柏洋通信

2018.06.18

柏洋通信Vol.73

 【画像センシング展2018に行ってきました。】(6/18)

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◆特定の分野に特化した展示会ですが、3日間で16,000名以上が訪れました。

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◆ディープラーニングはAIに欠かせない、今最も関心を集める技術です。セミナーは大勢の立ち見が出るほど大盛況でした。

 パシフィコ横浜を会場に、6月13日から6月15日の日程で開催された「画像センシング展2018」に行ってきました。
このイベント年に2回開催されており、今回で33日目を迎えます。
私もここ4,5年は欠かさず訪れるようにしているのですが、技術の進歩のスピードには目を見張るものがあります。
今回のキーワードは、ずばり「ディープラーニング」「AI」そして「IoT」。
生産現場にしても、医療現場にしても、はたまた公道にしても、あらゆる環境の下で自動化を達成するためには、高度な画像認識が欠かせないことは言うまでもありません。
そしてそうした能力を飛躍的に高めるのが、AIでありディープラーニングです。
また、あらゆるものがインターネットに繋がる「IoT」技術と、カメラやセンサーが連動することで、生産性を大きく向上させることができるのです。

さて、今回私が注目したのがマシンビジョン(画像認識による製品検査)に特化したディープラーニングソフトウエアです。
以前別の展示会でも見かけて気になっていたのです。
今回展示会に合わせてセミナーが開催されたことから覗いてきました。
従来であればあらかじめ膨大な量の画像を用意し、それらを専門家が「AI」に覚え込ませる作業が必要でした。
一方このソフトウエアはあらかじめディープラーニングのアルゴリズムが組み込まれていて、高度な専門知識のない人間でも操作できるのだそうです。
自社で固有の画像を読み込ませることで、どんどん検査の精度を上げることができるというのが売り文句です。
AI導入のハードルが、より低くなったと言えるでしょう。
まだ発売されて日が浅いのですが、既に大手企業を中心に、納入実績が幾つもあるとのこと。
この他にも同じくディープラーニングを活用し、AIにベテラン検査員の技能を学習させるというソフトウエアも目を引きました。
中小企業が無理なく導入できるほど、使い勝手やコストがこなれているかは別にしても、 こうした技術が慢性的な人手不足や技能の継承問題を解決する、一つの回答になるのではないでしょうか。
これからも引き続き注視していきたいと思います。

代表取締役社長
七島 徹

2018.06.04

柏洋通信Vol.72

 【インテリアライフスタイル東京2018に行ってきました。】(6/4)

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◆フーディストの主役はやっぱりガラスびんです。

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◆能登・輪島の谷川醸造様。糀をベースに様々な調味料を商品化。調味料を使ったレシピも積極的に提案しています。

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◆地元福島県須賀川のF2R様。ふくしまの豊かな恵みをドライフルーツに。はちみつとのコラボ商品をガラスびんで展開しています。

   今年も東京ビッグサイトを会場に、5月30日から6月1日の日程で開催された「インテリアライフスタイル東京2018」に行ってきました。
「インテリア」と銘打ってはいるものの、むしろその後に続く「ライフスタイル」の比重が高いのがこのイベントの特徴でしょう。
洗練されたファッションから様々な生活シーンを彩る雑貨類、さらにはオーガニックな食品に至るまで、カバーする領域は実に広範囲です。
会場は正に、健康で快適な「ライフスタイル」の提案で満ち溢れていました。尚、展示会の詳細については以下のURLを参照願います。
https://interiorlifestyle-tokyo.jp.messefrankfurt.com/

作り手や売り手が素材や機能、使い勝手に徹底的にこだわることは、今の時代「当り前」と言えるものです。
今やお客様がネットを介して自ら商品の情報を収集し、比較検討するのは日常的な購買活動の一環として、すっかり定着しました。
こうしたお客様優位な状況の中で、お客様に選んでいただくことの難しさを、我々も肌身に染みて感じているところです。
そこでお客様が手に取るか取らないかの分かれ目が、デザインの力であることは言うまでもありません。
そのデザインに「驚き」や「感動」はあるのか! 広大な会場を歩き回りながら、自問する自分がいました。

食品の展示ブースはフーディスト(FOODIST:食にこだわる人の意)のネーミングの下、「ライフスタイルに溶け込む多様な『食』の提案の場」がテーマです。
出展者の数はそれほど多くはありませんが、展示されている商品は、いずれも中身の味わいや品質とともに、パッケージにもこだわり抜いたものばかりです。
しかもその大部分がガラスびんを使用していることを、改めてこの場で強調したいと思います。
こだわればガラスびん! マイクロプラスチックによる海洋汚染、環境破壊を危惧する報道が、このところ目に付くようになりました。
デザイン面ばかりでなく、環境面での「こだわり」にも応えることのできるパッケージとして、これからガラスびんにまた光が当たることが期待できそうです。
もちろん会場では、当社の製品をお使いの、新たなお客様との出会いもありました。








