3月11日をもって東日本大震災からまる5年が過ぎました。
当時の記憶を思い起こすことは、人によっては非常につらいことかもしれませんが、 記憶を風化させないために、当日は敢えて従業員の皆さんにそのつらい行為をお願いしました。

震災の数日前から地震が頻発していたにも関わらず、この辺りは「岩代の国」と呼ばれ大変地盤の強い土地ゆえに、 まさか二本松でこれほど大きな地震に会うとは露程も思ってはいませんでした。
危機管理という意味では、甚だお恥ずかしい限りです。

地震発生の直後に溶解炉から1,500度の溶けたガラスが漏れ出し、火災が発生しました。
幸いボヤ程度で済んだものの、電気もガスも瞬時に止まり、生産はおろか溶解炉を維持するにも困難な状況が続きました。
その後に発生した福島第一原発の水素爆発や、それに伴う放射線漏れは、原発から50㎞以上離れたこの地にも甚大な影響を及ぼしました。

その後も重油やガソリンの供給が途絶えるなど、工場再開に向けての苦難が続きました。 ようやく生産に漕ぎ着けたのは、震災から1ヵ月を経た後の事でした。
原発事故の直後から始まった福島県の風評被害は、5年を経て現在に至るまで払拭されていないことは、皆さんも良くご存じのことです。

この震災を契機にBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の取り組みが一般化し、 当社も遅ればせながら計画を策定しました。
災害には事前の備えが欠かせないことは言うまでもないことですが、 経験や記憶に基づく危機意識が欠如していては、「絵に描いた餅」以前の問題でしょう。
天災はいつか必ず起こるものと覚悟しなければなりません。
そして、それを人災にしないためにも、東日本大震災の記憶を決して風化さてはなりません。

最後になりましたが、当日は東日本大震災によって犠牲となられた全ての方々に対して、 哀悼の意を表すべく全員で黙とうを捧げ、ご冥福をお祈りしました。

代表取締役社長
七島 徹
  
◆1,500度のガラスが漏れ出し火災が発生したが、懸命な消火作業によって鎮火。流れ出したガラスは滝状に固まった。

  
◆あちらこちらでガラスびんが散乱。

  
◆溶解炉の耐火レンガも一部崩壊した。

2016.05.02

柏洋通信Vol.03

 【2016(平成28)年5月2日フーデックス(国際食品・飲料展)に行ってきました。】

 今年も3月8日から11日の日程で、フーデックス(国際食品・飲料展)が幕張メッセで盛大に開催されました。
年々規模も拡大し、今年は日本はもとより世界の78の国と地域から、3,200社以上が一堂に会しました。
また日本食が世界的なブームになっていることを反映してか、今年は海外、特に東南アジアとりわけ、中国からの来場者が増えていることを実感。
文字通り国際的なイベントとなっています。

主な来場者は新しい商材探しに血眼な大手百貨店やスーパーの仕入れ担当者(バイヤー)たちですが、 会場に一歩足を踏み入れれば、食にまつわる最先端の状況や、これからのトレンドを目の当たりにできることから、
我々のような食品や飲料に関わる様々な業態の人たちにも、見逃すことのできない重要なイベントとなっています。

さて、こうした食の最前線に触れ、次のヒット商品を占うことも重要なのですが、私にとっての最大の目的は、当社のユーザー様と直にお会いすることです。

我々の直接のお客様は、多くの場合我々メーカーとガラスびんを実際にお使いになる生産者の方々との 橋渡しをしていただく問屋さんです。 意外に思われるかもしれませんが、我々メーカーと生産者の方々との接点は、近いようで案外遠いものなのです。 ですからこうしたイベントは、実際にガラスびんをお使いいただいているお客様の生の声を、 直にお聞きする貴重な機会でもあるのです。

今年も北から南まで、日本全国の多くのお客様にお会し、日頃のご愛顧に感謝することができたことは、 経営者として無類の喜びとなりました。

代表取締役社長
七島 徹

◆78の国と地域から、3,200社以上が集まりました。




◆今年もたくさんのお客様との出会いがありました。


◆大手ばかりではなく、地域で頑張っている食品メーカーさんも多数出展されています。


◆二本松の元気な酒蔵さんも出店されていました。

2016.04.15

柏洋通信Vol.02

 【2016(平成28)年4月15日 福島サンケンさんと5S活動交流会を始めました】

2月19日、地元の宮戸工業団地にある福島サンケンさんを、三浦副工場長、石井課長、橋本課長、石川課長そして七島の5名で訪問しました。
二本松市のある会合で社長の嶋内さんとお会いする機会があったのですが、そこで5Sの話ですっかり盛り上がり、意気投合してしまいました。 そこでずうずうしくも工場見学をお願いしたところ、快諾していただいたというわけです。