代表取締役社長
七島 徹

2018.05.22

柏洋通信Vol.71

 【10回目の色替えを実施しました。】(5/22)

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 5月10日から13日の日程で、10回目の色替えを実施しました。
今回は茶から白への転換になります。
今回は色替え直前に生産計画が変更になり、引揚量が大幅に下がるというイレギュラーな状況が発生しました。
既に引揚量に合わせて茶びんの原料をサイロに投入していたため、色替えの進捗に合わせて調合した原料の最初の投入が、  計画した9日の19時から遅れること約4時間、23時にずれ込むアクシデントに見舞われました。
このままでは計画している生産再開の時点で、茶から白へと色が完全に替りきっていないことが危惧されることから、  翌10日より色替え原料の投入を、順次早めることにしました。
色替え期間中は特に大きな問題もなく推移しましたが、前回と比較すると、熔解炉内での気泡の発生が多く見られたとの報告がありました。

計画通り14日の9時より、3号ラインでの生産を再開しました。
色調や比重などのスペック類は、その時点で既に基準値内に収まっています。
ガラスの組成も、第三者機関での測定で合格しています。
それでも前回と比べると気泡の発生が多く見られ、実際に製品が取れるまでにはしばらく時間を要しました。
翌15日には1号、2号ラインも計画通り生産を再開しました。
それぞれ気泡の発生は見られたものの、徐々に収束に向かっています。

5月22日には外部から溶解の専門家を招いて「熔解技術向上プロジェクト」を開催し、今回の色替えについての徹底検証を行いました。  今回は直前に発生したイレギュラーな事態によって、当初の計画通りには進みませんでしたが、 前回と比較してどこがどのように異なっていたのか、さらに精緻な分析を行い、気泡発生の原因を特定していきます。
専門家の見解では、当初の色替え計画自体には問題はないとのことです。
次回も今回の計画をベースに進めていくことになります。

代表取締役社長
七島 徹

2018.05.01

柏洋通信Vol.70

 【「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」お披露目会に行ってきました。】(5/1)

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◆ミス日本酒の乾杯で、華やかにお披露目会はスタートしました。

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◆今や日本酒ブームの牽引役は女性だと断言できます。

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◆「もうちょっと入れて」何れ劣らず素晴らしい日本酒ばかり。日本酒好きにはたまらない瞬間です。

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◆お披露目会の参加者には銘々にこんなおつまみが。照り焼きチキンのトルティーヤロール、生ハム、チーズ、バーニャカウダーなどなど。洗練された日本酒に実に会うんだな~。

 当アワードは今年で8回目を迎えました。
昨年のお披露目会はどうしてもスケジュールの都合がつかず断念しましたが、4回目の2014年から参加しています。
私は日本酒を巡る様々なムーブメントの中で、正に「今」を体現しているのが当アワードだと考えています。
そこで年ごとにどのような変化が見られるのか、定点観測の意味もあって、お披露目会にはできるだけ参加するようにしてきました。
数ある日本酒のイベントの中でも特に当アワードに注目するのは、 日本酒のさらなる普及に向け3つのボーダーを掲げ、それらを克服するためにチャレンジングな試みを次々と仕掛けているところです。
3つのボーダーとは、まず日本酒の魅力を若年層へ啓蒙し、「年齢の壁」を乗り越えること。
次に和の食材や調理法に固執せず、日本酒と食の新たな出会いを広めることで「業態の壁」を乗り越えること、 そして最後の3つ目はワールドワイドな視点で世界のマーケットに打って出る、文字通り「国境」という壁を乗り越えることです。
そしてこれらのボーダーを、ワイングラスという日本酒とは相容れないと思われていた酒器を使って、軽やかに飛び越えようする斬新な発想に大きな魅力を感じています。
口の広いワイングラスだから、日本酒の繊細な香りを余すところなく感じ取ることができます。
透き通ったワイングラスだから、美しい色味も存分に堪能できます。
ワイングラスで日本酒を嗜むことで、従来の酒器では味わい尽くすことのできなかった新たな魅力が醸し出されてきました。
こうした工夫が年を経るごとに認知され、今回は過去最高の263もの蔵元から合計901点が出品され、 その中から「ワイングラスでおいしい日本酒アワードメイン部門」「スパークリング酒」「大吟醸」「プレミアム純米」の」各部門で、最高金賞40点、金賞236点が選ばれました(http://www.finesakeawards.jp/#aResluts)。
さて、お披露目会は4月27日に虎の門ヒルズを会場に、82の蔵元が一堂に会して開かれました。
昨年までは六本木ヒルズで行われていたのですが、今年は出展する蔵元の数が増えたことから手狭となり、場所を移さざるを得なかったそう。
「費用がかかって、かかって・・・」という主催者側の声も聞こえてきましたが、これも盛況なアワードだからこそのうれしい悲鳴でしょう。
来場者の数も例年に比べさらに増え、女性の占める比率はさらに高まっているようです。
また我々を迎えてくれる蔵元の方々の中にも、女性が目立つようになりました。こうしたところにも、日本酒を取り巻く環境の変化が如実に表れているのだと思います。
当社にとってお酒の分野はまだまだ発展途上ですが、それでも当社の製品をご愛顧いただいているお客様との新たな出会いもありました。
毎年のことですが、試飲させていただいたお酒はどれも金賞以上の逸品ばかりです。
一介の呑兵衛として仕事(?)も忘れ、大いに楽しませていただきました。