嶋内社長も製造業にとって5Sは基本中の基本であるとのお考えで、正に私と同意見です。
嶋内社長は「増々高まるお客様の品質に対する要望や、そうした厳しい環境下で利益を確実に上げていくために、 全社一丸となって5Sに取組むことが、企業の生き残りをかけた活動としてなくてはならないものになっています」と語ります。 福島サンケンさんは上場会社のサンケン電気の関連会社として、1988年に二本松に進出されました。
現在はフラット型LEDの生産と、グループ企業が生産されるパワー半導体の特性検査を一手に引き受けるなど、 サンケン電気グループの中で重要な役割を担われています。5S活動でも積極的かつ先進的な活動がグループ内で高く評価され、 優秀な事業所として数多くの受賞歴を誇っています。

当日は嶋内社長以下、阿部工場長、菅野製造統括部長、渋谷グループリーダー(GL)にご対応いただきました。
特に5S活動の事務局を担当されている渋谷GLには、パワーポイントを駆使しスタート当初から現在に至るまでの様々な取り組みをご説明いただきました。
その後は菅野製造統括部長にもご同行いただき、工場内のクリーンルームをご案内いただきました。
全社的に取り組むというトップの強い意志と、それに応えるボトムアップの様々な取り組みが的確に融合し、 当社とは比較にならないほど高いレベルに達していると感じました。
スペースの都合で詳しい内容まで紹介できないのは残念ですが、我々にとって大いに勉強になったばかりでなく、 非常に大きな刺激をいただきました。

本日いただいた多くのヒントを、今後の当社の5S活動に生かしていく所存です。
最後に嶋内社長から「これからも5S活動の交流を続けていきましょう」と、うれしいご提案もいただきました。 今度は近々渋谷GLが当社にお越しいただくことになっています。

代表取締役社長
七島 徹

◆玄関ロビーで記念撮影。向かって右から二人目が嶋内社長。向かって一番左が渋谷GL。
次いで阿部工場長。一人おいて菅野製造統括部長。

2016.04.01

柏洋通信Vol.01

【2016(平成28)年4月1日 第一回色替えが完了しました】

当社は昨年11月に溶解炉の改修工事を行いました。
それを契機に、従来茶(茶色)製品と白(透明)製品をそれぞれ別々の溶解炉で 生産してきた二窯体制から、茶製品と白製品を一つの溶解炉で交互に生産する一窯体制に改めました。
合理化を徹底してコストを抑えるとともに、エネルギー効率を極限まで追及 すると、必然的に今回の一窯体制に行きつきました。

2月9日の23時より白から茶への色替えが始まりました。
溶解炉に投入する原料を透明ガラス用から茶色ガラス用へと徐々に変更しながら、溶解炉の中のガラス素地(溶けたガラス)を、透明から茶色に入れ替えていきます。
透明ガラスと茶色のガラスは正反対の性質を持っていることから、急激に原料を入れ替えると、透明ガラスと茶色のガラスが化学反応を起し、大量の 気泡が発生する危険性があります。ですから、原料を8段階に分けて調合し、ガラスの状態を注視しながら慎重に投入していきます。

色味は透明から淡いグリーンへ、さらに濃いグリーンへと変わり、スタートから5日目の15日に、無事美しいゴールデンアンバー(琥珀色)になりました。
その間、光の透過する量やガラスの比重を逐次チェックし、確実に茶色のガラス変わったことを確認する作業も続けられました。

2月15日の午後からまず1ライン、翌日の16日にもう1ライン、そして17日に最後のラインが稼働し、全3ラインの生産が再開されました。
色替えは当社にとって初めての経験でしたが、多方面の方々からご支援、ご協力をいただき、ほぼ計画通りに進めることができたと考えています。

お客様により信頼していただくために、色替え技術の確立に努めて参ります。

代表取締役社長

七島 徹

 


◆ガラスは透明から淡いグリーンに、そして濃いグリーンから茶色へと変わる。
中間色のガラスは一部カレット(原料)として溶解炉に戻る。



◆色替えスタートから5日目で試験分析を行い、合格判定の後生産を再開した。