代表取締役社長
七島 徹

2018.04.05

柏洋通信Vol.69

 【AI・人工知能EXPOに行ってきました。】(4/5)

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◆初日にも関わらず大勢の人たちでごった返していました。AI・人工知能は分野を問わず、最大の関心事なのです。

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◆今AI・人工知能で何ができるのか? 会場のあちらこちらでデモンストレーションが行われています。

 東京ビッグサイトで4月4日から6日の日程で開催された、AI・人工知能EXPOに行ってきました。
昨年から始まったこの展示会ですが、出展社の数は300社を超えて倍増だそうです。
機械学習やディープラーニングの急速な進歩によって、我々の日常生活には遠い存在だと思われていたAIや人工知能が、一気に現実味を帯びてきたというのが実感です。
そういった意味で、2018年は歴史に残る年になるのだと思います。
書店を覗けばAI・人工知能関連の書籍を集めたコーナーを、当たり前に目にするようになりました。
AIに仕事を奪われたり、はたまた支配されるのではないかと不安を煽る本まで目にします。
AI・人工知能の中身が大多数の人間にはブラックボックスなだけに、こうした話がまことしやかに語られるのでしょう。

さて、そんなSFチックな話は別にして、今や中小企業にまで活用され始めたと言われるAI・人工知能ですが、 「本当のところはどうなの?」を確かめるのが今回の目的です。
AI・人工知能と一口に言っても、ビッグデータを解析して様々な予測モデルを作るものから(あるブースではデモで貸し倒れリスクの予測をしていました)、 コールセンターや受付嬢(何も女性に限りませんが)を代替するチャットボットまで、応用範囲は実に多彩です。
個人的に関心が高いのは、マシンビジョンへのAIの活用です。
カメラで製品の検査を行う際、ガラスは光を透過すると同時に反射もするなど、実にやっかいな素材です。
漏れのないようにカメラの感度を一定以上に上げれば、品質に影響を与えないほどの微細な汚れやしわまでも、欠点と認識して排除してしまいます。
そこでディープラーニングを駆使して膨大な映像データを読み込ませれば、AIが人間の目と同じように微妙な差異を認識し、 良品排除を大幅に減らすことが期待されるのです。展示会ではマシンビジョンに特化したソフトウエアも出展されていました。
予めディープラーニングのアルゴリズム(手順)が設定されており、後は個々の会社で実際に生産ラインを流れる製品の映像を読み込ませるだけで、 最適な検査の環境を構築できるのだそうです。
オーダーメードからイージーオーダーへ、AI・人工知能のハードルも、確実に低くなってきていると感じました。
その他にも、昨年から急速に普及してきたと言われているRPA(Robotic Process Automation)の展示も目に付きました。
ロボットといってもペッパー君やアシモが、人に代わって仕事をするわけではありません。
厳密に言えばAI・人工知能とは異なるのですが、人がパソコン上で行う様々な事務作業を自動化するもので、定型化された入力作業などはお手のものです。

こうした展示会でいつも思うのが、やっぱり人間は素晴らしいということです。
膨大なデータを読み込んで、それに基づいて処理する能力では、既に人はAIに適わないと断言できます。
それでも、AI・人工知能には人の表情や素振りから相手の心情を読み取る、いわゆる空気を読むことなどできませんし、 様々な事象に心を動かされ、それを糧(経験)にして成長することなど有り得ません。
AIが目にする事象はあくまでデータでしかないのですから。2045年はシンギュラリティ(技術的特異点)と呼ばれ、 発展し続けてきたAI・人工知能が一気に人を超えると言われています。
仮にそうであっても、人がやるべきこと、人だからできることは数多くあるのではないでしょうか。
少々楽観的かもしれませんが、人の可能性を信じていたい自分がいます。

代表取締役社長
七島 徹